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歴史に埋もれる。のち再浮上。

マーティン・ジョンソン・ヒード。
ヒードと言ったり、ヘッドと言ったりするみたいだけど今回はヒードで。

1819年生まれ。アメリカの画家で、生涯にわたって熱帯の鳥の種、花、湖、塩の沼地を描いたそうな。
その中でもお気に入りのモチーフのひとつがハチドリ。

20220418 歴史に埋もれる。のち再浮上。②

私が今回、惹かれたのはトップにもある1876~1881年に描かれた「ニューベリーポートメドウズ」という風景画。
この作品でマーティン・ジョンソン・ヒードという画家を初めて知ったんだけど、差し込む光の加減や横や奥に伸びていく構図が非常にわたし好みです。

マーティン・ジョンソン・ヒードは雑貨店の息子で、デラウェア川沿いの小さな村で育ちました。
彼は画家のエドワード・ヒックスの弟子になり、1930年ごろから彼のもとで絵を描きます。

その後、ヨーロッパを旅行しながら2年ほどローマに滞在し、母国に戻ります。
そしてペンシルベニア美術アカデミーの展示会にこれまで描いた作品を展示しました。

1859年からはニューヨークを拠点として活動し
その一方で1863年から何度かブラジルやニカラグア、コロンビア、パナマ、ジャマイカを訪れ、熱帯の花や鳥などの絵も描いています。
作品の中にジャングル・クルーズ感が強い作品がいくつかあったのは、そういうことなのね。

20220418 歴史に埋もれる。のち再浮上。③

こんなに素敵な作品ばかりなのに、存命中は人気がなかったそうで。
画家や音楽家って絶賛活動中に作品が売れないパターン多いですよね。

彼も20世紀の前半には忘れられた画家となっていましたが
1943年にニューヨーク近代美術館で開かれた展覧会に作品が展示され
それ以降、美術史家やコレクターを中心に高く評価されるようになって現在に至るようです。

歴史に埋もれたのち、再浮上。
私は
できれば生きている時に何か爪痕を残したい…とか思う。


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