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瀬戸内国際芸術祭2019 女木島「家船」

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家船・女木島漂着に関連した記事をまとめています。(出典が記載されている記事は、月刊美術批評WEBマガジン「レビューとレポート」掲載記事)
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2019年12月の記事一覧

KOURYOU「家船」制作インタビュー

(聞き手=平間貴大) 瀬戸内国際芸術祭2019(以下瀬戸芸)(1)会場の一つである女木島は、高松港から北北東約4キロメートルに位置する瀬戸内海の島であり、おとぎ話「桃太郎」に登場する鬼ヶ島としても知られている。この女木島でKOURYOUが発表した作品が「家船」だ。 瀬戸内国際芸術祭2019「家船」外観 撮影:齋藤葵 家族で船に住み、東アジア一帯で漁業をしながら移動生活をしていた漂海民は、瀬戸内海で「家船」と呼ばれていた。既に消滅したと言われている彼らの歴史は古く、古代か