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強強エンジニアだけの会社を作ったらどうなる?(後編)



この記事の後編です




1.メル友からはじめませんか?


「Ruby使いの🦈」さん、自分とコンタクトが取りたいらしくメールアドレスを教えて欲しいと自分のエンジニア仲間経由で連絡してきた。

とりあえずメールを交換し、お互いの話をしていると🦈さん、どうやら🐠さんの会社の社員だという事が分かった。


(本来ここで「えぇ!?そんな出会いが!?」とか思ってもらいたいんだけど、前半読んでる人の9割以上は「ですよねー」だと思っているんだろうな!知ってるよ!)


Ruby使いの🦈さん、PerlやPHPやRubyと言った軽量言語が好きらしく、すごいPerl使いさんを紹介しましょうか?と言ってきた。

話を聞くと「Apache+CGI(Perl)で秒間10万アクセスを実現した偉人」だそうだ。
もはや、罰ゲームでしかないような彼の実績。(ホントに凄いよ)
すごいPerl使いさんの話を聞いてみるとApacheやLinuxにチューニングをバリバリ施して1秒10万アクセスを実現したとの事。


「なんだか、、、もう、、、Perlでなくても良いんじゃないです?」


と、言いたいのを必死に我慢した。


そして今度は🦈さんから上司の🐡さんを紹介したいと言われた。


なんだろうか???




2.元超大手外資系エンジニアとの出会い


さっそく🐡さんとお茶をした。
この🐡さん、超大手外資から🐠さんの会社へ転職したらしい。


なので、さっそく質問してみた。


🦐「なんで超大手から🐠さんの会社へ???」


🐡さんの回答はだいたいこんな感じ。

・地元のエンジニアに対する熱い思いに共感
・自由なスタンスな会社(会社というよりファミリー)
・まわりのエンジニアが皆高スキル


この時、すでに彼が起業してから5年たっていたのだが
飲み会で起業前に🐠さんが熱く語っていた自分の思いを全て実現しているんだなと少し感動!


----------🐠さんの起業への思い----------

客先常駐IT屋さんは、ネクタイしめて客先で理不尽なルールに我慢して従いながら仕事をするのが常識。

地方は100%客先常駐しかないといっても良い状況。
だから自分が会社を立ち上げて自由に働けるエンジニアの場を提供したい。

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そして、🐡さんからも勧誘されそうになったのだが
自分がいかなる勧誘も断っているポリシーを伝えたところ、あきらめてくれた。


さすが大手外資出身だけあって大人だ。



🐠さんなんて、電話かけてきて第一声が

🐠「そろそろ転職考えてません?うちとかどうです?」


🦐「いや、そんな事ないです」

🐠「いやいや、そんな事あるでしょーーwww」


これだもん。。。




3.自由な開発企業の終焉



いつもは勧誘の電話をしてくる🐠さんだが、珍しく勧誘でない電話がかかってきた。


内容は

「受託開発をあきらめて客先常駐にシフトしたい」
「パートナーとなってくれる企業を紹介して欲しい」

だった。


🐠さんの会社の社員って全員
フルスタック&客とも話せる&営業もできる
エンジニア

そんなエンジニアが5~6名程度在籍しているにも関わらず
仕事が少なく、食べていくためには客先常駐へシフトしなくてはいけなくなったそうだ。


いつも一緒に飲む時「僕は社長という立場だからおごらせて欲しい」と言っていつもおごってくれた🐠さんへ恩返しする時がきた!



客先常駐の世界となれば自分のフィールド!
築き上げてきたものがある!
営業担当となっている🐡さんに地元でも大き目なIT派遣企業を2社ほど紹介してあげた。


ただ、🐡さんがフルスタックエンジニアかつ元外資大手という事もあって紹介先からは「🐡さんを勧誘したいのですが…」って連絡がガンガンきたwww
(何を何に対して紹介したのだか分からん状態になってしまった…)




後に🐠さんの会社は客先常駐でビジネスを再スタートしたのですが、倒産する事となった。。。







4.倒産後の出会い


倒産後、🐠さんと飲みに行った。

彼の愚痴を聞くことと
いつもの彼の調子で
🐠「紹介したい会社がある!」
と言ってきたw


まぁ、、、
貴方の勧誘にはもう慣れましたよw
(そして勧誘は断った)


倒産するまでについて🐠さんの会社の話を色々として飲み会は終了した。

🐠さんが言うには


フラットな会社にしたくて社員も社長も関係なくみんな仲良くというポリシーが仇となって、社員が暴走し始めてそこからおかしくなり
社員がどんどん辞めていき消滅したそうだ。






そしてその約1年後、大き目の案件を対応中にやたらと優秀なエンジニアを見つけた。


フルスタック&客とも話せる&営業もできる
エンジニア

である。

ふと、そんな優秀なエンジニアだけが集まっていた会社を思い出した。
🐠さんの会社だ。



思わず思い出話をしてしまった。

🦐「実は、地元にこんな会社があって、優秀なエンジニアしかいなくてねぇー、貴方のような…」

と、話していると

「へぇ、、、 自分の昔いた会社みたいですね!」
「自分、🐠って人の会社にいたんですよね!」



おまえもかよwww





5.倒産の原因


せっかくなので元社員さんに色々と質問してみた。
なぜ、スーパーサイヤ人だらけの強強な会社なのにつぶれてしまったのか??


元社員が言うには「社長」と「社員間」の不仲が原因だそうだ。
(🐠さんの話とだいたい合ってた)


仕事とってくるのはいつも優秀な社員で社長は何もしていないって愚痴ってた。


みんな強強エンジニアだし、常に他社からスカウトされるようなレベルだから
「条件の良い所にいつでも転職できる」

ってポジション。


一人が我慢できずに辞めたとたん、後はズルズルと消えていったそうだ…




6.優秀なエンジニアが集まった理由


元社員に
「なぜ貴方がいた会社は優秀なエンジニアしかいなかったのか?」
「どうやって集めたか?」

って質問をした。


すごく気になっていたから。
SSRを2連続で当てるのは、まぁ、、、運が良ければあるだろうけど、🐠さんはSSRしか引かないような社員の集め方。


元社員さんも実は気になっていたらしい。

で、元社員さんが彼なりに出した答えが


「🐠さんのスキルでしょ。なぜか超優秀な人しか来ないんですよ。彼って狙ってなくても優秀なエンジニア拾ってくるんですよね… 不思議です。」


だそうだ。



パッシブスキルかよwww





(自分は、🐠さんの会社が魅力的だから集まったんじゃないかなぁーって思ってます。地方なんて99%が客先常駐だし、そうでなかったとしても🐠さんの会社ほど自由な会社って聞いた事がない。きっとそうだ。
でも元社員はそんな理由じゃなくてホントに優秀な人が勝手にやってくると言い張ってましたが…)

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