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【第7話】受付嬢はエレガントに戦う

案の定、E(迷惑電話の主)は同じようになんどもなんども電話をかけてきた

出ないわけにはいかない

非通知だからEからとは限らないし、お客様も社員もいらっしゃる場

ひっきりなしに鳴ってたらうるさいもんね


だから同じような対応をした

なんどもなんども10回は繰り返したと思う


その度、Eは私を怒鳴る、暴言を吐く

大代表電話は3回線あるけどすぐに埋まってしまう


完全な嫌がらせだ 

あちらもいくつも回線があるのだろう


迷惑電話の特徴として

・ざわつきが多い

・こちら側(私)の声が響く

というのがよくあります

この電話が、まさにそう


スピーカーオンにして、私の対応をEの上司も一緒になって聞いているんだと思います

隣で指示を出しているのでしょう


Eも怒鳴られてるのかも!なんなら竹刀で叩かれているかも!

ひょえーなんて、ブラック(妄想だけどwでもろくな会社じゃないのは確か)


実はこんな日に限って私の相棒の先輩はお休み


これ他の仕事もしながらやってるんだからね?

ポインターやテーブルタップ貸したり

応接室を使う社員が来たら、カードキー貸出表とペンと注意事項差し出して

保留の間、来客対応やら応接室の予約取ったり

タクシー呼んだりチケットに必要事項記入したり


みんな、電話対応中でも平気で話しかけてくるよね!

ほとほと疲れた


きちんとした接客をするため

他の電話がかかってきても取れないのを覚悟して、無視を決め込むことにした

着信音も消した


普段は保安室の方からの連絡は、固定電話にしていただいているけれど、しばらくは繋がらないと見越して、個人に支給されている携帯電話にしてもらうようお願いした

思いつく限りの最善をつくしたけど、かれこれ30分くらい全ての着信ランプは点滅しっぱなし

もうこれ以上は無理 むりむりむり


仕方なしに、内線で総務部のグループマネージャーに相談の電話をした

ひとりで頑張っちゃったんだけど、非常事態の緊急事態だものね


「ひとりで大変だったね。仕事にならないでしょう。いいよ、こっちにつないで。対応するから。」


なあんだ、初めからそうすればよかった

責任者から断ればもうかかってこないだろう

るんるん♪





…という私の読みは甘かったのでした

Eって、すごい


つづく

「書く」ことで食べていけるひとになるのが目標です♡ここにたどり着いたのも何かのご縁。わちゃわちゃしましょー!!!