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ゾーンとは違う。松山英樹に風をみる

亡くなった父がゴルフ好きだったので、メジャーのゴルフ中継を半世紀以上見ています。日本人が出ているだけで凄いのに、松山選手の3日目単独首位。日本人が初めて明日の朝、勝者のグリーンジャケットを着るかもしれません。歴史が変わります。

ゴルフのメジャー大会は時として奇跡が起きます。全盛期のジャックニクラウスやトムワトソン、タイガーウッズはこの奇跡みたいな風をよく吹かせていました。特にミスのあとのリカバリーショットにミラクルが起きます。松山選手もイーグルでトップになり、その後に2連続バーディ。そのあとの最終ホールのミスのリカバリーの第三打はミラクルでした。

スーパーショットよりミスのリカバリーのミラクルショットにカリスマがでます。そうゆう時は、いつの間にか、見ている人全員の思いを吸い取り、その土地に宿るコースの神様や地形、風までを味方にしているから、見ている側も不思議な感覚になります。カリスマとはこの風を吹かせられる人だけだと思います。

アデドナリンが脳から出ている状態を、スポーツの場合は、ゾーンに入るという表現をします。ゴルフの場合はそれとは違う、空やグリーンの上の球を運ぶみたいな不思議な風があるんです。今日は風が吹きました。彼が今まで、実力があるのにメジャーで勝てなかったのは、この風か吹かなかったからだと思います。

上手いとカリスマは違うんです。ビジネスもカリスマと金儲けが上手い人が違うように、真摯に勝ちたいと思う人だけに吹く風があるなと思います。一年ぶりにスポーツで勝負の世界を体感しました。

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