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プリンス・ドキュメンタリー映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』、世界に先駆けて日本の劇場で2024年6月7日(誕生日)からロードショー公開へ

プリンス・ドキュメンタリー映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』、世界に先駆けて日本の劇場で2024年6月7日(誕生日)からロードショー公開へ
 
【Prince Documentary Movie “Mr. Nelson On The North Side” Will Hit Movie Theater June 7, 2024 In Japan】
 
劇場公開。
 
プリンス周辺を丁寧に取材したプリンスについてのドキュメンタリー映画『Mr. Nelson On The North Side』に邦題『プリンス ビューティフル・ストレンジ』がつけられ、2024年6月7日、プリンスが生きていれば66歳になる誕生日に、日本の映画館で公開されることが、プリンスの命日4月21日に発表された。映画祭、配信などではほんの数日公開されたが、一般劇場公開されるのは、日本が世界で初めてとなる。
 
彼は天国で伝えただろう。
「神よ、与えられたすべてをステージに置いてきた」とーーーー
 
というキャッチコピーで日本での公開が宣伝されている。
 
本作の原題は、『ノースサイドのネルソン氏』で、ミネアポリスのノースサイドに住んでいるプリンス・ロジャース・ネルソンということで、彼がデビューする前、アマチュア・ミュージシャン時代の彼の動向を、関係者に取材したものをまとめている。



 
特にこの中でおもしろいのは、ミネアポリスは黒人の人口比率は10パーセント以下と少ないが、少ないながらも、ノースサイド(北側)は黒人が多く住むちょっとした黒人街だったということ。そこで、そのエリアの子供たちにいろいろなチャンスを与えようと「ウェイ」というコミュニティー・センターを立ち上げる人物が出てくる。楽器と場所を揃え、無料で地元の子供たちにそれを使わせ、音楽を自由にやらせ、ときには指導したりした。若き無名の高校生だったプリンスやその親友、アンドレ・シモーンらもここの楽器で遊んでいた。
 
先日(2024年4月20日)朝霞市の「ニュー・パワー・スタジオ」で行われた『プリンス大学』のイヴェントでも、この映画の話、その関連で初代マネージャー、オウエン・ハズニーの話、ミネアポリスにブラック・ラジオ局がなかったことなどの話をした。
 
本作ではプリンスのデビュー前の話などが実におもしろく語られる。
 
チャカ・カーンが語る想い出話もなかなかなものだ。少しネタバレになるが、中身を知りたくない人はここの一段は飛ばしてほしい。
 
ある日、チャカのところにスライ・ストーンから電話がかかってきた。あなたに会いたいから、どこそこのスタジオに来てくれ、と。チャカがそこに出向くと、若くて細身の男の子がギターを一人で弾いていた。「あなたは、誰? あなたの名前は?」と聞くと、そのキッド(子供)は、「僕の名前はプリンスです」と答えた。人の声色を真似るのが得意なプリンスが、スライの声色でチャカを呼び出したのだ。そして、1978年、『フォー・ユー』のアルバムでプリンスが世に出たとき、そのジャケットを見た瞬間、「あ、あのときの子だった」とわかったという。以来、彼らは連絡を取り合うようになり、最終的には共演したり、「アイ・フィール・フォー・ユー」を録音してヒットさせたりするようになる。
 
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■公開までの紆余曲折
 
 
映画が全米で2021年ほんの少し公開されたときに記事
 
■プリンスのドキュメンタリー『ミスター・ネルソン・オン・ザ・ノース・サイド』(ノースサイドのネルソン氏)2021年4月24日から全米配信公開~プリンス死後5年
2021年4月22日

 
この公開配信はほんの数日だったようだが、その後2022年カンヌ映画祭に出品された。
 
それから2年もかかったことには、さまざまな紆余曲折があった。一番の理由はこうだ。
 
今回日本での配給権を獲得した映画配給会社、アルバトロスとキュリオスコープによると、なんとこの映画が完成して映画祭に出品などしているうちに北米の配給を担う予定だった配給会社が倒産してしまったという。そのために、実際の配給のために必要となった映像使用料、著作権料などが支払えなくなってしまい、一度、配給がとん挫。しかし、熱心にこの作品の配給のために奔走した日本の配給元や、それに刺激を受け、再度北米配給の道を探った監督らの尽力で2年がかりでなんとか、この命日・情報解禁、誕生日・ロードショー公開というところにこぎつけたという。
 
今回の作品はいわゆる「プリンス・エステート」(過去作品を管理する財団)とは関係なく、プロジェクトが完結。そのために、プリンス本人の音源は入っていないが、プリンスの音楽をよく理解しているミュージシャンたちの音源などが使われている。プリンスのアーカイヴ映像は収録されている。
 
また監督は今回の日本での世界に先駆けての劇場公開に大変喜んでいるようで、公開時期の来日も検討されているという。
 
また今回は、映画の紙のチケットも用意する予定。
 
映画オフィシャル・サイト

 
新宿シネマカリテほか全国順次公開。
 
映画会社のプレスリリースは次の通り。
 
世界中が悲しみの雨に濡れた、突然の悲劇から8年…。
孤高の天才“プリンス”の真実に迫る傑作ドキュメンタリー!
 
2016年4月21日、57歳の若さで急死した天才ミュージシャン・プリンス。80年代、自伝的映画『パープル・レイン』、同映画サントラのメガヒットで、一躍世界的スーパースターに。公式発売されたアルバムのトータルセールスは1億5千万枚。12枚のプラチナアルバムと30曲のトップ40シングルを生み出し、7度のグラミー賞を受賞。2004年にはロックの殿堂入りを果たすなど、生涯ロック・ポップス界の頂点に君臨し続けた。ポール・マッカートニーが“クリエイティブの巨人”と称し、エリック・クラプトンが“世界で最高のギタリストの一人”と賞賛するなど、マニアを公言するビッグネームは数知れない。ロック~ポップス~ファンク…あらゆるジャンルの垣根を飛び越え、実験性と大衆性を同時に奏でる真の天才だった。
 
アメリカ・ミネアポリスで誕生したプリンス(本名:プリンス・ロジャーズ・ネルソン)は、住民の99%が白人という環境下で、多感な青春時代を過ごした。公民権運動の渦中、ジェームス・ブラウン等の黒人ミュージシャンも時折訪れた、地元のブラックコミュニティ“ザ・ウェイ”での音楽的な原体験、恩師や家族が語る幼少期のエピソードは、興味深いものばかりだ。チャカ・カーン、チャックⅮ、ビリー・ギボンズなど、プリンスを敬愛するミュージシャンの貴重なエピソードも多数収録。孤高の天才が、如何にして誕生したのか、そして突然の悲劇まで、プリンスを愛する全てのファンに贈る傑作ドキュメンタリー。
 
この度解禁されたポスタービジュアルでは、「世界中が悲しみの雨に濡れた突然の悲劇から8年 孤高の天才“プリンス”の真実に迫る傑作ドキュメンタリー」というコピーと共に、プリンスがチューインガムを膨らます正面の顔と、そのガムを指に絡めて怪しく微笑む横顔を映した、全体的に淡いパープルカラーのビジュアルとなっている。
 
本作をいち早くご覧いただいたピーター・バラカンさんからは「新発見の多い映画です」と絶賛のコメントが到着。プリンスの“真実”をぜひ本作でご覧ください!(コメント全文は下記参照)
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プリンスと共に、彼が育ったミネアポリスがある意味でこのドキュメンタリーの主役になっています。
デビュー前に拠点となっていたクラブ、ファンのために突然ライヴを開催したペイズリー・パークなど、新発見の多い映画です。
―ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
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出演:プリンス、チャカ・カーン、チャックⅮ、ビリー・ギボンズ他/監督:ダニエル・ドール/原題:Mr. Nelson On The North Side
2021年/カナダ/英語/68分/16:9フル/ステレオ 提供:キュリオスコープ、ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム
公式HP:

       ©PRINCE TRIBUTE PRODUCTIONS INC.
宣伝:ポイント・セット  TEL:03-6264-3261 info@pointset.co.jp
 
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