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半沢直樹最終回と池井戸潤の新刊「アルルカンと道化師」

半沢直樹最新刊の「アルルカンと道化師」は先日の四連休に2回読みました。新刊の舞台は大阪。テーマは老舗出版社のM&Aですがミステリーの要素が強くて一気に読めちゃいますよ。とても読みやすいのでぜひ読んでみてください。

昨日のドラマの最終回も良かったです。このドラマはアジアでもほぼ同時配信されていれて各国でも大人気だそう。これで日本のドラマの世界進出。エンタメの海外輸出が加速するといいですよね。日本の映像クリエーターの励みになると思います。私たちが韓国の方とドラマの話をして盛り上がるように今後海外の方と共有の話題にもなりますよね。

ドラマにはまった方は是非半沢直樹の原作「俺たちバブル入行組」から始まる原作数冊を読んで頂き、ドラマとの比較をして頂きたいです。半沢直樹は主人公の名前で本のタイトルではないからです。銀行同期の3人組の日々のことを書いたオムニバスのような構成です。

今回の悪役で秀逸だったのは市川猿之助さん。「詫びろ詫びろ」が話題になっていますが演技が際立っていました。顔芸炸裂と言われる今回のドラマでしたが、猿之助さんは全身全霊で「大河ドラマ」風林火山の武田信玄が再来したような迫力でした。そして児島さんの政治家秘書もよかった。児島さんは麻雀も世界大会に出るほど強く、私はその打ち方の麻雀のファンでしたが演技派であることが証明されましたね。

人気の秘密の企業の勧善懲悪だと思います。「人事が全て」というサラリーマンの悲哀。組織や派閥を守るためには犯罪に近いことも手を染めてしまう。上から言われたら何も反論できないということは、どんな企業にも少なからずあることかもしれないです。正しいことを正しいと言えない日々を送っている人にとってどんなに力になるか・・。実際池井戸潤さんも以前勤務していた三菱銀行の行員時代にいろいろ経験されているのかもしれません。

但し部下を怒鳴る、股間を握る、タクシーで詰め寄り無理やり吐かせる、大衆の前で悪事を暴く、謝れを強要する、PCの中をハックする。不正融資に口止め料のキックバック。全て犯罪ですが、ドラマなのでそれも良しです。

半沢直樹ロスにならず今週も頑張りましょう。長雨が続きましたが都内は今週はずっと秋晴れらしいです。以前よく半沢直樹役の役者さんが一人で喫茶店でセリフを入れているのを見たことがあります。恵比寿にもまた来てください。読んで頂きありがとうございます。



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