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軍隊会社のロボット社員の違和感

社会に出て20年くらい。40歳過ぎたあたりから、いろいろなヒトと出会って他社の社風というがよくわかります。特に私が長年いるPRとか広告の業界の一部の方に違和感を感じることがあります。

一見前向きに礼儀正しく、元気に見えますが、明らかに無理をしていて口から出るコトバがロボットみたいと言われています。会社から言われた通りに、何も考えずにマニュアル通りの話を一方的に言うだけなので、質問には答えられません。

加えて一部の人材広告や人材紹介にもまるで同じようなイメージを持ちます。「売れなきゃ辞めろ」的な発想で新人を捨て駒みたいにしていると、慣れるのに時間のかかる人やできない人がどんどん脱落していきます。

びっくりしましたが、3年で9割くらい退社して、新卒を1割くらいにするのが優秀な人事と言われているそう。寮などをつくりハードルをさげて大量採用しますが、脱落を目的とした競争をさせまくるのです。愛されない、教育されない、競争ばかりの日々にメンタルをやられてしまいかねません。

「考えるな。まずはやれ」「数字が全て」「結果が全て」「カネが欲しければ動け」「どんどん電話しろ」的な働き方は、経営者として違和感でしかないのです。元気で頑張っているなあと思う反面言わされているカンジが否めないのです。社内ではリストの取り合い、とれた仕事はおざざり。契約したらあとは手抜きで担当もつけない。新規優先仕事の先には既存のクライアントサービスの質を著しく低下させることになります。

社会に出て、仕事に愛されないで3年を過ごすとその後の仕事人生に希望がもてなくなります。いい環境で働いてください。スケールアップというコトバの裏にたくさんの犠牲者が出てしまうことにもなりかねません。

一度キリの人生なので好きなように働くのは大賛成ですが、仕事は上には上がいますから、徹底した模倣の時期に模倣してください。若くしてできる気になって1人になってしまうと30歳を過ぎてから実力がついていないことに愕然とすることもあると思います。よい先輩とよい仕事をして愛されて働いてください。

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