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〇『ディスコミ』、シーズン2、第2回(通算第18回)無事終了~ディスコの歴史(ロ)~ゲイ・カルチャーが現在のLGBTに残したもの

〇『ディスコミ』、シーズン2、第2回(通算第18回)無事終了~ディスコの歴史(ロ)~ゲイ・カルチャーが現在のLGBTに残したもの

【Disco Meeting Season 2 Episode #2 : Gay Disco Culture Leads To LGBT+Q Today】


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〇『ディスコミ』、シーズン2、第2回(通算第18回)無事終了~ディスコの歴史(ロ)~ゲイ・カルチャーが現在のLGBTに残したもの

【Disco Meeting Season 2 Episode #2 : Gay Disco Culture Leads To LGBT+Q Today】

ツイキャス。

ディスコ文化対談と銘打ったネット配信トーク番組、『ディスコミ』(DJオッシー、吉岡正晴)のシーズン2、第2回通算第18回が2021年5月26日20時から約2時間配信された。

今回のテーマは、ディスコの歴史・変遷・イロハ認識の「ロ」。前回がディスコの歴史を4パートにわけてざっくり紹介したので、今回は少し各論にフォーカスしての回。

すでに生配信は終了したが、2週間アーカイヴで視聴できる。アーカイヴ・チケットはこちらで→


https://twitcasting.tv/c:djosshyofficial/shopcart/70989

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今回はDJオッシーが次の4つのパートにわける構成を考案、これに順じてご紹介した。今回も視聴者プレゼントありの生クイズ、さらに今回から初めての試み、視聴者からの質問を予定していたが、時間が足りなくなり、あえなくカット。それでも2時間になってしまった。次回は質問を受けようと思います。

今回のセットリストと、そのために用意したユーチューブ映像など。本編では使われなかったものもある。

パート1 ゲイ・ディスコの始まり
パート2 エイズの登場
パート3 LGBTの現状
パート4 ジェンダーレス、エイジレス、老若男女の新時代

Setlist セットリスト
Disco Meeting Season 2, Episode 2,
05/26/2021 20:00-

1. Love To Love You Baby – Donna Summer
2. You Make Me Feel – Sylvester
3. YMCA – Village People
4. Relight My Fire – Dan Hartman
5. Relax – Frankie Goes To Hollywood
6. Go West – Pet Shop Boys
7. I Was Born This Way – Carl Bean

Donna Summer (From Soul Train) – Love To Love You Baby


https://www.dailymotion.com/video/xqxat1

オフィシャルビデオ、
Donna Summer – Love To Love You Baby

https://www.youtube.com/watch?v=4C4j6q6PQc0

テレビ「ミッド・ナイト・スペシャル」出演時のもの 


https://www.youtube.com/watch?v=4JUnwrbU6Wg

ドナ・サマーの「ラヴ・トゥ・ラヴ・ユー・ベイビー」は1975年秋にリリースされたもので、当時はまだ現在のようなプロモーション用ビデオはなかったが、実際はフィルムで作られていたようだ。それがユーチューブにあった。ただ画像が悪かったので、今回は『ソウル・トレイン』のものを流した。このオフィシャルは今回この『ディスコミ』のためにいろいろと探している中で初めて見た。ユーチューブには2012年にアップされたとあった。1975年のリリースだからリリースされて37年でアップされたことになる。


本編では時間の関係でかけられなかったキャロル・ダグラス。

Carol Douglas – Doctor’s Order (Live)


https://www.youtube.com/watch?v=h1jPUuows9A

ドナ・サマーとキャロル・ダグラスは彼女たちがLGBTとかではなく、ゲイの人達に大変人気がある女性シンガーだったということ。ゲイの人たちはこうした女性シンガーが大好きなのが特徴で、ほかにもグローリア・ゲイナー、ダイアナ・ロスなどもお好みだ。

Sylvester - You Make Me Feel (Mighty Real)


https://www.youtube.com/watch?v=gD6cPE2BHic

同曲のライヴ映像
Sylvester – You Make Me Feel (Mighty Real) (Live) (4:13)


https://www.youtube.com/watch?v=btlupLomjGY
(サムネールが間違っているw)1979年1月フランスのテレビ番組での映像のよう。口パクだが、バンドメンバーが全員演奏している風。

シルヴェスターは、当時もゲイを売りに出てきたが、このプロデューサーは、マーヴィン・ゲイの育ての親、ハーヴィー・フークワ。ハーヴィーは、元々ドゥーワップ・グループ、ムーングロウズの低音を歌う人。ここにマーヴィン・ゲイをいれて、マーヴィンをモータウンと契約させスターに育てる。そんな中、1978年、シルヴェスターと出会い、そのゴスペル・フィールに惚れ込んでプロデュースすることになったようだ。これも、今回のサーチンのおかげで見つけた。1978年の時点でこんな映像を作っていたとは。

Patrick Cowley – Menergy

 
https://www.youtube.com/watch?v=mGdrCkcVUUk

シルヴェスターの盟友、パトリック・カウリーのディスコ・チャート1位曲「メナージー」。
シルヴェスターも、カウリーも40代でエイズで死去。

Village People - YMCA OFFICIAL Music Video 1978


https://www.youtube.com/watch?v=CS9OO0S5w2k
そして、ヴィレッジのディスコで踊ってるゲイや、その他の人種を見て、こうした連中でグループを作ろうと思いついてプロデューサーのジャック・モラリ(彼もゲイでエイズで死去)が作ったのがヴィレッジ・ピープル。

パート2

Dan Hartman - Relight My Fire (Studio 54) 1980


https://www.youtube.com/watch?v=Dff9txTYw54
(スタジオ54でのライヴっぽい)

キース・ヘリングのドキュメンタリー(4分06秒)


https://www.youtube.com/watch?v=Z0Q7K3DWILM

ゲイ・コミュニティーでのスターの一人、キース・ヘリング。そのイラストは一時期大変なブームとなったが、その彼も1990年2月、31歳でエイズで死去した。


ここで『ディスコ』の写真集をご紹介。なんと、配信後に売り切れたみたいで、高値になってしまった。

Disco: The Bill Bernstein Photographs ハードカバー – 2015/10/15
英語版 Bill Bernstein (写真), David Hill (編集), Tony Nourmand (編集

書影 ディスコ

https://amzn.to/3wAZpbG

ディスコミ2-2 ツーショット ディスコ本持ち、

この本紹介したら、アマゾンから在庫なくなり、高値になってしまった…。

パート3

1980年代になると、ゲイであることを公言するアーティストも増えてきた。イギリスから登場したそんな大ヒット。

Frankie Goes To Hollywood - Relax (Official Video)(1984)


https://www.youtube.com/watch?v=Yem_iEHiyJ0

Pet Shop Boys – Go West (1993)


https://www.youtube.com/watch?v=LNBjMRvOB5M

パート4

1975年に書かれ、1977年暮れにリリース、1978年初頭からディスコを中心に大ヒットしたカール・ビーン。ブラックでゲイであることを公言していたが、この曲が徐々に「ゲイの人たちにとってアンセム(賛歌)」になっていき、多くのカヴァーが誕生する。元々ゴスペルを歌っていたシンガーでゴスペルのレコードも残っているが、モータウンのベリー・ゴーディーの肝入りでデビュー。

Carl Bean - I Was Born This Way (Better Days Mix)


https://www.youtube.com/watch?v=fZsBjtlN9WE

これのオリジナルはこちら
Valentino – I Was Born This Way


https://www.youtube.com/watch?v=9VroOVN9ReY

そして、このカール・ビーンの楽曲にインスパイ―を受け、自身でほぼ同じタイトルの曲を作ったのがレディー・ガガ。メッセージは、カール・ビーンのものと同じ。レディー・ガガのものは、「『ドラッグ・クイーン』にならずに『クイーン』になれ、黒人、白人、ラテン、東洋人なんであれ、いじめはもう終わり、あなた自身を愛して、ゲイもストレートもバイセクシュアルもレズビアンも性転換も関係ない」と歌う。これを今週、彼女のインスタグラムでカール・ビーンの曲にインスパイアーされて書いたと告白したのは衝撃だった。

Lady Gaga - Born This Way (Official Music Video) (2011)


https://www.youtube.com/watch?v=wV1FrqwZyKw


最後にオッシーがニュー・サザエに行った時の話をしたが、あれはなかなかいい話だった。ゲイの人たちは、「I'm happy, care-free, and I'm gay」(僕はハッピー、何も気にしない、そして僕はゲイ)ということがまさに信条となっているような話だった。

そのブログ

https://ameblo.jp/osshy/entry-12329771529.html

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1970年代中期だっだろうか、「ゲイの人たちは、音楽やファッションへの感性がずば抜けてるから」と誰かに言われて以来、そうだなあ、と思っていた。それに彼らはおもしろいし。なので、ゲイ・ディスコが大きなムーヴメントになっていることを知ったとき、なるほど、とすぐ理解できた。

だが、一般的にはゲイやレズの人たちは、以前から好奇の目で見られることが多かったが、それはたぶんそれらの人達を見る自分が、自分と違うものに違和感を持つからだろう。それが、発展すると差別意識につながっていく。他人は、それぞれ違うものだということを強く意識していけば差別も起こらないはずなのだが…。言うは易し行うは難しだ。自戒を込めてそう思う。

現在のようなLGBT+Qの動きがここまで大きくなってきた原点のひとつに初期ディスコでの盛り上がりがあったことは、ちょっと頭の片隅にいれておいていいと思う。ディスコでは、その曲がよければ、人種や性別、金持ち、貧乏人など関係なく、一緒に踊っていたのだ。ダンス、ディスコにはそんなマジックがある。

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『ディスコミ!』シーズン2 第3回は2021年6月30日(水)、毎月最終水曜日。

お楽しみに。

また今回の第2回のアーカイヴは今日から2週間視聴できます。

アーカイヴ・チケットはこちらで→


https://twitcasting.tv/c:djosshyofficial/shopcart/70989


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