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スマホ写真館:100均 顕微鏡レンズ観察

大昔の話をすると人に笑われてしまうが、これでもフィルム一眼レフのカメラを抱え、時には三脚まで携えてターゲットを狙いに走って出掛けた時代があった。

時は移り、面倒な趣味にお金や時間をかける意欲が薄れた今。


がぜん、スマホカメラが面白くなってきた。
スゴい写真は撮れないが、楽しい写真はどんどん撮れるし、なにより撮ってて楽しいのだ。肩に力が入らないところがいい。

そこにたまたま100円ショップで、スマホ用顕微鏡レンズというシロモノを見つけてしまい、子どもがオモチャを買うような感覚でひとつ買った。
(念のため書いておくが、100円ショップで100円(外税)の品物だ。)

池の水でも汲んできて、覗いて見ようかなどと考えていたのだが、ちょうど海まで散歩した時に、浜に打ち上げられたヒトデを見つけて拾った。
これを観察してみよう!

持ち合わせのビニール袋にヒトデを入れて、家に持ち帰ってから、軽く洗った。残念ながら、ヒトデは死んでいるようだ。



合掌してヒトデの来世に祈りをささげ、観察を開始する。



まずは背中側から。
これはまだ、スマホカメラでズームしただけ。
死んだばかりのようでイキイキしている。(意味不明)
背中側のド真ん中にはお尻(肛門)がある。


ヒトデの腕1本を100均顕微鏡レンズで寄る。
表皮の様子が見てとれるようになってきた。



さらに寄ってみると、皮膚細胞のようなものが見えてきた。
顕微鏡性能としては、このくらいが限界か。
ちょっと別な場所も見てみよう!



ヒトデのきわどい場所(?!)。
いろいろな組織が組み合わさっているのがわかる。
細部にわたり、ずいぶんキチンとした造り。
色なんかも、よく見るときれいだ。



端っこにふさふさしたものが生えていて、きれいだけど、白くて見難いな。
そうだ、砂を戻してみよう。
パラパラ、パラパラ‥‥



シルエットがよく見えるようになった。
ヒトデはここを使って歩くわけでは無いので、ふさふさの使途は不明。



もっとよく見たいので、100均顕微鏡レンズ+スマホカメラのズームも効かせてみた。
繊細できれいなヒトデの組織。
背中側はこれくらいにしておこう。



こちらはヒトデの腹側、全体図。
一見しただけで、背中側よりもおもしろそう。
ちょっと、お顔を拝見しよう。



ヒトデさん、よろしくお願いします。
怒らないでね。(怒ってる?)



腕(足なのかも、5つに分かれたアタマ説もあり)を拝見します。
1本の腕に寄ってみた。これはスマホカメラのズーム。

さらに寄ってみるが、これもスマホカメラのズーム。
なんか、ゴミがついててきたないな。
もうちょっとよく、洗い直そう。



このあたりで100均顕微鏡レンズをつけて見る。
多分だけれど、丸い粒々の部分が、本来ヒトデが移動する際に使う管足。
海水中で生きている状態ならば、この粒々から長い触手のような吸盤が伸び出て、自由に動き回るものと思われる。



まだ生きているようなヒトデの組織。
背中側とくらべ腹側は、表皮組織が変化に富んでいておもしろい。



失礼して、100均顕微鏡レンズでお口のアップを拝見。
お上品なおちょぼ口。
しかし獲物を腕で絡めとって捕獲すると、それをお口のところまで持って行き、そのあとは胃をお口の外に出して獲物を消化するんだって。
おーーーー、こわっ!


こちらは、ヒトデの腕の最先端。
真っ赤なポイントは目。
5本の腕の先端にはすべてこの赤い目がついている。
いったいヒトデはどんな景色を見ているのだろう‥‥


身近にあっても普段はなかなか見られない世界をのぞいて見て、とてもおもしろかった。
これにて観察終了。
さんざんいじり回して、ヒトデさんゴメンナサイ。土に埋葬しておこう。


🍃最後に、湘南海岸の砂を100均顕微鏡レンズで見てみよう🍃


あらまあ、意外にカラフルだこと。
ただの黒い砂なのに、ひと粒ひと粒はこんなに違う色だったのね。
いろいろな色を混ぜると黒になるって、本当だったんだ。
(これが今回いちばんの発見か?)


またしても、100均スマホ用顕微鏡レンズで、思い切り遊んでしまった。

つぎは梅雨時のカビなんか写してみようかな。
使い道は、いくらでも膨らむ。


(あ、その前にやっぱりスマホ用広角レンズを探さなきゃ‥‥)



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