確定申告終わればインボイス。音楽家にとってのインボイスとは!?
こんにちは! ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生と音楽を楽しんでいきましょう♫
ここのところ急に花粉症がひどくなって全く頭が働きませんでしたw
そのため三日ほどnoteお休み、今週のメルマガを休みました。
なんとか最低限の仕事のみこなしてきたこの三日間。お会いした方々には見苦しいところもあり大変失礼しました(くしゃみ連発とか、、、)
薬も効いて今日からやっとフル稼働します。
さて、今月、確定申告が終わりましたが、すぐに情報収集したのがインボイス制度です。
音楽家としての私についてはこちらをご覧ください↓
インボイス制度とは?
これはさまざまなところで解説されているのでことさら書きません。
わかりやすい山田さんの動画を紹介しておきます。インボイス制度について知りたい方はこちらをご覧ください。
また、検索すればたくさんの記事や動画が出てきます。
オマケとしてエヴァンゲリオン好きな方はこちらをどうぞw
歴史から解説されているのもわかりやすいです。
この消費税の話って解説聞いてもあまりわからなかったりしますよね。
簡単にいうと、1000万円未満の収入の人は消費税を申告しなくてよかったのですが、これからはちゃんと消費税も申告して払ってね、という制度です。
音楽家にとって消費税の意識はない?
実は音楽家にとって消費税の意識ってほとんどの人がないと思います。
音楽家が敏感なのは源泉所得税ですね。音楽家の場合、確定申告といえばこの源泉徴収された源泉所得税を取り返すものだという認識が高いです。
しかし、実は消費税も様々なものにかかっています。でも実際、消費税が明細に乗ってるギャラってほとんどないですよね。
先ほどの解説にあったように年収1000万円に満たないと消費税を払う必要がないので関係なかったのです。相手側が消費税を乗せてきてもこちらは申告しないのでそのまま利益になります。これが「益税」と言われるものです。
例えば私の場合、楽器店にリードを卸す際、リードの卸値があるわけですが、これに消費税がちゃんと計上されているのは大きい楽器店のみです。消費税が上乗せされてますが、私としてはこれまで益税として卸値が高くなることと同じことだったのです。
でもこの益税をやめますよってことなので簡単にいうと増税です。
これまで払わなくてよかった税金が増えるわけですから。
しかし、もともと消費税という存在はあるわけで、年収1000万円にいかないひとは益税の特権を得ていたわけです。その特権がなくなるということです。消費税という制度があるのなら払わなければいけないというのは当たり前といえば当たり前です。そして、消費税が乗った報酬を受け取るというのも本来の姿ですよね。
インボイス登録は必要か?
この制度の問題点は「全員登録して納税しろ」ということではなく、「登録しなければ今まで通り免税事業者でも良いよ」という二つのパターンがあることです。
全くもって面倒臭い!!
だってそうでしょ?消費税をこれから支払えよって決まって強制的に制度としてやらせられれば渋々みんなやるのに「やらなくても良いよ」って道もあれば「じゃあどっちが得か?」って話になるんです。
最近は音楽家仲間に会うたびにこの話をするのですがほぼ全員の答えが「様子見」です。
業界団体等の反対が結構あることなどから財務省も少し日和ってきて、まだまだどうなるか先が見えない状況です。
幸い、インボイス登録の締切は当初三月末でしたが、九月末まで延長されました。インボイス制度開始が十月なのでその直前までに登録すれば良いということになったのです。
ということはとりあえずまだ様子見で良いかということになります。私もまだ登録はせずしばらく様子見しようと思います。
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これからの政府と企業の動向に注目
影響を受ける代表的なフリーランスはオケのエキストラで稼いでいる人や音楽教室などで報酬を得ている講師だろうと思います。そういった企業側がどういう動きに出るかというのも重要なポイントです。
例えば、私が取引しているとある企業は十月以降、免税事業者に対しての報酬は消費税10%を引いて支払うと言っています。今の状況だと、この場合、適格事業者になっているとwinwinの関係になります。免税事業者の方が損をします。
全国のプロオケがどうするか、また、音楽教室がどう対応するか、事務所がどういう方針で動くか、企業側の動向にも注目してこの半年間様子を見ましょう。
なにより、音楽家もちゃんと確定申告をしていろんな税金を支払わなければいけない時代です。その分、政策にもちゃんと興味を持ち、選挙に行って政治参加をすることも大事ですね。インボイス制度に賛成か反対か、これも私たちにとっての身近な投票軸の一つになりますね。本当は様々なことを総合的に考えて「一番マシ」なところに投票するのですが、まだ選挙に行ったことがない、選挙でどこに投票していいかわからないという人はそんな身近な問題を軸に候補者を選ぶのも良いと思います。
読者の方で情報、ご意見などあればぜひお教えください。
今年度も個人事業主として頑張っていきましょう!!
蛯澤亮でした!
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