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〇マーヴィン・ゲイ・ライヴ・アット・武道館~自分の拍手が入っているライヴ盤


 
〇マーヴィン・ゲイ・ライヴ・アット・武道館~自分の拍手が入っているライヴ盤
 
Marvin Gaye Live At Budokan : 1979
 
 
(本作・本文は約3000字。「黙読」ゆっくり1分500字、「速読」1分1000字で読むと、およそ6分から3分。いわゆる「音読」(アナウンサー1分300字)だと10分くらいの至福のひと時です。ただしリンク記事を読んだり、音源などを聴きますと、もう少しさらに長いお時間楽しめます。お楽しみください)
 
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〇マーヴィン・ゲイ・ライヴ・アット・武道館
 
Marvin Gaye Live At Budokan : 1979
 
ライヴ。
 
マーヴィン・ゲイが唯一来日した1979年11月の武道館でのライヴの模様が、当時NHK-FMで放送された。その音源を元にしたCDが2022年9月末にインター・アート・コミティーズ・インクという会社から発売された。
 
アルバム・タイトルは、『マーヴィン・ゲイ ライヴ・イン・トーキョー 1979』 で、1979年11月13日の武道館でのライヴが収められている。マーヴィンのライヴ・アルバムは、このほかにもいくつか「謎の」ものがでており、権利的・契約的によくわからないものがいくつかある。これは、おそらくNHKと契約したのか、そこからマスターをもらったのだろう。
 
アルバム・アマゾン

 
このときのライヴは僕は当然武道館2日間両日とも足を運んだ。マーヴィンはこのとき、もう一日大阪でライヴを行っている。
 
そのときのことは今でも強烈に覚えている。NHK-FMで放送されたのが、覚えてるはずだが、覚えてない。
 
メドレーなども含め18曲、64分にまとまっている。途中のトーク部分などをカットしたのだろうか。実際のショーはもう少しながかったような気がする。僕も、セットリストをメモしたはずなのだが、それがなかなかでてこない。
 
このときのマーヴィンはハワイからやってきた。また、妻アンナとの離婚劇が泥沼になっており、新しい恋人、ジャンとの生活も暗礁に乗り上げていた。ジャンが一緒に来たかどうかが、まだちょっとわからないのだが、精神的にはかなり落ち込んでいた時期だった。
 
僕は初めて見たマーヴィンのライヴということで、2日間とも大興奮して見たが、なによりも、そのときのマーヴィンのセクシーなことに驚かされた。
 
だが、その後僕は1983年8月、グリーク・シアターでマーヴィンのライヴを見る機会を得るが、そのときのパフォーマンスのすごさを見たときに、あの武道館のものはなんだったのだろう、と思った。それほどに、違っていたのだ。もちろん、奇跡のカンバック・ヒット「セクシュアル・ヒーリング」の大ヒットの後を受けたこともあり、彼にとっての「ホーム」でのライヴだから、のりにのっていたということもあるのだろう。
 
そして、79年11月のマーヴィンの精神状態があまりよくなく、ライヴにも乗り気ではなかったことを、デイヴィッド・リッツが書いた伝記『マーヴィン・ゲイ物語~引き裂かれたソウル』(Pヴァインブックス)に描かれている。金銭面で苦しく、お金のためにライヴ、ツアーをやらざるを得なかったなどの状況もあった。マーヴィンは自分の人生のすべてが音楽に現れてしまう稀有な芸術家なのだ。
 
バンドも普通のバンドだ。パフォーマンスも1983年のものと比べたら、勢いが違う。しかし、それでも、僕としては、その現場にいた、そのとき自分も拍手をしたその音がおそらく入っている、と考えただけで、背筋がぞくぞくするものだ。
 
そして、その当時、マーヴィンがつきあっていたジャニスが今週亡くなった。アルバムは10月上旬に手に入れていたが、それもあり、今週(2022年12月15日)放送の『AOR・ソウル・トゥ・ソウル』で急遽このアルバムを特集することにした。お楽しみください。
 
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マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイング・オン』にフォーカスした56分の音楽ドキュメンタリー (期間限定同録) 『アイ・ガット・リズム~ホワッツ・ゴーイング・オンの真実』
 

 
 
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マーヴィンについててっとりばやくしりたければ、この伝記。デイヴィッド・リッツ作品の中でも白眉のできです。ただ、廃盤でちょっと値段が高くなっしまっているので、図書館などで探してみてください
 
マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P‐Vine BOOKs) 単行本 – 2009/5/28
デイヴィッド・リッツ (著), 吉岡正晴 (翻訳)
5つ星のうち4.3 10個の評価

 
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