#20 うまい選手って??
先日、私自身のTwitterの方でも書かせてもらいましたが、
今回は私がドイツに来て感じる「うまい選手」「いい選手」の定義について書いていこうと思います。
さっそくですが、、
皆さんが考える、「うまい選手」「いい選手」ってなんですか??
ドリブルできる、パスできる、シュートやべぇ、シンプルにかっこいい、
いろいろあると思います。
先日、今年最後のチームトレーニングがあり、そのあとクリスマスパーティーということでチームメイトとゆっくりご飯を食べる機会がありました。
そこでのチームメイトとの会話の中で、とても興味深いテーマで盛り上がったので紹介します。
チームメイト(昔FCケルンU19でもプレー、アンダー世代のドイツ代表):『日本人の前線の選手ってみんな似てない?
比較的小さく、テクニックとクイックネスがあるよね!
しかし肝心なところでのミスがなぜか多い。
そして何か欠けている。
エビ!その何っていうを説明できないんだけど俺が言いたいことわかる?』
私: 『うん、なんとなく言わんとしてることはわかるよ!
じゃ、君が思ういい選手、うまい選手って何?』
彼:『適切な状況、プレーエリアで最適な判断ができて、そこで例えばだけど、テクニックやクイックネスを発揮できる選手!
トーマスミュラーが極端な例だ!
彼は身体が強くもない、特別速くもない、ドリブルがずば抜けてうまくもない。
でもポジショニング含め、全ての状況判断が飛び抜けているんだ』
このような会話ですごく盛り上がりました。
おもしろい指摘ですよね!!
日本で「うまい選手」というと、極端かもしれませんが、ドリブルがうまい選手、コネコネテクニックができる選手、ネイマールのように魅せれる選手がフォーカスされがちな気がします。
しかしそれを、試合の中で、適切な場面で使えなければ意味がない。
ネイマールはドリブルで一人で局面を打開できる能力ずば抜けている、試合を決定づける仕事ができるからあの立場にいるわけで、例えば相手が前に数人立っていてどう考えてもゴールに直結できるような状況でない時に、ドリブルをしてボールを奪われては、それはただのエゴイスト、傲慢なプレーヤーになるだけです。
一つの例として、
日本でおこなうリフティング練習でもそうです。
リフティング練習をすることによってボールをしっかりと捉える技術だったり両足のバランス感覚などメリットはもちろんあります。
しかし現在ドイツで育成年代の指導にあたっていて、リフティング練習というものを見たことがありません。
基本的にはグループ戦術、チーム戦術に重荷を置きます。
以前、一緒に指導に当たっているコーチに
「リフティング練習などの個人練習ってドイツではあまりしないの?」
と単刀直入に聞いたことがあります。
すると、、
「リフティングって試合で使う??ほぼ使わないだろ?それを練習したい選手がいたとしたら、そいつはこの全体練習以外で一人で公園でやればいいのさ!」
という答えが返ってきました..笑
たしかにそうだなと、、
その時はうなずくことしかできなかったとのを覚えています。
話は戻りますが、。
やはり、「うまい選手」の定義が日本の感覚と違う気がするし、彼が最初に言った「日本人の何か欠けている」の『何』が今後、日本の育成の鍵だと思います。
その『何』とは
例えば、
・ゴールに直結するアクション
・勝利を引き寄せるプレー
・認知からのアクション
いろいろ出てきますよね!
その『何』をドイツでの育成指導でもっともっと突き詰めて、いずれは日本の育成年代に還元したいと思っています!
今回も読んでいただきありがとうございました。
次回は
今回の記事に関連したテーマでまた投稿させてもらおうと思っていますので、よろしくお願いします!!
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