『南北朝武将列伝 南朝編』を刊行します
皆さまこんにちは、戎光祥出版の丸山です。
すでにTwitter等では昨日から告知しておりますが、2021年2月中旬に亀田俊和・生駒孝臣編『南北朝武将列伝 南朝編』という書籍を刊行いたします！
昨日の〝南北朝武将総選挙〟の結果発表から『南北朝武将列伝 南朝編』の告知開始という流れでTwitterのTLが非常に盛り上がっており、新年早々、個人的にもとても嬉しく思っています。
ちなみに今回は、『観応の擾乱』のヒットでも知られる亀田俊和先生と、弊社から『楠木正成・正行』等を刊行されている生駒孝臣先生という、南北朝期研究のエキスパートのお二人に編者になっていただきました。
本企画は、「戦国武将や幕末・明治維新の偉人を取り上げた本は数あれど、南北朝時代の武将を取り上げて紹介した本はあまりないな。鎌倉幕府倒幕から南北朝統一までの約60年にわたる激動の内乱を戦った武将たちは魅力的な人物が多いのに、これはもったいない！！」という思いから立ち上がり、すぐに今回編者となっていただいたお二人にご相談したところご快諾いただき、進行することになりました。
なお、今回は「南朝編」ということですので、もちろん「北朝編」も出ます。
実は最初は南朝・北朝の武将をまとめて1冊でと考えていたのですが、自分で収録候補武将を挙げていくうちに、「こりゃ1冊にまとめるのは無理だ、魅力的な武将が多すぎる！あの武将もこの武将も取り上げたい！！」ということになり、「南朝編」「北朝編」それぞれを刊行することになった次第です。
「北朝編」は2021年春頃の刊行を予定していますが、詳細については追って告知いたします。
それまでどうぞお楽しみに。
さて、『南北朝武将列伝 南朝編』の収録武将と各執筆者は次のとおりです。
第一部 東国武将編
南部師行―陸奥将軍府で重用された八戸家当主 滝尻侑貴
南部政長―糠部を支配する北奥の雄 滝尻侑貴
北畠顕家―若くして散った悲劇の貴公子 亀田俊和
伊達行朝―北畠顕家とともに転戦した奥州軍の中心 駒見敬祐
結城宗広・親朝・親光―信任厚い南奥の名門 駒見敬祐
宇都宮公綱―〝坂東一の弓矢取〟と言われた名将 駒見敬祐
北畠親房―後醍醐・後村上を支えた南朝の指導者 大薮海
小田治久―親房を助けた常陸南朝方の名族 中根正人
春日顕国―東国に散った村上源氏の血流 中根正人
新田義貞―運命を決めた三つの選択 谷口雄太
新田義顕・義興・義宗―義貞の恐るべき子どもたち 谷口雄太
余録 新田嫡流を支えた脇屋義助・義治 谷口雄太
宗良親王―東国各地を転戦した後醍醐の分身 牡丹健一
北条時行―南朝に投じた北条氏嫡流 牡丹健一
諏訪直頼―小笠原氏打倒にかけた生涯 花岡康隆
第二部 西国武将編
護良親王―尊氏打倒に燃える悲劇の親王将軍 牡丹健一
楠木正成―後醍醐忠臣という虚像 生駒孝臣
楠木正行―〝悲劇の武将〟の実像 生駒孝臣
楠木正儀―〝南朝将軍〟の虚実 生駒孝臣
四条隆資―各地の南朝方と天皇を取り次ぐ公家武将 花田卓司
千種忠顕―六波羅を落とした官軍の総大将 花田卓司
名和長年―三木一草最後の生き残り 生駒孝臣
大内弘世―防長を支配した中国地方の重鎮 萩原大輔
懐良親王―九州を席捲した征西将軍府の首領 三浦龍昭
菊池武光―征西府軍の中心となった〝九州将軍〟 三浦龍昭
恵良惟澄―分裂した阿蘇大宮司家 三浦龍昭
堂々31武将を取り上げたため、416ページと大部の本に仕上がっています！
ちなみに今回、護良親王・宗良親王・懐良親王といった親王、北畠親房・北畠顕家・四条隆資・千種忠顕といった公家も掲載していますが、自ら軍を率いて合戦に身を投じていることから本書では「武将」として取り扱っています。
そして、本書では編者の亀田・生駒両先生をはじめ、南北朝期研究や地域・氏族研究にたしかな実績のある気鋭の研究者の皆さまにご執筆いただきました。
今回、執筆者の皆さまにお願いしたのは、
・武将たちは戦いの中でどのような活躍をしたのか
・武将たちは何のために戦いに（南朝方に）加わったのか
の2点を中心にまとめていただくことでした。
史料をもとに武将たちの事績をまとめていただいた結果、ともすると〝忠臣〟というイメージで括られがちな南朝武将にも、それとは違った側面が見えてくることになりました。
それでは彼らはいったい何のために戦っていたのでしょうか？
それはぜひ本書をお読みいただき答え合わせをしていただきたいと思います。
南朝方に身を投じた魅力溢れる31名の武将たちの熱き生きざまを描いた『南北朝武将列伝 南朝編』は、全国のリアル書店ならびにAmazon等のネット書店でもご予約受付中です。
皆さまのご予約お待ちしております！！
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