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Shopify構築日記 #168 良いサイトに仕上げるためには

 いつもお読みいただき誠に有難うございます。この記事を書き溜めていたタイミングで以下のような記事がCommerce Pickさんからリリースされたので便乗する形で私の経験と周りの話を改めてお話できればと思います。

 巷でよく聞く、パートナー会社の評判。○○は良いという人もいればよくなかったという人もいる。なぜこういうことが起きるのか?逆に良いと言われてお願いしたがダメだった、合わなかったというような話も同時に聞く。

 これを紐解いていくと、双方のコミュケーション不足・勉強不足に行きつく。皆さんもセミナー等で成功事例を聞くことがあると思いますが、必ずその担当者や会社には明確な意思が存在します。〇〇を△△したいから□□を導入する。その理由は・・・・と続いていく訳です。
 反対にうまく行かなかった事業者ってパートナーが受けきれないを除いて、ほぼ100%あやふやな発注しかしていないことに気づく。カッコいいサイトを作って!売り上げが倍になるサイトを作って!と言いながらこれだけしか出せませんとか、余白の無い中で値引きを迫るなど。。。いくつかパターンがあります。
 また、一部パートナー側の問題もあります。熱心に導入まで担当してくれていざ発注したとたん、今後はカスタマーサクセスの○○が引き継ぎますとか言って急にテンションが変わる場合は、うまく行かないことがまれにあります。

こうしてみると、いくらデジタル領域の案件とはいえ、人と人のコミュニケーションの上に成り立っていることが分ると思います。

過去にも書いておりますのでこちらもあわせて読んで頂けると幸いです。

 前置きが長くなりましたが、良いサイトに仕上げるにはまず担当者が何をしたいのかを決める必要があります。ShopifyのECサイトを構築するのです。一番の目標は何ですか?

 そう、売上を上げるためです。

 きれいに見せることではなく、1円でも多くの売上を上げるためにECサイトを構築するのです。ここの優先順位を間違えるとミスマッチが起こります。また、Shopifyはノーコードである程度スキルのある人であればそれなりに作れますが、WEBサイトを作るのとECサイトを作るスキルは全く違います。
 魅せると売る。

 そして、このECサイト構築におけるプロジェクトのオーナーは事業者側であり担当者のあなたです。決済権がないのであれば交代してください。または上長から全権をもらってください。
 理由は、簡単ですね。スピードが落ちるからです。提案をもらってもすぐに返事が出来ない=持ち帰って検討します。これでは物事は進みません。

 パートナー企業の担当者も人であります。自社や担当者を好きになってもらわないと熱が入りません。
 顧客という認識で接するとどうやったら自分たちに時間を割いてもらえるだろうか?を一生懸命考えてください。

では、私はどうやったのか?

 自分が決済権を持ったPJオーナーになる
チームで取り組んでいましたが、この件を進められるのは私しかいませんでしたので、必然的に私がPJオーナーであり全権を持っています。次のボールを長く持たないに繋がりますが、私の中には○○したいという明確な意思がありましたので即答に近かったです。

 ここだけの話、返事が遅れると負けと思っていたので確認が来たら即レスを心掛けていました。ただ、夜中の作業とかもあったので気づいたら投げ返してました。<朝4時とか6時に(笑)

ボールを長く持たない

以前のエントリーでも書きましたが、先方からの確認事項を抱えない=即答までは行かないにしても当日中に返信をする。即答が無理な場合は期日までに必ず返事をする。
 実はこれって、めちゃめちゃ大事な事なんです。なぜか?エンジニアが一番嫌う事は何か?を考えれば明白です。
 それは、作業が止まること・滞ること。案件を複数抱えているエンジニアが多い中、自身のペースで進められる仕事ほどウェイトが高くなります。よって、ECサイト構築における進行スピードが上がりスムースに進む。

事業者とパートナーは対等であり一人の人間 

中には、お金を出しているからと言って上から目線の人がいらっしゃいますが、まずうまく行かないです。自分たちで出来ないからパートナー企業にお願いしているのです。いわば、共同体です。どちらかが上とか下とかは無いんです。
 こちらが投げたボールを何時までも返さないようなパートナーは論外です。それは、入り口が間違っているし、申し伝えしてよい内容です。

 パートナー企業に丸投げしない
誤解のないようにお伝えします。良しなに作ってねでは通用しません。必ず明確な意思を伝えてディスカッションしてください。また、分からないことはただ分からないという事ではなく、自分でここまで調べたけど合っていますか?この先がどうしても分からないと、事業者側もしっかりと理解しようとしたことが伝わるコミュニケーションを取ってください。
 この部分が、事業者も勉強しないといけないという事に繋がります。また、パートナーは引き受けたら少なくともその事業会社について深く理解する必要があり、もう少し広げてその業界、ライバル企業、売り上げ規模などは最低限押さえておくべきです。
 だから、双方がしっかりと勉強して相互理解しないと良いサイトが作れないという事がお分かりいただけたのではないでしょうか?

 何をやってきたか?も重要だが何が出来る?
パートナー企業の事例も参考になります、やりたいことに近しい事例があれば、その担当者をアサインしてもらってください。出来ないのであれば待つか?他社の検討もありです。
 コミュニケーションの中で、いろんなアイデアが出てきて担当者やエンジニアが乗ってくる=新しいことを提案してくれるとしめたものです。
 このように、提案を引き出すには事業者側の知識ややりたいことが明確でないと出来ません。

 熱量をもってやり切れるか?

 最後はこれに尽きます。事業者・パートナーともに楽しんで熱量をもってゴールまで一緒に走れるか?

 実は難しいパートナー選び

本当に難しいです。私は幸運にも前職時代に3サイトを構築しましたが、とても良い=相性の良いパートナーさんと仕事が出来ました。
選ぶにあたり、人から入りました。どのようなことを普段から言っているのか?どういうことを行っているのか?ある種ストーカーみたい(笑)ですね。自分のお金じゃないにしても、所属企業から出るお金です。自分の財布から出しているという感覚を持ち合わせてほしいです。企業なので投資したお金は回収しなければなりません。回収するには1円でも多く売り上げを上げられるサイトに仕上げなければなりません。
 そう考えたら、手を抜いて評判の良いパートナー企業でもしっかりと自分なりに分析して自身に合っているか?を見極めなければなりません。

 私はパートナーを選ぶのに結構な時間を割きました。1サイト目はまだまだShopifyの事例が少なく、出来ることもテーマもローカライズされたAppもほとんどなかった時代でした。ある意味今がとても羨ましいです(笑)
 選択肢が少ない中、自身のサイトとしてどのようにするのが良いのか?を先に決めてお伝えしました。そうすることで、それなら○○しませんか?こう言うことできますよ!というアイデアがもらえます。
 そのアイデアについてディスカッション出来るように担当者は自信を磨く必要があると思います。

過去のエントリーの再掲ですが、これは今でも不変です。

① 事業者はもっと勉強しよう
② 支援会社はクライアントの業界を勉強しよう
③ やりたいことをはっきり決めよう
④ 双方リスペクトしよう
⑤ 意思決定は早く、即答できない場合は期日を設けて仮回答
⑥ 否定するのではなく、解決策を探ろう
⑦ 支援会社を見抜く力を養おう
⑧ 何処とではなく、誰とやるか!

皆さんのサイトが1円でも売り上げが上がりますように。

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廻らない鮨を食べたいなぁ😅