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「ものの片づけの基本」:②要・不要を判断する

①いまを知る
②要・不要を判断する
③ものが働きやすい環境を用意してあげる
④その状態をキープする

じゃあ実際どうやって要・不要を判断するのか。それが結構難しい。何が難しいって、やるのも伝えるのも。

人によって、なにを大事に思っているか、どういう仕事をしてるか、どんな家族構成か、どこに住んでるか、いろんな状況によって、同じ人でも必要な物が結構変わる。それをどう判断するかって、結局、最終的にはその人自身にしか判断基準をつくれないところだから難しい。そして、その判断基準も、自分自身をいかに知ってるかによって、持ちやすさにも差が出てくる。

でもその判断基準って、片づけだけに関して言えば(そして結局、それがいろんなことにも繋がってくると思ってる)、やり方をおさえて、なんども繰り返し行動することで、判断基準自体も段々育ってくるものにも思う。

お財布を例に

ということで、習うより、慣れろ、です。お財布を用意して実際に自分の財布を整理しながらどういうことかってのに触れてくといいとおもう。財布って日々使うし、中がスッキリすると、財布使うたびに起こってる小さいストレスから解放されて、結構気分よくなったりするから。

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これは片づけの基本なんだけど、兎にも角にもまずは全部出すてところから。場所を区切って、その場所を全部出す。今回はお財布なので、お財布の中身を全部出します!

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所有のステージ

物を持ってる、と一言で言っても、その段階みたいなものがあって、

ステージ1:要・不要が混ざってる
ステージ2:要るものだけになってる
ステージ3:分類されてそれぞれの物を活かせる状態になる

という感じ。

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まず財布の中身を全部出した状態はステージ1。そこから不要なものを省いて、ステージ2にするための作業をしていきます。

じゃあ、何が要るもので、何が要らないのか、持ってるものをどんな風に判断してったらいいのかってのが、最初に書いたように、なかなか難しいところ。

物の役割のおおまかな分類

簡単に分類すると、いつも使ってる常に活動中のアクティブな物、ストック品とか、月1使うとか年1使うとか、いつもじゃないけど定期的に使うことがあるものとかがスタンバイ中の物。そして、もう壊れてたり使えなくなったり賞味期限切れてたりして処分する対象になってるのがスクラップ。捨て方がわかんなかったりして後回しにされて案外使えるものに混じってたりするので注意が必要です。書けなくなった可愛いボールペンとかも、大切に飾っておくつもりがなかったりコレクターじゃないんだったらさっと処分できるようになるといいんだけど。

そして悩ましいのがプロパティな物たち。壊れてはいないし、使えるものではあるんだけど、別にいまは必要なかったり、特出して大事にしてるわけでもなくて、なんとなく持ってたり、持ってるのを忘れてすらいる物。

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物、といっても、ただ動かないなんでもない物ってわけじゃなくて、物と自分との間にも関係性がある。一緒にチームになって、いまを動かしていく、そういう大切ななかまみたいなもの。

じぶんの家にそんなチームメンバーがいて一緒に暮らしてるようなものなのに、誰だかよくわかんないひとたちがたくさんいたら恐いじゃないか!もうこの家での役割を終えてる人たちを無理に家に閉じ込めててもかわいそうじゃないか!みたいなそんな感じです。

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いつも一緒に働いてくれてるアクティブチームがより動きやすく快適な環境を用意してあげたり、待機してくれてるスタンバイチームにもっと気持ちよくそこにいてもらえるようにしたり、誰だかわかんないプロパティなひとたちとちゃんと向き合って、彼らをアクティブチームに引き抜いたり、スタンバイチームに加えてあげたり、もしくは家から解放してあげたり。そしてスッキリ快適で動きやすい家の中をつくっていく、っていうわけです。

今回はその家が財布になるわけで。

まずはスクラップ品を取り除く

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最初に切り込むのは、スクラップ品から。明らかにゴミだってわかるもの、その場所に必要ないものを見つけて外していく作業から。

経理や家計簿をつけてなくてレシートはそもそもみんな要らない!て場合は最初から捨ててもいいけど、要・不要に3秒くらい迷っちゃうものはとりあえず置いといて、まずはすぐわかるものから。この要・不要の判断が結構頭を使うところで、あんまり考える時間を使いすぎると、どんどん脳力(ウィルパワー)使っちゃって、しなしな元気がなくなっていって疲れちゃったり、やけのヤンパチになって雑な判断で捨てたり残したりしちゃうから。慣れないうちは特にあんまり考え混みすぎないように、3秒くらいでさっと判断できるものから。やってるうちに本当に慣れてくるのよな。判断する基準が自分の中に育ってくるし、そうなるまでは出来る範囲で、だんだんと。

迷う時は同じ仲間を集めて判断

判断に迷うものは一旦保留にしといて、あらかた、瞬間に判断できるものを減らしてから、次へ進みます。

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財布の中身なら、要るのか迷った紙類を少しまとめて、さらにそれを分類して、少しずつ観察してくと判断できたりする。

レシートの中でも経費に使うものとそうでないものは、よく見ればわかるので、要らないのは処分(また迷うならとりあえずとっとくか、2分くらいで確認できるものはわかる人に連絡を入れるなどしといて)。

財布の中にある意味があるのかどうかはとりあえず置いといて、まずは要るかどうかだけ。おみくじも大吉をとっておきたかったら、要るものだし、好きな人からのカードを常に持っておきたかったらもちろん要る!誰かよくわからないひとからの名刺だって、とりあえずとっておいたほうがいいような気がするなら、いまは置いておきましょう!

それぞれが活きる場所を考えて

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物と自分の関係性がわかったら、じゃあ、それを財布に収めておく必要があるのか、そういうのを考えましょう。これは「③ものが働きやすい環境を用意してあげる」に関わってくるものだから、財布に入れておきたいものだけ判断する、でも大丈夫。全部のこといま考えると大変になるから、いまは財布のことだけ判断してあげても大丈夫。ここに居る必要はないけど、必要なものがあったら、何か箱を用意して、そこに「新しい居場所探し中」とか書いてとりあえず置いといてください(いや、すぐ判断できそうなら、ぜひ片づけちゃって欲しくはあるけど)。

そんな感じで判断を進めていきます。紙類が終わったので、財布に必要なお金(お札と小銭)はのぞいてそれ以外も見てみましょう。

アクティブ・スタンバイにも切り込んでいく

一応いま使ってるアクティブ・スタンバイなものに切り込んでいくこともできます。

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一応使ってるポイントカードや、少し貯金額が残ってる銀行のカードとか。なんとなくもらっちゃったポイントカード、そのポイント本当に貯めるの楽しい?貯めて何もらうつもり?そんなことをちょっと考えてみたり。案外要らないポイントカードがあったり、今はアプリもあるのでそちらに移行してみたり(アプリだからといって闇雲に増やすのもあんまりオススメしないけど)。

銀行のカードなんて立派なものだから、みんな要る気がするけど、実際全然使ってないカードがあったりするのよね。ある時期行ってたバイト先で作る必要があったり、いまもう辞めてるし、近所にその銀行なくて全然使わないし、とか。銀行カードの解約ってちょっと手間だから面倒ではあるけど、使ってないカード減るとお財布結構スッキリするし、気持ちにも風通しが!

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そんな感じで厳選してったものを改めて眺めてみると、あ!判断忘れてた!なものを発見したりするので、漏れなく片づけてあげてください。

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これで財布という場所で使うものが厳選されてスッキリしました!

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最初こんな感じだったから結構減らせたような。

じゃあ今度はそれを、財布のどこに入れたらいいのか、それぞれの役割を考えながら決めて行ってあげる「③ものが働きやすい環境を用意してあげる」という段階へ!!!

この辺で疲れたら、とりあえずまた雑に財布に戻してあげても。一気にやらず、少しずつ進めていくのが大事。特に最初のうちは。すごく疲れるから。お茶とかお菓子とか気分がよくなる音楽も用意してあげて、休憩いれつつ進めてください(財布くらいの小さいスペースなら一気にできるかな、どうかな)。

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