見出し画像

初めての独立を考えている方に

これから独立を考える方、これから起業される方。今は変化の時代だからチャンスでもありピンチかもしれません。バブル崩壊、リーマンショック、阪神大震災、911テロ、東日本大震災、コロナ禍そして今。色々と経験してきましたが今が一番先が見えません。景気はムード。感染症で弱った経済、これに労働力減少、エネルギー問題、食糧問題、水不足と温暖化、賃金値上げ、そして世界情勢と色々な材料が重なって複雑になっています。

一度きり人生だけから好きなことをやったほうがいいという考えの方もいます。私も賛成です。指を咥えている間に歳をとって老いぼれて諦めてしまうのか、経験を積んでチャレンジするのかはその人の人生。40代、いや60代に楽しいとか幸せと言える人になっていてください。

但しビジネスをスタートするときに投資や借金には慎重になったほうがいいと思います。自分1人で身軽に独立という方で今の仕事の延長でできるくらいならよいですがそうでない場合には、自己資金が相当必要です。できれば1年分の蓄えをしたほうがいいかもしれません。

仕事をスタートするには法人登記手続きや口座開設だけでなく、相当の経費がかかります。例えば事務所用に賃貸オフィス、30万の家賃なら手数料とかいれたら12カ月分。360万。内装やオフィス家具やPCにプロジェクターですぐに500万です。稼ぐ前に現金で500万が必要。これはきちんと計算してから独立してください。

採用費もかなりかかります。年俸500万の方なら175万。1000万の方なら350万。これが紹介会社への謝礼。3カ月で退社しても支払い義務が生じます。仕事を頂くよりも採用が難しい業種がたくさんあります。

仕事をしたら交通費もコピー代も、パソコンも通信費等も全部自分持ち。銀行や金融機関はすぐに貸してくれないので融資や投資をあてにしたビジネスはそもそもスタートからできないかもしれません。また不安感から業務提携や資本参加もやりがちですがよく考えたほうがいいです。きちんと弁護士を入れた契約書がないと利益が出たときと赤字補填で揉めることになります

しかもリモートにするから田舎暮らしでいいやと思っている方。熱海や箱根からたまに出てくるととんでもなく交通費と時間がかかります。たまの出勤や打ち合わせがあるならば近くに住んだほうが気楽な場合もあります。

一部のエンジニアは海外からの参加でもOKという働き方もありますが言語の問題で意思疎通ができないことがあります。週給で前金が当たり前。余りにも価値観が違い過ぎて雇用が成立しないということもあるよう。

そして独立には自分のやる気より周りからのニーズが必要です。あなたに頼みたいという方が何人か出てきたら独立を考えてもいいと思います。今が嫌で独立は少し考えたほうがいいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?