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文化芸術活動の継続支援事業、いわゆる文化庁補助金について。フリーの音楽家はぜひご活用を!!

こんにちは、ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。

さて、今回は音楽家向けの話。音楽ファンの方は自分が推している音楽家の方にこういう補助金があるということをお教えいただけると嬉しいです。音楽家はこういう情報に疎い人が多いです。そのためにも私もできる限り情報を出したいと思います。

補助金とは?

ということで先月から文化庁の補助金事業が開始されています。これは文化芸術活動を継続する人たちに向けて、コロナ禍でも活動しやすいように活動費を補助するという事業です。

ここで大事なのは、給付金ではなく補助金だということ。緊急事態宣言中から展開されている持続化給付金とは違います。給付金は単純にいえばお金を政府からもらえるということです。つまり、申請をしてお金をもらったらそれは何に使おうと自由です。

持続化給付金についてはこちらの記事をご参照ください↓ たくさんの方に読まれています。

使い道が自由な給付金とは違って補助金は何かに使う経費を補助してもらうということです。つまり使い道を決めて申請し、それが認められればお金がもらえます。

今回は活動継続のための補助金なので、活動を継続するために必要な経費を補助してもらいます。活動するためにこれといって経費がないよという方は申請の必要はありません。


どんな感じで申請できるのか?

ではざっくりとどんな感じかを説明します。

例えばこの時期にオンラインでの配信をしたという人も多いでしょう。そのためにカメラやマイクなどの機器を購入した人も多いかと思います。人によってはパソコンやスマホ、タブレットもあるかもしれません。

それ、最大3/4(四分の三)の額を補助してもらえます。

2月26日以降に買ったもので領収書があれば申請できます。しかし、一個につき10万円未満です。Macのパソコンの新品は無理ですね。でもiphone 11ならいけます。Proは10万を超えるので無理です。つまり買った値段が10万未満であれば計上できます。

マイクやオーディオインターフェースを買った人も多いのではないでしょうか?それってよっぽど良いものでなければ10万円未満だと思います。ぜひ申請してみてください。


誰が申請できるの?

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フリーの音楽家であれば基本対象になります。

既に持続化給付金を受け取っている人はまず対象です。持続化給付金の振り込み通知の葉書を取ってあれば確定申告書がなくても証明書になります。私は捨ててしまっていたので確定申告書を出しましたが、取ってある人は葉書を写真にとって出せば良いので簡単です。

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コロナ禍前にオンラインで活躍していた音楽家はすでに機材が揃っているでしょうが、これを機にオンライン系を始めた方は完全に当てはまります。

また、秋にコンサートをするための経費やこれまでに行ったコンサートの経費も2/26以降であれば対象になります。本番会場や練習場の使用料、出演者やスタッフに支払うギャラも支援してくれます。

例えば、コロナ禍でできなかったリサイタルを秋にやりたい!という人は会場費、練習場費、チラシ制作費、印刷費、共演者への謝礼、受付やセッティングスタッフへの謝礼が補助されます。

つまり、この困難な時期に既に動いている人、これから動く人のための補助金です。頑張っている音楽家こそぜひ申請してほしい!!


20万円枠と150万円枠

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今回、個人向けの補助は最大20万円と最大150万円の二つの枠があります。

A-①:標準的な取り組みを行うフリーランス向け 上限額20万円

これがとても簡単に申請できます。私はA-②の150万円枠で申請しましたが、こちらは事業計画書や経費明細書を書かなければいけません。こちらも私がやってみた感想としては難しくありませんが、面倒ではあります。

まだ申請していない方はこういったことに慣れてない方が多いと思いますのでA-①の20万円枠で申請をオススメします。

A-①であればエクセルで書類を作ることなく、文化庁の申請画面に入力するだけでできます。正直、A-①だとこんなに簡単かーと思いました。


用意すべきもの

補助を申請する金額を予め出しておくのはもちろんですが、一度文化庁の申請画面を見て何を記載しなければいけないのか確認するのも良いと思います。まずは登録が必要なので登録してみましょう。短い文章は入力しなければいけません。簡単な事業内容(要は使い道)なので簡単です。最後に解説動画を貼ります。

既に購入したものに関しては領収書が必要です。ネットで買ったものに関しては領収書を出すところがあると思いますので保存して印刷しておきましょう。

私がコールセンターで質問したところ、メルカリやラクマ で買ったものも申請可能とのことです。これは領収書が出ないので、買った値段がわかるページのスクリーンショットを残しておいてくださいとのことでした。オーディオインターフェースは品切れでメルカリなどで買った人もいると思いますが、それも申請可能ということです。しかし、オークションは不可なのでヤフオクなどは申請不可です。


長くなったので続きはまた明日!

明日は計算の仕方などを解説。明日じゃ遅い!という方は解説動画がたくさん出ているので見てみてください。

やはり音楽家向けが一番わかりやすい!オンカクさんの解説↓
A-①についての解説を詳しくしてくれてます。

音楽家も最大150万円「文化庁の補助金」最新情報07/09

文化芸術活動の継続支援事業(文化庁公式)


それではまた明日!!良い日をお過ごしください♫


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