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読書感想文まとめ

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題名の通り、読んだ本の感想をマガジンにしました。 一週間に一冊、一記事を目標。基本的にネタバレがあります。
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#読書感想文

青春18切符旅読書記録

先日の青春18切符✕積読コラボ旅で読んだ本の記録(5冊)。 最終巻、難敵であった。 映画を…

Ebi
8日前
15

読書感想文【たましいの場所】

note記事で気になっていた本を手にとってみた。 実のところ上記の記事を読んだ時、気になりつ…

Ebi
3週間前
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頭ン中をちょい覗き

著者・森博嗣氏が筆の早い作家であるということは前から知ってはいたが、さすがである。デビュ…

Ebi
1か月前
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読書途中感想文【ブレイブ・ストーリー 上】

2003年 宮部みゆき 角川文庫で上中下、3冊完結のところの上巻のみの読了だが、1冊が結構な…

Ebi
1か月前
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初夏の夜道はやっぱり

クチナシの香りである。 どうも現在の住居地にはクチナシ愛好家が多く住んでいるらしい。思い…

Ebi
2か月前
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読んだよ報告20240607

感想文、というほどでもないけれど、一応は記録として残す。 正直に書くので、ありえないけれ…

Ebi
3か月前
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君たちは古事記を読んだか

どこかの映画タイトルのようになってしまった。 古事記とは、ご存知日本最古の歴史書である。 天地創造から始まり、日本の最初の女帝とされる推古天皇の時代の事柄までが記されている。 歴史の勉強の中では誰もが一度は聞いたことがあるだろう。 すべてを読んだわけではないが、イザナギ・イザナミによる創造の話や、スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治、海幸彦と山幸彦、因幡の白兎あたりなどは子供向けの絵本やアニメになっていたりしているから、その出典を知らずとも馴染がある。 今回読んだのは、

読書感想文【こうしてイギリスから熊がいなくなりました】

2009年 ミック・ジャクソン、絵:デイヴィット・ロバーツ 2018年 田中志文 訳 不思議な本…

Ebi
4か月前
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読書感想文【思いはいのり、言葉はつばさ】

2019年 まはら三桃(みと) 中国・湖南省に伝承される女性たちだけの文字「女書(ニュウシュ…

Ebi
5か月前
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読書感想文【スモールワールズ】

2021年 一穂ミチ 2022年本屋大賞第3位、第43回吉川英治文学新人賞 珠玉の、というとちょっ…

Ebi
6か月前
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読書感想文【小指が燃える】

2017年 青来有一 たまたま図書館で手に取った。 表題の他、短編『沈黙のなかの沈黙』を収録。…

Ebi
7か月前
9

読書感想文【『罪と罰』を読まない】

2015年 岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田弘美 これも誰かのおすすめか、ネット記事で…

Ebi
7か月前
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読書感想文未満【あなたと、どこかへ。】

つまみ食いが一番旨いと言ったのは誰だっただろうか。 自分自身だったように思う。 図書館で…

Ebi
7か月前
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読書感想文【おらおらでひとりいぐも】

2017年 若竹千佐子 2018年 第158回芥川賞受賞 2020年には映画化もされた。 夫を亡くした一人暮らしの桃子さん(70代)の猛烈なる独り言。 猛烈である。 ずーーーーっと、猛烈に、最初から最後までひとりごちている。 時折はた、とスイッチを切ったように思考停止に陥ったりもするし地の文ももちろんあるが、大体においてお婆さんの独白。しかも東北弁。 以前有吉佐和子の『紀ノ川』を読んだ時は、耳に馴染んだ和歌山弁であって読みやすさを感じていたが、それが今回は縁遠い東北弁と