私が起業に至るまで(前編)

※2016年11月11日に投稿されたものをnoteに移行しました。

~はじめに~

代表理事の蛭子です。

私は小学生のころから国語がとても苦手で、高校生の時には赤点すぎて「記述式の問題で×になっている私のこの解答、 なんとか△になりませんか?2点でいいので…!」などと、先生に助けを求めたり、「どうしても国語が苦手で、どうしらたよいかわかりません」と、職員室でくよくよ泣いていた時期もありました。今では青春の1ページ。(ちなみに結局追加点は頂けませんでした笑)

ということで、前置きが長くなりましたが『(こんな国語が苦手な)私が起業に至るまで』を前編と後編に分けて、物語形式で お伝えしたいと思います。 (どんな人がどんな思いで活動しているんだろうな~。と、気軽に楽しんで読んでいただけたら幸いです!)

私が起業に至るまで(前編)

遡れば2011年夏。私が就職活動終わりたての大学4年生の頃。

私は社会学部の学生でしたが、全学部生が受講できる「経営学」の講義を取っていました。仲良しグループ数人で、 お昼を食べた流れでその3限の講義をみんなで受けよう!という、ありきたりな理由でした。それが私と見山先生の出会いの始まりです。

見山先生は立教大学の特任准教授で、200人以上が受講するこの講義を持たれていました。様々な学部と学年が集まり、しかも3限。 ※お昼後でめちゃくちゃ眠い。けれど、周りを見渡すと誰一人として寝ている学生がいないのです…! その理由は、見山先生のカリスマ的な講義内容にありました。

講義の主なテーマは、途上国ビジネス、環境ビジネスなど。各テーマに沿って考えられるビジネスのメリット・デメリットを前後の席に座る 学生5~6名が一つのグループになり、ディスカッションをした上で意見を全体に発表するというものでした。

私は、社会学で取り扱う「社会課題の現状」を学ぶことはあっても、どうやったらその課題が「解決」できるのかはわからずにいました。 そんな思いをぼんやりと持っていた中で、見山先生の“社会課題をビジネスの手法で解決させる”講義内容に触れ、みるみる見山ワールド に魅了されていったのです。

ある時の授業では

見山先生:「少子高齢化が進み、子供のオムツより高齢者のオムツが増えています。紙オムツ市場は伸びていますが、それと同時に大量 のゴミが排出されています。そんな現状を踏まえ、紙オムツを再利用させるビジネスは実現可能かどうか、メリット・デメリットを考えてみて ください。」 と投げかけられ、学生たちは難しい表情を浮かべながらもディスカッションし、思い思いにメリットやデメリットを発表しました。

と…その発表直後に、その“紙オムツを燃料にして再活用するビジネス”を実際に行っている企業の社長が最前列の席から立ち上がり 「学生の皆さん、自由闊達な意見をどうもありがとう!」と、にこやかにステージに現れたのです。 株式会社スーパー・フェイズの社長のサプライズ登場に、学生たちが大きな驚きの声をあげ、社長が直々に話す志や事業の意義に、 皆熱心に聞き入っていたのがとても印象的でした。

私自身にとっても、社会学の授業でも取り扱う環境問題に対して、継続したビジネス の手法で取り組まれている社長のお話を伺えたのは、とても衝撃が大きかったです。

また、株式会社ユーグレナの社長が来られた際の講義の様子がこちらの映像にまとめられております。見山先生の講義を受けているかの ような感覚になれるかと思うので、是非ご覧ください!


そんなカリスマ的存在の見山先生が、講義が終わった後にこう告知しました。「これからバングラデシュと関わるビジネスを行う学生団体を 立ち上げようと思っていて、第1期生を募集します。興味のある人は是非◯◯教室まで来てください」と。 その時たまたま授業に潜っていた友人のRちゃんが「めっちゃ興味ある!彩華一緒に行こうよ!」と誘ってくれたのです。 私も「カリスマ見山先生に講義外でお会いできるなんて…!(わくわく!)」と、教室に意気揚々と向かいました。

それから立ち上がったのが、“適十塾(てきとじゅく)”です。 「社会的課題を学生の柔軟な発想と、ビジネスの手法で解決することを目指す」ことを指針に、バングラデシュでの雇用創出と日本の伝統 の再興を目的として活動しはじめました。(実際にバングラデシュへ渡り、プロジェクトを始動したわけですが、具体的な内容については 追って紹介したいと思います)

「適十塾に卒業はない」と見山先生が言ってくださったお陰で、大学卒業後も社会人メンバーとして活動し、その後の就職、結婚、退職、 南米チリへの移住、妊娠、出産…と人生での転機がたくさん続きましたが、どんな状況下でも変わらず塾生として参加することができま した。(見山先生には結婚式の恩師スピーチまでしていただきました笑)

そして2016年夏。出産のためにチリから一時帰国し、見山先生とお会いした際に 「適十塾の志はそのままに、会社を立ち上げて事業をスケールアウトさせたい」と秘めた思いを伝えたところ 「是非とも!!学生団体発のベンチャー企業を設立しよう!」とご快諾いただき、その約2ヶ月後の9月には会社をスピード設立するに 至ったのでした。

見山先生との出会い、適十塾での活動、そして後輩たちが継続して活動を成長させていなければ今の会社はありません。 そして小さい頃からぼんやりと自分自身が大切にしてきた思い(詳細はこちら)を言葉にしたり、行動に移したりしなければ今の自分も いません。 会社を作ることはゴールではなく通過点で、やっとスタート地点に立ったところですが、これもまた大きな人生の転機です。 そんな今の正直な気持ちを自分の言葉で綴ってみました。 これからも変わらずに、わくわくすることに仲間とともに挑戦していきたいと思っています!

今後とも宜しくお願いいたします。


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#起業 #適十塾 #tekitodesignlab

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