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『織田・豊臣城郭の構造と展開 上』を刊行します

皆さまこんにちは、戎光祥出版の丸山です。

2021年5月の新刊、中井均著『織田・豊臣城郭の構造と展開 上』(A5判・上製・355頁)が刷り上がって参りました。
こちら5月14日頃より書店様に並び始める予定です。

本書は、長い間城郭研究の第一線で活躍してこられた中井均先生(滋賀県立大学名誉教授)が、織豊政権によって築城された「織田・豊臣城郭」についてまとめた論文集です。
目次は下記の通り。

序章 城郭研究の進展と織豊系城郭

第一部 織田・豊臣城郭の構造
 第一章 織豊系城郭の画期――礎石建物・瓦・石垣の出現
 第二章 織豊系城郭の特質について――石垣・瓦・礎石建物
 第三章 城郭にみる石垣・瓦・礎石建物
 第四章 虎口「空間」について
 第五章 大坂城の縄張り
 第六章 聚楽第の構造
 第七章 城郭史からみた聚楽第と伏見城
 第八章 伏見城と豊臣・徳川初期の城郭構造
 第九章 破城を再検討する

第二部 陣城と本支城体制
 第一章 上平寺城跡の構造――特に元亀元年の改修を中心に
 第二章 堀尾氏の支城としての三刀屋尾崎城
 第三章 堀尾氏の支城としての赤名瀬戸山城
 第四章 堀尾氏の支城としての亀嵩城と三沢城

第三部 城郭瓦の展開
 第一章 安土城以前の城郭瓦
 第二章 小谷城跡出土の瓦について
 第三章 但馬竹田城跡採集瓦について――文禄・慶長年間築城の考古学的考察
 第四章 家紋を押印した城郭瓦

終章 織豊系城郭研究の課題と展望


織田・豊臣政権によって築かれた城郭にはどのような特徴があるのか?また、それまでの時代の城郭と比べて何が違うのか?織田・豊臣城郭に着目すると何が見えてくるのか?という視点から、考古学・文献史学・縄張り研究の成果を精緻に分析し、礎石建物・瓦・石垣・虎口等に着目して織田・豊臣城郭の構造を論じるとともに、この時期盛んに築造された陣城の実態や本城・支城体制にも迫ります。

なお、上巻となる本書では主に織田・豊臣城郭の構造部分に注目しましたが、下巻では主に織田・豊臣城郭の展開部分に焦点を当てています。下巻も現在鋭意編集中ですので、早めに情報が出せるよう頑張ります。

ちなみに本書には「戎光祥城郭叢書1」と振られているように、今後、城郭に関する単著の論文集をこのシリーズで刊行していく予定です。
2冊目は『織田・豊臣城郭の構造と展開 下』になる予定ですが、3冊目以降のラインナップもお楽しみに!!

ところで、現在「在宅研究応援特別キャンペーン」第3弾を実施中です。本書も対象になっておりますので、あわせてご検討ください。
同キャンペーンの詳細およびお申込方法等につきましては、下記リンク先をご覧ください。

ご注文お待ちしております!!

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