空からの大歓迎に感涙ダヨッ ~那須雪日和~
二日目 那須高原
モンゴリアンビレッジ、ゲルで目覚めた午前７時頃。
寒さは相変わらず、分厚いダウンを着てなんとか凌ぐ。関西との気温ギャップが激しい。
昨日とは対照的にどんより曇り空。予報では雪が降る可能性もあって折りたたみ傘も持参。昨日は車がない不便に唸ったけれど、雪予報を聞くと一転して借りなくて良かった、と思う。
大阪ミナミ住みは雪道なんて運転したことないのだ。スタッドレスタイヤ？ なんそれ？
とりあえずは周遊観光バスで出発（１DAYパス、1,500円也）
朝早いからか、シーズンオフだからか、自分たちの他に乗客がいない……
コロッケとすいとん
栃木県と言えばとちおとめを代表とする苺。
シーズンの生産量は堂々日本一、約25,000トン！ つまりゴジラより重いのである。すごい。今が一番良い時期とばかり、道中もいちご狩りのハウスを見かけた。
友人の提案で『完熟とちあいか』１パック650円を購入して食べたのだが、これが！ びっっっっくりするほど美味い！ 美味い！！
いちごってこんなに糖度出るんだ！？！？ すっごい！
いやはやびっくり。ネーミングはいまいち（ごめん）だが、その味は本物。
那須で食べた一番美味しいもの。いちご県、さすが。
道の駅で朝食を済ませた後、またバスに乗って向かった先は『GOOD NEWS』という名の、ちょうど一年前の３月にできた複合施設へ。
森を含めた結構な面積の敷地内にはお菓子の工場やカフェを中心に複数の店があるが、それらのテーマはサステナビリティ、つまり持続可能性である。
那須には沢山の牧場があり、牛乳の生産量も北海道についで全国２位を誇るらしい。その牛乳の他、バターやチーズなど乳製品を作る過程で出るホエイや無脂肪乳を利用して作られたお菓子が評判になっている。
今回那須に行くと話した際、これ買ってきて！ と言われたのがこちら。
話に聞くまで自分も友人もまったく知らなかったのだが、かなり有名らしく来客がひっきりなしであった。
結構並んで購入したのがこちら。
ミルク・チョコ・抹茶など期間限定も含め味は４、５種類。３枚1,000円弱なのでちょっとお高いな？ という気もするが、柔く繊細なゴーフルに無脂肪乳（練乳っぽい）をこってり挟んだ１枚がかなり濃厚なブツなので満足感は十分。
通販もできるそうだが、関西にはまだ１店舗しかないのでレア感あるお土産としてオススメ。
イートインも併設しているので、ここでゆったり茶をしばく。
アイスが乗っててゴー☆ジャス！
那須という観光地には犬がセットらしく、宿や商業施設の多くが犬の同伴OKであった（だっこ入店や要リードだったりはする）寒い中続々訪れる犬に楽しんでいると、そのうちヒラヒラと空から白いものが。
やっぱり降ってきちゃったねぇ、なんて当初は呑気に話していたが、あれよあれよという間に勢いを増して吹雪いてしまった。マジか……。
地元の人や雪国在住の人にしてみればチラついている程度かもしれないが、こちとら雪知らず関西人。耐性の無さを舐めないでいただきたい。これはもはや吹雪。
雪道の運転は未経験と最初に言ったが、そもそも降雪の経験自体数えるほどしかないのだ。ウィンタースポーツも縁遠い。歩き方なんて知らぬ！
えぇ〜ヤダヤダ、吹雪いてる中歩きたくない！
なんならコタツで寝たい！！
……なんて思うがいつまでもカフェで粘るわけにもいかない。
降りしきる雪のなか、渋々徒歩及びバスで観光を続ける。
バターのいとこ、からはすぐ近く
麻薬としてではなく、農作物としての麻に注目した博物館。
入場料も無料の小規模なものだが展示物は真面目で興味深い。
あんぱんがとてもリッチで美味しい
次に訪れたのは那須テディベア・ミュージアム。
あまりの空振り具合にお供のハンターが捕えた子熊を仕留めるよう勧めたがスポーツマン精神に反するとして見逃した、というエピソードにあやかって生まれたのがテディベア。
その名前はルーズベルトの愛称、テディに由来する。
ミュージアムは伊豆にも。
その名前に相応しく、テディベアに埋め尽くされている博物館。
単なる熊のぬいぐるみ、ではあるがその愛好家は世界中に山ほどいて、愛で方も様々。
面白かったのは、エドワードという名前のテディ。写真家パトリック・マシューズとともに世界中を旅して、時にサハラ砂漠で寝たりナイジェル川を下ったりエベレストに登ったり。パトリック氏による様々な写真が収められている。
これぞまさしく、ぬい撮りの元祖……！ スケールが違う。
訪れたときは同時に『となりのトトロ』特別企画展が催されており、結構な人出。やっぱりみんなトトロ大好き。
ミュージアムに滞在中降りしきっていた雪だが、見終わるころには止んで無事宿に戻ることが出来た。やれやれである。
元気の出る味(笑
贅沢にこの夜も馬頭琴・ホーミーの演奏会を聞いて、寝床につく。
那須は沢山の美術館やサファリパークに牧場にカフェに、と見どころが多くて迷う。が、公共の交通手段はバスしかないし本数もそう多くはないので、冬場は車での移動が効率がいいだろう。
皇族の方々が訪れる御用邸もあり、夏はやはり快適なのだろうか。また別の時期に訪れてみたいと思うものの、ド平民は混雑に巻き込まれること間違いない。
旅行が身近であることは好ましいが、不便と快適のバランスは難しい。
そんなことをツラツラ考えながら就寝。また明日に続く！！
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