見出し画像

美味しいことは良いことだ

最近は『ダンジョン飯』にハマって毎週木曜日は液晶前、座して待つのが習慣になっている。

年末くらいに原作コミックを一気読みし、それからずっと引き続きアニメも楽しんでいる。
何がそんなに面白いのかといえば、まず食事が美味しそうなこと。

地下へと潜るダンジョンを冒険する主人公だが、持ち込んだ食料を失い空腹状態で強敵ドラゴンに遭遇。あわや全滅、というところで自身の妹の魔法で地上へ生還を果たすが、妹はドラゴンに食べられてしまう。
その妹を助けるべく再び主人公はダンジョンに挑むが、なにせ這々の体で逃げ帰った身の上。先立つものがない、食料もない。
ないなら仕方がない、ダンジョンで現地調達だ!

というのがざっくりとしたあらすじ。
魔物食に異常な執着をみせる主人公とそれに振り回される周囲と。何においても一筋縄ではいかないストーリーが面白い。
夢中になりすぎて友人知人に布教して回っているのだが、生憎信仰を共にしてくれる者は見つかっていない。魅力を伝えきれない自分の語彙力のなさが恨めしいが、自分ひとりで素敵なものをためつすがめつ大事大事にしておける幸せもあったりする。困った矛盾である。

ともあれ、ご飯が美味しそうな作品は大概面白い、という法則がある程度自分の中で確立されつつある。
料理を主なテーマにした作品はこの世に溢れているし、それは間違いなく面白い。
だがそれがメインでなくとも、登場人物たちが美味しそうにご飯を食べるシーンがあると否が応でもテンションが上がる。なぜなら食いしん坊だからです。美味しいは正義なのだ。
ダンジョン飯風に言うならば、『食は生の特権』だからだ。

自分が美味しいものが食べたい、という欲を抱えるのに対し、世の中には食に興味を示さない人も多い。食事は栄養補給、生命維持活動に過ぎない、とか。
その考えも否定はしない。
けれど自分が美味しいものを食べられて、美味しいものを愛し求めることが出来て、それで幸せになれるのだから恵まれているなと思う。
幸せになる方法が、前者と比べて一つ多いのだ。なんと幸運なことか。


最近の愛読書。
世界観がちょっと変わっていて面白い。主人公のオン少年、めちゃくちゃいい子で心が洗われる。
コーラって家で作れるんだ!?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?