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音楽家もお金のことを考える必要がある

こんにちは! ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生と音楽を楽しんでいきましょう♫

さて、先週金曜日に書いたnoteには少し反響がありました。

東洋経済オンラインでの記事を元に書いたものですが、音楽家の方々には共感してくださる方が複数人いました。

さて、今回はまわりの音楽家を見ていて感じる「お金のこと」を考えてみました。

無学な音楽家の書くことなので間違いがありましたらご指摘お願いします。


音楽家としての私についてはこちらをご覧ください↓

稼げない人ほど無駄な支出が多い

何回も書いていますが、音楽家は「音楽事業で生計を立てている人」と「音楽事業とバイトで生計を立てている人」の大きく二つに分かれます。
たまに「音楽事業と資産運用で生計を立てている人」もいますが、こちらは一般的ではないので触れませんw

さて、オケに入団したり、コンクールで華々しく入賞して活躍でもしない限り、多くの人は音大を卒業してしばらくは音楽家としての収入だけでは暮らしていけません。

つまり、音楽家としての自分とは関係のない仕事をします。コンビニや飲食店などのバイト、人によっては会社に契約社員で働いたりもします。最近ではウーバーイーツの配達員も少なくないです。

「お金がないんです」っていう人に多いのが無駄な支出です。

一昔前は携帯電話に毎月一万円払っている人もいました。菅政権時代に引き下げられて安くなりましたが、おそらく今でも月に五千円以上かけている人もいるんじゃないでしょうか?その上、家にWIFIをひいて月一万円以上通信代がかかっている人もいます。

「お金がないなら格安携帯を使えばいいじゃない」

って毎度思いますw

私はしばらく月1000円程度しか携帯電話料金を支払っていません。YouTube配信をするために光回線をひいていますが、それも入れて月五千円程度。通信費が月額五千円違うのって大きいですよね。

固定費を安くすることはとても大事です。家賃、携帯電話、ネット回線、光熱費など。塵も積もれば〜とよく言いますが、その通りで少しでもお得な方にしてなるべく日々支払う料金を安くすることが大事です。

稼げない人ほど税金を払っている

確定申告の時期ですが、みなさん、今年は青色申告してますか?

親の扶養を抜けたのに白色申告しているとなにも節税できません。

音楽家は現金でもらうことが多く、そのほとんどを申告しない人がすくなくありません。源泉徴収されているものだけ申告して源泉税分を取り返すのが確定申告だと思っている人が多いです。

しかし、収入を申告しないのは脱税です。少ない額すぎて税務署は来ないかもしれませんが、音楽家の立場を向上させようと思えば、こういったところから改善しなければいけないのではないかと思っています。収入はしっかりと申告しましょう。

そうすると「収入が多いと税金増えるじゃん」という人がいます。当たり前です。でも、個人事業主の良いところは節税対策が会社員よりもできるところです。

まず青色申告にするだけで最低でも10万円の控除をもらえます。つまり税金の対象から10万円を引いてくれるんです。これを難しい申告方法にすると65万円まで控除額が増えます。これだけで白色申告よりお得なんです。

さらに白色申告と青色申告10万円控除の確定申告の内容は変わりません。昔は白は簡単、青は難しいだったのですが、この青色10万円控除ができたことで青色申告の申請だけ出しておけば、確定申告の手間は同じで節税ができるんです。なぜいつまでも白色申告をしているのか意味がわかりません。


国民保険料も違う

国保の料金も白と青で違います。若い世代の場合、白色だと最低でも5000円程度の保険料ですが、青色だと最低ラインで1500円程度まで下がります。自治体によって値段の差がありますが、同じように低い収入であれば白よりも青の方が断然固定費を下げられるんです。国保に入ってない人は関係ないですが、そんな人はほぼいないと思います。

病院にいけば必ずお世話になるありがたい国民皆保険ですから入っておくのが吉。そして負担額は変わらないのだから保険料は低い方が良いですよね。稼ぎの少ない若手フリー音楽家は青色申告にするだけで保険料が変わると思いますよ。

ちなみに白色申告の場合ある程度収入があると簡単に月一万円とかになります。私の同世代でも国保は月一万円って人が結構多いです。青色にするだけで変わると思いますよ。


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節税で老後の備えもできる

経費でなんとか所得を減らしても、結局経費を使っていればお金はたまりません。老後は国民年金だけだと少ないし、どうしたら良いのってなりますよね。

だからといって収入を少なく計上する脱税はいけません。

個人事業主は退職金を積み立てる小規模企業共済があります。これは60歳になると退職金としてお金を受け取れるシステムですが、月1000円からかけられます。

また、イデコもあります。これも同じで60歳以上にならないと引き出せないですが年金の上乗せを積み立てていく感じです。

この二つの重要な点は掛け金が控除されること。それぞれ年80万円程度までかけられます。

この場合、控除されるから貯金するよりお得、場合によって入れといたお金は増えてるって感じです。イデコは投資なので減る可能性もありますが、手堅いところに20年以上積み立てていれば大体増えてます。節税と合わせたらかなりのお得な制度です。

私もそうでしたが、音楽家はこういったお金の話を知らない人が多いです。もっと国の制度を使えば税金も保険料も減らせるし、老後の資金も作れるのに使わなければ損ですよね。

これからはこういう音楽家に役立つお金の話も書いていこうと思います。

それではまた。
フリーの音楽家でもちゃんと暮らしていける日本にしていきましょう!
蛯澤亮でした。

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