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大人キライなクソエンジニア、初めての納品


https://note.com/ebiebi_pg/n/n8ffbfa6d384e

この記事の続編を!

というご意見を複数いただいたので
続編です。



この記事を読んでいるエンジニアの皆さん!

初めての納品って覚えてます??


自分は覚えてますねーーー

これがなけりゃ、今、エンジニアをしていなかったかなぁー( *´艸`)




1.入社した会社は軍隊


自分が時給750円でバイト契約できた会社は、軍隊教育な会社!!


まず、お客様が事務所に来られたら、どんなにお仕事に取り組んでいても、素早くまっすぐと起立し、大きな声で「いらっしゃいませ!」とハッキリご挨拶!

あと、新人は「おいしいお茶」を入れれなくちゃいけない!



とかとか、そんな感じね~(*´ω`*)


ある日、先輩エンジニアさんが肘をつきながら電話してたら社長が「電話中の態度がなっとらん!!!」といって激おこな現場 (;'∀')コワー


そんな中で日々ショッピングモールの開発をしておりました。




2.説教されまくりエンジニア


駆け出し中途な人がエンジニアになったら、まぁ沢山説教されるのは覚悟しておいた方が良い。


別のブログにも書いているけど、毎日のように社長室へ呼び出され説教されます。


社長「ショッピングモールのシステムを作るか、エンジニアを辞めるか好きな方を選びなさい」


みたいなことを言われるw
何やねんそれwww
酷い二択だーーー💦と思って


🦐「む、むちゃぶりやんかーー」

って感じの返事をしたら



社長「君はプログラマーとして弊社へ在籍しているので君に給料を払っている。プログラミングしないプログラマーに払う給料など無い。君は出前を頼んで、手ぶらできた店員に喜んで食事代を払うのかね?」


みたいな事を言われるw
だが、言っている事はごもっとも!
えび氏追いつめられる!


いきなり、正論で撃破されてしまったので、何も反論できないwww



で、ブチブチと、自分が腐った言い訳をすると、シビレを切らした社長が


社長「えび君はショッピングモールを作れないのかね?」

って言ってくる。


正直が売りな自分は
🦐「はい、できません」
って即答。



社長「では、質問を変えよう。君はショッピングモールを作った事はあるのかね?」


正直な自分はさらに
🦐「ありません。」
って返事する。


社長「君はやったことも無い事に対し、何を根拠に『できない』と言うんだい?やりもしない『できない』は『できない』ではなくて『やらない』だ」


こんな感じで毎回煽られるwww
(後にこの言葉が自分の座右の銘となる)


社長は起業前、バリバリと営業してた人なのでトークがとても上手く、説教に対して言い訳してたら、いつのまにか「じゃぁやりますよ!」って感じでもっていかれる。



ホント、毎回こんな感じの説教だったので、仲の良い営業さんには飲みの席で「えび君、それはやらないだwww」とか社長のモノマネしながらムッチャからかわれる💦
まぁ、良い会社だった(*´ω`*)




でも当時の自分は『目上の人が大嫌い』だったので、社長に怒られる度に毎回何かの言い訳をしてたw(ダメダメエンジニアです!)




3.オレ、オトナ、キライ


自分が目上の人が大嫌いなのにもちゃんとした理由があった。

学生時代から、そこそこな地位をもった人に「あいつ(えび)とは関わるな」的な事をよくいわれていた。



一つ例をあげると、高校時代に付き合っていた彼女の親が教育関連のお偉いさんだった事があり、「クソの親無し野郎が!えびが娘と別れなければ私の地位を使ってでも、とことん追い込んでやる!!」って言われたあげく、病気中の母親に向かって「父親がいないと、こんなクズが育つんですね!」って言われた事ある。

※この人は後に母親の従姉(お偉いお役人)によってとことん追い込まれたそうです…


他にもいろいろありますが割愛w



だから、立場のある大人とかホント、嫌いだった。





4.初めての受託案件


話はエンジニア時代に戻る。

自社製ショッピングモールを作る会社で半年も務めるとそれなりにスキルが上がってくる。


スキルが上がってくるとショッピングモールのサブシステムとして

・社員日記サイト
・地方特産物自慢サイト

等々、色んな追加機能を作れるようになってきた。

エンジニアとして1年たつ頃には


「それは自分にはできない」


なんてくだらないセリフは言わなくなってた。


また、当時は「ショッピングモール大ブーム時代」で、ホントどんな会社でもショッピングモールを作りたがっていた。
そして


「弊社にもショッピングモールを作ってくれないか?」


という案件が飛び込んでくるようになってきた。


最初の「他社製ショッピングモール開発案件」は女性向け下着屋さん💦


靴下屋さんや、小物屋さん、そしてブラジャーとパンツ売ってるお店
等、複数店舗あるんだけど、本社ビルの事務所が「ブラジャーとパンツ売ってるお店」の2階にある。(マジか…)


打ち合わせに行くときは、スーツきた男性二人がこの「ブラジャーとパンツ売っているお店」に突撃する!!!


しかも、人通りの多い所にある店舗なので周りの視線がかなり熱い!!
一緒に来てくれる上司が見た目”超アキバオタク”系な人だから余計に視線が熱い!!!!


でも上司もそれを自覚しているので
アキバオタク上司「え、えび君、若いしさ、、、君が先に入って話してきてくれない?」
🦐「え?若くても女性の下着屋はちょっと…」
みたいなやり取りが始まって、男二人が人通りの多い通りにある下着屋の前でアタフタするという最悪のシチュエーションになるwww


で、入店後、必ず店員に「えっ?」って反応をされるので、「社長に会いに来ました」と言って「あぁ、、、そういう事ね」って感じの顔されて毎回打ち合わせをしてましたwww



かなりメンタルのやられる案件でした。。。




5.いざ、納品


下着店に突撃しながらショッピングモールの仕様やデザインを決めつつ
必死に開発する事約2か月。


下着店ショッピングモールが完成しました!!!


下着店の社長さん、仕事用のメールを持っていなかったので納品書にショッピングモールのURLと使い方マニュアルを添付して送りました。


そのあと、クレームの電話が入ってきた。


下着屋社長「ショッピングモール、できてないじゃん!」



月400時間労働で2か月というハードモードで、短期納品に間に合わせた自分からしたら衝撃の一言…


🦐「何か打ち合わせと違った部分がありましたでしょうか?」
下着屋社長「違うも何も、『ページが見つからない』って出るんだけど?!」


あ、納品書のURL間違えたのかな?
そう思った自分は納品書のURLを再度確認した。


間違ってなかった…
たぶん、相手の入力ミスだろう。


🦐「納品書のURL、ブラウザのアドレスバーと合っているか確認していただけますか?」
下着屋社長「URL?良くわからないから〇〇大学の情報学科に通っている息子に聞いたらリンク付きメールを送ってくれて、それをクリックしたのに何も出てこない!!」


な、なるほど、息子さんナイスプレイやんか。



🦐「メールのURLと納品書のURLを確認していただけますか?間違っていたのであれば、アドレスバーに納品書のURLを入力し直してみて下さい。」
下着屋社長「息子にも聞いたが、間違っていないと言っていたぞ」



息子、強いなぁ…



🦐「でも、こちらで確認したところ、納品書のURLは間違いではなかったのでお手数おかけして申し訳ないのですが、アドレスバーへの打ち間違いが無いか再度ご確認いただけますか?」
下着屋社長「うーーむ。分かった。こちらの間違いの可能性が高いな。見直してみる」


そんな感じのやり取りがあり、相手も再度確認するという事で了承してくれたのだが…


社長「クレームの電話!?」
🦐「向こうのミスですね。相手も間違いを認めてく…」
社長「は?相手のミス??知るか!すぐに謝りに行け!!!」
🦐「えっ?!」



これだから立場のある大人達ってキライ…
そう思いながら現場へ行った。




6.納品先の下着屋社長の態度


下着屋社長にアポをとって、アキバオタク風な上司と一緒に下着屋へ向かう。

客先へ向かう途中、アキバオタク上司から「うちの社長も、初の他社ショッピングモール案件の納品なのでピリピリしているのだろう。まぁ、ここはひとつ一緒に頭を下げてくるか」って励ましてきてくれた。


いつも通り下着屋へ突撃し、2階の事務所へ行くと、下着屋社長がいきなりこれでもかっってくらい頭を下げてきた。


「申し訳ない!!この通りだ!!安い気づかいで申し訳ないがお詫びにこれを受け取ってくれないか!?」



いきなりの謝罪とプレゼント攻撃を受けた。



🦀🦐★超混乱★🦐🦀



話を聞くと、自分が謝罪する為に下着屋へ向かう頃、うちの社長から



「非常に申し訳ない事をした。弊社の落ち度について、私からも謝罪する。えび君が今から謝罪に行くと言っていたが、彼は御社ショッピングモールを作るために土日も全てなげうって必死に作っていたんだ、納品に何か謝りがあったようだが、彼の意気込みだけは認めてあげて欲しい。」


みたいなフォローがあり、
その後に


下着者社長「あ、、、息子の送ってきたURL違うやんか!!」


って気づいたらしいw



下着屋社長。慌てて近所の土産物店で菓子折りを買ってきたようだ。




7.死ぬほど褒められた


その後、下着屋社長と、モール商品登録担当の事務の女性に対してメンテナンス画面の操作説明をしたのだが

もう、とにかく下着屋社長が大興奮で

「すごい!」「すごい!」

言うてくる。


下着屋社長も「ネットショップ運営」には本腰を入れていたようで出来上がったサイトを見て大興奮しておりました。


事務の女性に商品登録の操作説明したいのに下着屋社長が子供のように喜んで褒めてくれるから説明が中々すすまないw

「うちの息子はバカ息子だった!」
「えっ?えび君の方が年下なの?!」
「きっと君は大きくなる!!!」


とかそんなのばっかり連呼されて。褒められ慣れていない自分は
すっごいニヤニヤしてしまい、照れすぎて説明どころじゃなくなったwww

(たぶん、20年分くらいの「褒め」頂きました)



8.死ぬほど考えが変わった


社会人になって、ちゃんと仕事をすれば認められるって事に気付いた。
10代の頃って、ちゃんと仕事してても「学生なのにお金稼ぎ?!」みたいな目でみられてたのに

社会人は違う。キチンと仕事したら認められる世界だ。
もっと認められたい。


そう思うようになってから、いつしか目上の人を嫌う事は無くなった。


むしろ今は逆で「〇〇長」とか役職の付く人には全力で絡む。
いや、絡みつくwwww




9.下着屋社長へ感謝を込めて

実はこの下着屋サイト、つい最近まで現役で運用されておりました。

5年もたてば古くなるネットの社会で、約15年くらい自分の作ったショッピングモールが運営されてました。

10年もたてば、デザインも古く、イケてないのに。
長年使ってくれてありがとうございます。



最も愛着があるデビュー作に愛着を持ってくれた下着屋社長へお礼の意を込め、このブログを書かせていただきました。





(って言うてみたけど、このnoteの最初に「続編希望言われて書いた」言うてるから嘘ってバレバレwww)





※クライアント企業、開発した会社等が特定できないよう記事にはフェイクが入っております。

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