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ハイ、ジョージ。

サーカスを見てきました。サーカスって独特の雰囲気がありますよね。
なんと表現したら良いか分からないけど異国感というか、現実世界から隔離された感じというか。
テントに入ったらどこか不思議な世界に連れて行かれるんじゃないかって。
 
サーカス団って公演場所を数ヶ月単位で転々として、全国を巡っている印象があるので、見たい時にいつでも足を運べるわけではないんですよね。
その特別感も相まって、大人でも気分が高揚します。
 
私が小さい頃は「キグレサーカス」というサーカス団が全国行脚していて。
キグレサーカスは北海道を拠点に活動している日本三大サーカスの一つです。
ちなみに他の2つは岡山県の「木下大サーカス」と大阪府の「ポップサーカス」たぶん全部、見たことある。
 
キグレサーカスで印象に残っているのは、鉄球の中を複数台のバイクが疾走する「バイク曲芸」
空中ブランコやジャグリング、ピエロも見たと思うけど
バイクの唸るような排気音とエンジンの匂い、そして
「鉄球」というありえない場所を縦横無尽に走り回るバイクの姿が
幼少期の私の心にグサッと刻み込まれました。いい年のオバさんになった今も忘れられない。
 
そういや最近、キグレの名前を聞かなくなったなぁ…と思い調べてみたら
なんと2010年に廃業していたとは…知りませんでした。
 
かつては観客定員が3500人規模の興行を行っていた時期もありましたが
2000年代に観客の減少により興行規模の縮小を余儀なくされ業績低迷が続いていたそうです。そして廃業。
 
この時は新型インフルエンザが引き金だったみたいだけど
今は新型コロナウイルス。
いつの時代も得体のしれないウイルスに社会や生活、教育現場や事業が振り回されているんだな…と心が痛みます。
 
今回我が子たちが見たのは別のサーカス団だったけど「デス・ホイール」という演目が印象に残ったみたいです。
風車のように回る金属製の大きな二つの輪の中に男性が2人入り、輪の内側や外側に立ってパフォーマンスを繰り広げるという演目です。命綱なしで縄跳びや目隠しをするなど数ある演目の中でも危険度はMAXレベル。
 
演目が終わるごとに大きな拍手を送り、乗り出して見ていた我が子は可愛かったです。人間の身体能力の凄さやしなやかさに圧倒されて帰宅しました。
また近くに来ることがあれば足を運びたいと思います。
 
ピエロに若干、恐怖心があるのは「ハイ、ジョージ」のせいだな。
 

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