意味【ろーかるるーる】

目的とかコンセプトとか呼べそうなものがみえてきたので、noteをはじめてみる。

今年度からサラリーマンをやってみて、わたしは言葉の意味を調べることが多いほうだと感じるようになった。

い‐み【意味】
[名](スル)
1 言葉が示す内容。また、言葉がある物事を示すこと。「単語の意味を調べる」「愛を意味するギリシャ語」
2 ある表現・行為によって示され、あるいはそこに含み隠されている内容。また、表現・行為がある内容を示すこと。「慰労の意味で一席設ける」「意味ありげな行動」「沈黙は賛成を意味する」
3 価値。重要性。「意味のある集会」「全員が参加しなければ意味がない」
(出典 小学館 / デジタル大辞泉)

日々、本を読むなかで。
ITやマーケティングの用語でのコミュニケーションを、体になじませる過程で。
わかったふりして全然わかってなかった、他人が言ったことを反芻するさなかで(1日の会話の一人反省会のことです)

「思想」とか「ロジック」とかいう大そうな(そうでもない?)単語がちょくちょく聞こえてくるオフィスで、慎重にそれらの意味を確認してみた社員はどれほどいるのだろう?

しそう【思想】
一般に,哲学や文学,芸術,あるいは政治や社会認識,宗教や科学など,さまざまな分野の知識体系と,その根底にある総合的な観念体系を指していう。この根底的観念体系は,行為したり,話したり,書いたりする人間の表現活動のすべて,すなわちまた,知的な思考活動だけでなく想像力や感情をも含む人間の心の働きの表出のすべてであるが,単なる断片(想念)ではなく,人間が生きる世界と,そこでの人間の生き方に関する,なんらかの程度で組織立った(体系的な)理解の仕方である。
(出典 株式会社平凡社 / 世界大百科事典 第2版)

"部長!あなたががおっしゃるのは「思想」というより、もう一段具体的な「方針」なのでは?"

方針 (読み)ほうしん
一般用語としては、目指す方向のこと。目標とセットで使用される場合は、目標を達成するための活動の方向づけや制約条件のことをさす。
(出典 ナビゲート)

なんて思うことが4,5回あった。
しかし、有限のリソースで会社をうごかすためには問題にする必要のない問題だ。

…ここまで3語調べた。思想や方針によるものではなく、無意識に。

む‐いしき【無意識】
[名・形動]
1 意識がないこと。正気を失うこと。「無意識の状態が続く」
2 自分のしていることに気づいていないこと。また、そのさま。「無意識に足が向く」
3 精神分析学で、意識下の領域、種々の人間現象の背後にあって影響を与える混沌(こんとん)としたもの。催眠・自由連想・投影検査、麻酔などの薬物作用によってのみ表出が可能となる。潜在意識。
(出典 小学館 / デジタル大辞泉)

また1語ふえた。
そして、ググりながらここまで書くのに30分使った。
やっぱり部長には、部長のルールで言葉を使っていただくのがベストのようだ。

ベスト(best)
1 最上。最良。最優秀。また、そのもの。「新製品の中ではこれがベストだ」「自己ベストの記録」
2 最善。全力。「ベストを尽くして戦う」
ベスト(vest)
1 袖のない短い胴着。チョッキ。
2 「ベスト判」に同じ。
(出典 小学館 / デジタル大辞泉)

口に出しては立ちどまり、耳に入っても立ちどまり。
遅々として進まぬ歩みで、わたしはどこに向かっていくのか——

わたしが好きになる漫画は、そんなとりとめのない問いを底に抱えて離すことができない作品が多かった。
漫画を売る仕事につく前にも、後にも。

ある問いを理解し、解を出すさいに踏む手順と、その精度と解像度が自分に近い作品を、人は求めるのだろうか。そんな気もする。

せい‐ど【精度】
測定する際や、また、器械などの正確さ・精密さの度合い。また、仕事などの正確さの度合い。「精度の高い時計」
出典 小学館 / デジタル大辞泉
解像度
ディスプレー、プリンター、スキャナーなどで扱う画像の精細さを表す尺度のこと。画像を構成するピクセルの数で表し、数が大きいほど精細。ディスプレーの解像度は、1280×1024ピクセルのように、横×縦で表す。同じ大きさのモニターの場合、解像度が高いほど表示面積が広がり、画面を広く使える。プリンターの解像度やスキャナーの読み取りの精度は、1インチあたりのドットの数で表し、dpiという単位を使用する。解像度が高いほど精細な表現が可能になる。
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典

そんなことを思いながら漫画を売る仕事をやっていると、

"サクサク生きたい人が異世界に転生しがちなんじゃないか?"

なんて仮説も浮かびはじめたり。

仕事 しごと work
力 f を受けて物体が s だけ移動するとき,それらの内積を力のした仕事 w といい,w=f・s=fs cos θ で表わす。 θ は f と s のなす角,f ,s はベクトル f ,s の大きさである。保存力だけが働くときには,ある系に力がなした仕事はその系の力学的エネルギーの増加に等しい。仕事はエネルギーと同種の物理量で,そのSI単位はジュールである。他の仕事の例には次のようなものがある。圧力 p によって物体の体積が v だけ増せば,圧力がなした仕事は pv である。電流 I アンペアが電気回路中の l ワットの負荷 (電灯,テレビ,冷蔵庫,電熱器,モータなど) に t 秒間流れるとき,電流がなす仕事は lt ワット秒である。
出典 ブリタニカ国際大百科事典

コトバンクの「仕事」のページには力学的定義が多かった。

さく‐さく
〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 水などが滞りなく軽快に流れるさまを表わす語。さらさら。
※宇治拾遺(1221頃)一「白く新らしき桶に水を入れて、此の釜どもにさくさくと入る」
② 歯で物をかむ音、野菜などを刻む音、雪や砂などを踏んで歩く音、鍬(くわ)、鋤(すき)などで耕す音など、連続する軽快でさわやかな感じのする音を表わす語。
※名語記(1275)六「ねばりなき物をば、さくさくといへる」
③ ものごとをきっぱりと言うさま。はきはき。〔日葡辞書(1603‐04)〕
出典 精選版 日本国語大辞典

「さくさく」が「さらさら」だったのマジか(おい文学部)

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ちなみに出典をいくつか変えてきたが、デジタル大辞泉の一般度合いとテクニカル度合いのバランス感覚がすごくいいなと思った。

バランス(balance)
1 釣り合い。均衡。また、調和。「左右のバランスが悪い」「バランスのとれた食事」
2 収支・貸借(たいしゃく)の釣り合い。
(出典 小学館 / デジタル大辞泉)

あと、「方針」の記述を選ぶとき、文脈にそぐう都合のいいものを故意に選んでしまった。ようは我田引水しました。

き‐じゅつ【記述】
[名](スル)
1 文章にして書きしるすこと。また、書きしるしたもの。「見聞したことをつぶさに記述する」
2 《description》事物の特質を、事実そのままに正確かつ組織的にしるしのべること。
(出典 小学館 / デジタル大辞泉)
ぶん‐みゃく【文脈】
1 文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあい。多くは、文と文の論理的関係、語と語の意味的関連の中にある。文章の筋道。文の脈絡。コンテクスト。「文脈で語の意味も変わる」「文脈をたどる」
2 一般に、物事の筋道。また、物事の背景。「政治改革の文脈でながめると」
(出典 小学館デジタル / 大辞泉)
つ‐ごう〔‐ガフ〕【都合】
[名](スル)
1 何かをするときにほかの物事に影響を及ぼす事情。わけ。「一身上の都合により退職いたします」
2 ぐあいがよいか悪いかということ。「今日はちょっと都合が悪い」
3 やりくりをすること。繰りあわせること。
㋐予定を調整すること。「なんとか都合をつけて出席しましょう」
㋑金銭を融通すること。「期日までに資金を都合する」
4 (副詞的に用いて)すべて合わせて。合計。「都合5人が参加する」
出典 小学館 / デジタル大辞泉
えら・ぶ【選ぶ/▽択ぶ】
[動バ五(四)]
1 多くの中から目的や基準にかなうものを取り出す。選択する。よる。えらむ。「贈り物を―・ぶ」「すぐれた作品を―・ぶ」「フォアボールを―・ぶ」
2 抜き出してその職に任ずる。選び出す。「議長に―・ばれる」
3 (あとに打消しの語を伴って用いる)区別する。えり好みする。「目的のためには手段を―・ばない」
4 (「撰ぶ」とも書く)著作を集めて書物を作る。撰する。「歌集を―・ぶ」
[可能]えらべる
出典 小学館 / デジタル大辞泉

部長のこといろいろ言ったクセにテキトーで悪いなとは思ってる。
部長へのお詫びに、ちょっとクスッときたビジネスライク定義も引用しておこう。

文脈
文脈とは消費者の置かれた背景、あるいは消費行動の前後関係のことをいう。
出典 (株)トライベック・ブランド戦略研究所 / ブランド用語集

いろんな辞書があるのは楽しいですね。
とかいいつつ辞書マニアにならないあたりに、自分の限界を感じがちである。

げんかい【限界】
( 名 ) スル
①物事の及ぶ一番端。その状態をもちこたえることのできるぎりぎりのところ。かぎり。 「体力の-」 「我慢もこれが-だ」
②二つのものの間を境界で区切ること。 「臣従と君主との両間に於て権利を-するの要あることなし/民約論 徳」
(出典 三省堂大辞林 第三版)

ここで天下の三省堂。
でも、そろそろ引用がただのコピペ作業になってきた。
ここまで、51分37秒。
初回ではりきるといいことないので、そろそろお開きといたします。

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…これからnoteに書いていきたいこと。

漫画のこと、読書の記録、仕事のこと。
行ってみた本屋や喫茶店のこと。
乗っけてもらってるバンドのこと。

そして今日みたいに調べた…
というのはおこがましいな、

ググった言葉。

一個の人間が生活の中で何を見、何をきき、何を考え、感じたのか。
立ちどまり、ぼーっとしながら時を送る自分はなんなのか。
言葉にして記録することで、他人事としてみることができない自分のことを、読者目線で知ることができることを期待して。

ポストしつづけたあとで、

「noteやって意味はあったんか?」

と振り返るところまでいければ自分にはベストだと思う。

……長くなってしまった。
結局また、初回からはりきってしまった感。

(あれこれいじって116分10秒)

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