【第9話】受付嬢はエレガントに戦う
「おいお前、変なオヤジに繋いでんじゃねえぞ!!!」
またまた暴言
え、なになに、さっきより怒り狂ってる
「…しばらくお待ちください」
保留音にしてグループマネージャーと話す
「↑って叫んでは発狂してますが…」
「話してるとどんどん感情的になるんだよなあ、困ったもんだよ」
「どんな話をされたんですか?」
「この電話、録音してるからね。君のやっていることは恐喝だし、業務妨害だから犯罪だよ。警察に突き出すこともできるけどいいの?って」
ちょっとびびっちゃったのか
それでもやめずに嫌がらせしてくるんだからすごい
転送してみたけどどうかなあ、しつこいからなあ
あーまたかかってきた
「ごめん、今から本社に行かなきゃいけないんだ。他のひとに対応してもらってくれる?」
そう言われちゃったものだから
かかってくる電話かかってくる電話、総務部の男性陣総出で対応してもらう
が、一向にやめない
みんな疲弊してきてる
どうしたものか…もうやだー!!!!
…おやおや?
バタバタしてて気が付かなかったけど、受付前のソファに中東系のお客様が数人
研修に参加してる方たちだ!休憩中かあ
しっかし彼らは揃いも揃ってMaroon5のアダムみたいなイケメン(彼はアメリカ人だけど)
かおちっちゃ!おしりちっちゃ!あしながっ!スーツの着こなし完璧!
こちらをちらちら見てくる
視線に気づいた私にCMのような白い歯を出して、さわやかに笑顔を振りまいてくれる
ぽっ(*´ω`*)♡
ヘイベイベー
平たい顔族のおなごはお好きですか
ううう(つД`)
念願だった石油王の第三夫人になれるチャンスかもというのに、みすみすその事実なるものを逸してしまうこの状況が辛いわ!←←←
というかそれよりもなによりも
フィナンシェーーーー!!!!!!
つづく
「書く」ことで食べていけるひとになるのが目標です♡ここにたどり着いたのも何かのご縁。わちゃわちゃしましょー!!!