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マニア的知識は仕事で絶対役に立つ

昨今のスパイスカレーブーム。今から40年以上前。都内でカジュアルに本格インドカレーが食べられる店はわずかでした。そこでカレー好きが高じて高校生のときカウンターインドカレーの草分け的存在、新宿サブナード「ボンベイ」でアルバイトを始めました。ポークとチキンとビーフしか知らなかった私がここで生まれて初めてマトンカレーの美味しさに目覚めました。厨房は全員インド人。お疲れ様もおはようございますも全てが「ナマステ」でした。

当時の高校生にはナイルレストランやアショカやアジャンタという名店は少し高いので、650円で食べられる本格インドカレーと紅茶は魅惑的でした。特にトッピングし放題の賄いの時間が幸せ過ぎました。「辛さ増しカツ載せマトンカレー」をいつもオーダーしていました。当時からボンベイ以外でも人気カレー屋さんを食べ歩いたり、手作りスパイスカレーを研究したりして熱狂的カレーマニアでした。

その後も仕事でカレーミュージアムなども担当しました。昨今のカレーブームは大歓迎。さっぱり喜多方ラーメンとカレーは日本人の遺伝子に組み込まれたソウルフードなので今はマニアというよりも仕事のレシピ開発に役立てています。カレー好きでよかった。

もう一つ仕事で使える知識があるものに鉄道というジャンルがあります。広告代理店で鉄道の広報のクリエティブを担当していたサラリーマン時代。どこで聞きつけたのか全国鉄道系エージェンシーの人材スカウトの方がたくさんコンタクトをしてきました。鉄道系の広告は駅貼りだと赤はダメとか、ダイヤの表示を日本語にした場合の主語の置き方とか法令にのっとったデザインとコピーワークが必要です。私は車両工場で電車のできるまでを目の当たりにしたり、動画撮影のために、何度も運転席に入っています。なかなかできない経験でした。知らないからとことん勉強してダイヤまでひけるようになりました。仕事ではとことん知識を詰め込むのが大切だと学びました。

あとはスキンケアと医療、栄養学です。四半世紀以上やらせて頂いているジャンルなのでマニアの方や専門家の方とご一緒にコンテンツを作っています。ヒトの不調の原因を「ストレス」と一言で片づけがちな人も多いなか、理論的に納得できるストーリーをつけていくところが好きなのです。

深くかつ新しい知識に触れて毎日クイズ番組に出ているように「ふーーーん」ということばかりが起こるから好きです。とてもシンプルなコトバで解決できるのに難しい用語を使う人が多いのがこのジャンルの特徴。それをシンプルに納得して正しく拡げるのは楽しいです。

もし何かを学びたいと思っているなら是非オタクのその先まで覚えてください。知識は触れるだけでなく自分の身体に入れないと意味ないからです。ネットサーフィンのその先に自分なりの知識の深さを確かめてください。読んで頂きありがとうございます。都内はもう10℃を切っています。風邪などひかないようにしてください。



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