やりたいこととできることは違う

苦手なことやヒトよりも劣っていることを認めるのは若いとなかなか難しいです。私の場合も子どものときから「不器用」「細かい図面や取説が読めない」「正確に入力することが苦手」「決まり切った作業ができない」「運転ができない」「運動神経が悪い」「普通サイズの服が入らない」「エクセルが苦手」。あげればキリがないのです。

苦手な仕事は、思ったより時間がかかったり、覚えが悪かったり、ミスしやすくなります。さらにヒトから見られていると思うと萎縮しがち。

神様からもらった素養を見極め、苦手を受けいれ、苦痛じゃないことを仕事にしたらいいと思います。苦痛でないと無理なく何年も続けられます。それどころか少しだけ周りよりも覚えが早くかつ丁寧にできます。

やりたいこととできることは違うのです。天職の手前で、まずは苦手を知り仕事選びをしてください。

ゲームが趣味でもそれを仕事にするのはとても大変なこと。それどころかゲーム会社に入ったとしても夢のゲームクリエーターになるためにはスキルが必要です。
以前鉄道の仕事をしていましたが、鉄道が好きで好きで電鉄会社に入っても運転士になれるとは限りません。駅のレストランの店長や不動産の運用部署に配属されることもあります。
デジタル広告会社に入社しても広告の運用や新規の営業がメインで動画制作などのクリエーターになれるとは限らないのです。漫画が好きで出版社に入り総務になる方もいます。

自分の好きなことをやっている会社に入ったとしても本業ができるとは限らないことを理解することが大切です。食べるのが好きだから食品とか、考えるのが好きなので広告とか、ヒトに影響を与えたいから媒体とかホンワカした職業観より自分の苦手なことをスッパリ排除して、自分の素養を見極めてやりたいことをみつけてくださいね。

やりたいこととできることは違う。若いと見極めにくいかもしれませんが是非できることを仕事にしてください。新卒でヨーイドンで入って研修してもなかなか力を出せない方は、大体自分の素養への理解が浅い場合が多いです。


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