薬剤師の将来とAI

ホワイトカラーの仕事のほとんどすべてに何らかの影響がある可能性が高い

自民党が新たに立ち上げた「AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム」のAI戦略の検討会で使われた資料の一部にこのような記載があったそう。

AIの昨今の急拡大っぷりをみると、かつてシンギュラリティが起こると言われていた2045年なんて待たずして、もう数年のうちに我々の生活は一変することは容易に想像できる。

ホワイトカラー全般がどのように影響を受けるかわからないが、少なくとも自身が勤める薬剤師業界についてはある程度想像できる。

私が寿命を迎えるまでに薬剤師業はなくなるだろう。

もっとも病院薬剤師や治験にかかわる薬剤師は残る可能性があるが、薬局薬剤師という業はなくなる可能性が高い。

なぜか、ChatGPTを使えば24時間いつでも確実な服薬情報を受けることができるからだ。これは厚労省が推進しているかかりつけ薬剤師の理想像と一致している。

ChatGPTを使ってみたけれども、まだまだ情報の精度が高くない、だから大丈夫。なんて考えを持っている人は今すぐにその考えを捨てて危機感を抱いた方がいい。

そもそも単純な薬の情報や飲み合わせ程度なら2世代以上前のAIで行えたことなのだ。ChatGPTはテーラーメイド医療を行えるレベルに数年で到達できる。ChatGPTが医療現場に組み込まれれば、薬剤師業は本当に薬を渡すだけの仕事になる。

そんなにすぐにシステム構築が行われるのか、という点に関しては言わずもがな。厚労省は医療費の削減を第一に考えている。であるならば、ChatGPTを用いれば調剤費をがくっと下げることができると分かれば、システム構築なんてとんでもないスピードで行ってくるだろう。

こんな文章を書いているだけで気がめいってくる。
我らの行く末はいかに。

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