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『美少女戦士セーラームーン』感想



男と生まれたからには


誰でも一生の内一度は夢見る


「セーラームーンシリーズ全話視聴」








というわけでセーラームーン無印を全話見ました。(どういうわけだよ)

いや~面白かったですね。
というわけで前置きとか思いつかないので感想を。

【印象に残ったところ】

・コメディ描写が面白い。


このアニメは基本的にコメディアニメです。たぶん全体の6割ぐらいはコメディやってるんじゃないかな。

そしてこのコメディがめちゃくちゃ面白い。基本的に1話完結なのでとても見やすい。おすすめ。

・序盤ずっと一人で戦っている。


このアニメ序盤ずっと主人公:月野うさぎ1人で戦ってるんですよね。追加戦士であるセーラーマーキュリー(水野亜美ちゃん)が出てくるのが8話。つまり視聴者目線だと2か月近くうさぎ1人で戦っていたことになる。(OPに亜美ちゃんやレイちゃん映ってるのに全然出てこない)

個人的な感想だがセーラムーン無印、うさぎ1人で戦ってた時はあまり面白くなかった。やっぱり仲間ができて彼女たちとのやりとりが多くなってからの方が面白い。
ちなみに次の追加戦士セーラーマーズ(火野レイちゃん)が出てくるのが10話。(短い) その次の追加戦士であるセーラージュピター(木野まことちゃん)が出てくるのが割と間が空く25話。(1クール近く3人で戦ってたんすね)
そして最後の追加戦士であるセーラーヴィーナスが出てくるのが33話。(ラスト1クールで満を持して登場)

・セーラームーンは妖魔と戦っている 


これ、割とびっくりしたんすよね。
「セーラームーンって妖魔と戦ってるんだ…」って。(一般の人は「セーラームーンは何と戦ってるの?」って質問に答えられないと思う)
確かサクラ大戦も妖魔的な奴と戦ってたよね。

ちなみに最初は「妖魔」としか言われないがある程度話が進むと「ダークキングダム」という組織名が明らかになる。(ここらへんちょっと記憶があやふや。最初からダークキングダムって名前出てたっけ?)

・1クールごとに話が分かれている 


昔の3クールものとか4クールもののアニメを見るたびに割と驚くのだが大多数のアニメは視聴者を飽きさせないためにちゃんと1クールごとに展開を変えている。このアニメもそう。

セーラームーンだとこんな感じ。

〇1クール目
敵幹部:ジェダイト 
ダークキングダムの目的は人間の生体エネルギーである「エナジー」を集めることなのだが1クール目は多くの人間からエナジーを集める方法が基本である。当然エナジーを吸われた人間は衰弱し最悪の場合死んでしまう。
例を挙げると、「宝石の安売りをして、そこに集まった女性からエナジーを集める」(1話)、「でかい占い店を流行らせてそこに集まった女性からエナジーを集める」(2話)、「深夜のラジオ番組を流行らせてそれを聞いていた女性からエナジーを集める」(3話)、「無料のトレーニング施設を経営してそこに集まった女性からエナジーを集める(4話)」、「新種のペットを流行らせて飼い主からエナジーを集める」(5話)等である。超回りくどい。

多数の人間からエナジーを集めるというのは効率的だと思うがとても周りくどいし隠密性に欠けていると個人的には思う。10話・11話・12話なんて「バスを暗黒空間に転移させて乗客からエナジーを集める」とか「遊園地の客を拉致ってエナジーを集める」とか「恋人向けの豪華客船ツアーを開催してエナジーを集める」だとかいう行方不明者が続出するという大胆すぎる作戦を実行しており、実際そこをセーラー戦士に怪しまれて潜入されるという展開もあった。    こんなことしててよく警察の立ち入り検査とか入らなかったな… 

〇2クール目
敵幹部:ネフライト 
2クール目からは幹部が変わったことでやり口が変わり「一人の人間にターゲットを絞り、その人間の持つ大きな感情を利用してエナジーを集める」という方法を取り始める。 
これはこれでアリだとは思うがエナジーを集める際にターゲットとなった人間の性格が悪いように豹変してしまいそれによって結局セーラームーンたちにバレてしまった。(あとこの方法周りからの本人の評判を下げるし悪質だと思う) 事前に幹部であるネフライト本人がターゲットに接触する必要がある点もマイナス。

〇3クール目 
敵幹部:ゾイサイト
3クール目からはまたまたやり口が変わり「前世で化け物だった7人の人間を転生前の姿である『最強妖魔七人衆』に変化させればセーラームーン倒せるんじゃね」戦法に代わる。そしてこいつらを目覚めさせるときに無印セーラームーン史上最強のアイテムといっても過言ではない「幻の銀水晶」の欠片が手に入るためダークキングダムとセーラームーン、自分の亡くした記憶を思い出すために幻の銀水晶の力を欲するタキシード仮面との間で争奪戦が起こる。(「『仮面ライダーX』後半のRS装置設計図争奪戦みたいだよなぁ…」とか思った。結局1話ずつ集めても最後に一挙に奪われちゃうからこれまでの展開無駄になるし)

〇4クール目
敵幹部:クンツァイト&タキシード仮面
ダークキングダムに洗脳されたタキシード仮面とクンツァイトが敵。でもタキシード仮面は敵になっても正々堂々としたやつなのでクンツァイトの作戦の邪魔をしてしまいそこに付け入る隙がある みたいな展開が多い。

という感じで1クールごとに敵のやり口を変えて話にバリエーションを持たせている点が印象に残った。(あとおもちゃ売るためにちょくちょくアイテムが出てくるところ) 一挙視聴するときに1クールごとに話が変わると見やすくて助かる。


登場人物の感想

・うさぎ(セーラームーン)

性 格 破 綻 者 。


マジでそんな感じ。
たいていアニメや漫画に出てくる子供のキャラクターというのは設定された年齢よりも少し大人っぽいのがデフォだと思うが(エヴァのシンジくんとか現実の14歳と比べると全然大人っぽい)月野うさぎはマジで14歳のガキである。支離滅裂。そして非常に泣き虫。2話で洗脳された海野(クラスメイト)から強引にキスを迫られた時に「どうやって切り抜けるんだろう」と思ったらその場でギャン泣きして相手が引いてしまって去っていった時は衝撃を受けた。(そんな展開あるんだ…って)

まぁでもそんなうさぎだからこそ当時見ていた女児から人気だったんだろうと思う。
特にラスト2話で仲間たちが次々と死んでいった時に「もう帰りたい」だとか「銀水晶なんて(敵に)あげるから」みたいなことを言っていたところはうさぎの悲しみがものすごい出ていたし最終的に「平和だったあの頃に戻りたい」という想いから「記憶をなくした状態でみんなで転生」という道を選んだところもとてもうさぎらしい選択だと思う。
まぁ何が言いたいかというと等身大の女の子だからこそ悲しみを抱えている描写や正義のために戦う姿にグッとくるんだろうなということである。

あと40話でお母さんに甘えた時に「はいはい。赤ちゃんね~」みたいなことを言われてるシーンがリアルでびっくりした。


・亜美ちゃん(セーラーマーキュリー)

こ の ア ニ メ の 中 で 一 番 か わ い い 。


当時はものすごい人気だったらしい。そりゃそうだ。

亜美ちゃん、勉強が大好きな女の子でよく数学の教科書を読んでいるのだがとても印象に残ったのが「意外とノリがいい」ところ。 
例えば第20話では海水浴に来たにも関わらずビーチで数学の教科書を読んでいて遊びに誘われても「う~んでも勉強したいし…」みたいなことを言っているのだがうさぎが強引に遊びに誘うと「まぁいいか。それじゃ遊びましょ」みたいなノリで笑顔で一緒に遊ぶ。
第39話でも次の日に「全国無差別級模擬試験」(なんだそれ)があるから家で勉強したいのにうさぎたちにアイススケートに誘われると笑顔で応じる。こういうところがまたいい。
大人になると分かってくるのだが「自分がやりたいことがあっても友人のためなら度外視することができる人」というのは本当に優しい人である。

また、必殺技のシャボンスプラッシュが攻撃技ではないので操られた時のタキシード仮面とタイマンになったときに「どーすんだこれ…」と思ったらシャボンスプラッシュで目くらましをした後に銀水晶を奪うという知能プレーを見せつけててかっこよかった。


何が言いたいかっていうとすごい好き。セーラームーンのキャラの中で2番目に好き。


・レイちゃん(セーラーマーズ)


この回のレイちゃんのミーハーっぷりは笑える


セ ー ラ ー ム ー ン の キ ャ ラ の 中 で 一 番 好  き 。


「おもしれー女」これに尽きる。

うさぎとは違うベクトルでやべー奴。下手すりゃうさぎよりもヤバい。
もう一挙手一投足が面白い女。イケメンに自己紹介するときに自分で「レイちゃんです!」とか言う。

登場回でタキシード仮面にガチ恋するのだが、うさぎが前世からの恋人だと知ると身を引く優しい子。

また、43話で「セーラー戦士同士で仲たがいをしたように見せかけて敵の隙を突く」という仮面ライダー剣44話のようなうさぎの作戦において作戦を見破った敵幹部クンツァイトがセーラームーンを苦しめて仲間が駆けつけるのを待っているときに、他のメンバーが助けに入ろうとする中「今助けに行ったらうさぎの考えた作戦が全ておしまいになってしまう」と一人だけ非情に徹するが、ついに我慢できなくなり真っ先に助けに行ってしまうところとか好き。

最終決戦でセーラー戦士が次々と戦死していく中、最後に退場するのはレイちゃんなのだが、「最後になるかもしれないから言っとくけど喧嘩ばっかりだったけど楽しかったわ…」→「やーねぇ。死ぬって決まったわけでもないでしょ!!  じゃあちゃちゃっとレイちゃん!やっつけてきま~すっ!」と虚勢を張ってうさぎをしんみりさせないようにするレイちゃんの思いに泣きそうになる。結局ふだん喧嘩しつつつもうさぎのことを友人として大事に思っていたのだなと思う。そんなレイちゃんが好き。

・まこちゃん(セーラージュピター)

昔失恋した先輩にそっくりだぁ…(いつもの)


レイちゃん登場から1クールも空けて登場した追加戦士。期待に違わずおもしれー女。
とても惚れっぽい。「昔失恋した先輩にそっくりだぁ…」とか言って全然タイプの違う男によく惚れる。
必殺技の名前が「シュークリームサンダー」にしか聞こえない(「シュークリームサンデー?」と初披露時ネタにされていた)
身長が高くパワー系。

・美奈子ちゃん(セーラーヴィーナス)


空 気 。


登場するのが残り1クールと遅いため割を食いまくっている。
優等生で真面目ちゃん系のキャラ。42話でうさぎが言っていたがメンバーの中で1・2を争うほど大人っぽい(優等生って感じ)。だが無印の感想ブログとかを見ていると「この頃の美奈子ちゃんは大人っぽかったよね…」との感想がありとても驚いた。(これから先どうなるんだろう)
一応39話ではアイススケート選手を見て目がハートになったり、38話・39話では間違った意味でことわざを使ったため亜美ちゃんに指摘されたりとコミカルなシーンはある。
ちなみに1話時点で『セーラーV』として世間で知られており、セーラームーンよりも前にダークキングダムと戦っていたキャラ。

・うさぎの弟

好きなキャラ。

高校の時の友人(この時点でセーラームーン無印を見始める強者)「セーラームーンの主人公って弟いるんだぜ」 ぼく「マジで!?」  

超どうでもいいことだが一般の人に「セーラームーンの主人公には弟がいる」って知らない人の方が多いと思うんだよな。

超かわいいガールフレンド(たぶん両想い)がいる勝ち組。ぜひ幸せになってほしい。


・うさぎの弟のガールフレンド(みかちゃん)

かわいい


こ の ア ニ メ の 中 で 一 番 か わ い い 。
確か2話しか出てこない。(5話と18話だけ)
(ググっても画像がほとんど出てこないあたり無印以降出番少ないんだろうか…)
ぜひうさぎの弟と幸せになってほしい。

・ネフライト


2クール目からの主要な敵幹部。
こいつが死ぬ話はとても脚本が良い。
なるちゃん(うさぎの親友)にはずっとこいつを想い続けてほしかった感はぬぐえない。(海野好きだけどね)

・ゾイサイト 


オカマイケメン。
悪いやつだがギャグキャラもこなせる。(31話すげぇ面白いよね…)
27話から力を振るうときに急に「ゾイ!」とか言い出す。(ちなみにこの「ゾイ!」は33話まで連続で言うが34話で言わなくなる。退場回の35話では言う)
一番好きな敵幹部。

・海野


まぁまぁ好き。
変なやつというか不審者。
メガネ取ったらイケメンだったりしないかなぁ…
なるちゃんとくっつけてよかったね。

・地場衛(タキシード仮面)


あまり印象がない。
あまりキャラの掘り下げがされないんすよねこいつ…
敵に洗脳されても自前の真面目さ、優しさは健在だった。
何気に1話から出る。

・浦和くん

亜美ちゃんと良い感じの仲になれたのに当時の亜美ちゃん人気が凄まじかったせいでめちゃくちゃに叩かれてしまい無印以降存在を抹消されたらしいかわいそうな奴。  
いや、良いやつだったんすよ…

・ルナ 

好きなキャラ。
おかんみたいなやつ。
中の人がガンダムのララァと一緒ということにビビった。

【備忘録ツイート】
忘れないようにこのアニメを見て印象に残ったところのツイートを残しておく。

亜美ちゃんがタキシード仮面を様付けするのはこの回だけだったような気がする

変身した後だと「セーラー戦士が互いの名前を呼ぶときは変身後の名前を呼ぶ」のだがこの回だけ変身後でもレイちゃんが亜美ちゃんのことを変身前の名前で呼んでいた。他にもそんな回があったかもしれない。
ちなみに49話のうさぎは死にそうになった仲間に呼びかける時や仲間が死んでしまったときに叫ぶときは変身後ではなく変身前で呼ぶ。アレがグッとくるんだよなぁ…。

文字通り。20話は妖魔が一切かかわらず親からネグレクトを受けていた超能力少女が生み出した精神体みたいな化物が敵という珍しい話。

セーラームーンの中で挿入歌が初めて流れたのはこの回らしい。40話ラストでも流れたよね。

後に幾原さんが作ったウテナのアンシーの中の人はここでセーラームーンでゲストとして出てたんだなぁと



一部で有名な画像

上記の通り4クール目のクンツァイトの作戦はセーラームーンの正体をさぐるためにめちゃくちゃ回りくどい作戦をとる。

ここの亜美ちゃんとレイちゃんのリアクション体張りすぎてすき。

印象に残ったところと亜美ちゃんのノリの良さの話。

マーキュリーの決め台詞結局この回だけだったような… レイちゃんの「火星に代わって折檻よ!」確か3回ぐらいある。

セーラームーンにはいろいろな職業の人に変身できるという能力があるのだがなんと最終4話で変身した職業の能力が一時的に身につくということが判明。

セーラー戦士が戦死する前の悲鳴すげぇ迫真なんすよね。特に美奈子ちゃんは迫真過ぎる。

最終2話は三石さんが体調不良だったためうさぎの中の人が代役。でもっすごいうまくて全く違和感ないんだこれが。(Rのちびうさの中の人らしい)


【終わりに】
まぁとにかく面白かった。
そりゃこんな面白いアニメ見たら当時の女児はハマるわって感じ。庵野さんもさんもハマるわ。
Rが楽しみ。(ちびうさが出てくるのRからだっけ)  
ではでは。

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