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感情が揺さぶられない小説を読みたい

子どものころの私は、物語が好きだった。
学校では図書室で小説を読み、家に帰ったら部屋にこもってマンガを読んだ。

ドラマを見るのも好きだった。
お気に入りのドラマがある夜は、ねむい目をこすりながら頑張って起きていた。次の週がくるのが待ち遠しかった。

そんなふうに物語を楽しんでいた私は、今はどこへやら。
昔のように物語に触れることができなくなった。

具体的にいうと、ストーリー性の高い長編物語に触れると疲れを感じるようになった

まず、集中力がもたない。気軽に見ようと思えるのは、30分くらいで見られる作品だ。
普通のドラマは1話1時間あるから、「よしっ見るぞ!」と気合を入れないと見られない。

感情移入してしまうのも疲れる。笑いあり涙ありとかハラハラドキドキとかが、もうしんどい。
お気に入りのキャラが突然死んでしまうようなことがあったら、生活に支障が出てしまう。

終わり方が予想できない話も辛い。オタク気質ゆえか、あらゆる場面を深読みして今後の展開を妄想してしまう。そして他人の考察を読みあさってしまう。時間が溶けて他のことが手につかなくなってしまう。

こういう理由があって、ストーリー性が薄い、というか感情を揺さぶられることがなく短時間で楽しめるコンテンツを好むようになった。
悲しくなって泣くことも、手に汗握ることもなく、たまにクスッと笑えるくらいの内容が心地いい。

漫画でいえば、ちいかわ、ワカコ酒、極主夫道
アニメでいえば、ゆるキャン△、あたしン家、異世界食堂、衛宮さんちの今日のごはん
ドラマでいえば、孤独のグルメ、サ道

ならべてみると食べ物系が多いことに気づく。
おいしそうな料理をただおいしそうに食べている姿は、平和そのもので安らぐ。
ちょっとセリフを読み飛ばしたり聞き逃したりしても、まったく問題ない。

小説からは長いあいだ距離を置いている。
私の経験上、小説は感情を揺さぶるものが多く、いま読むと疲れてしまうのが目に見えている。

でも、このnoteを始めたことで、もっと言葉の表現に触れたいと思うようになり、小説を読みたいという気持ちが湧いてきている。読んでも疲れないような小説を。

ただ小説は厄介だ。アニメや漫画はキービジュアルや表紙で大体の内容の予想がつくけれど、小説はそうはいかない。
タイトルや表紙を見るだけでは内容が読めない。

きのうも図書館に行って小説を借りようとしたけれど、読んでも疲れない小説がどれかわからなくて選べなかった。
そもそもそんな小説が存在するのかすらわからない。

きっと私と同じ思いを持っている人は少なくないはずだ。
さまざまな検索ツールを駆使して理想の1冊を見つけたい。
そして見つけられたら、このnoteで紹介したいと思う。

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