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【実録】「在庫なし」でeBayから垢BANされるまでの過程【無在庫輸出】

はじめに

どうも、サコです。

この前のnoteの手法、もうeBayで売上が出てるらしく、早速試してみた人からメールもらったよ。ありがとな。こういうのは素直に嬉しいぜ。

まぁぶっちゃけ売れる売れないなんてのは確率論だからな。
商品の売れる確率を現行eBay環境の最上位まで上げていって、かつそういう出品を量産する手法だから、売れて当然なんだわ。
ちなみに次のnoteは「現行eBay環境にない商品で最も人気の出るものを出す手法」だから、まぁ楽しみにしててくれよな。

まぁそれは置いといて、今回は、かつて俺が高額コンサル()してた時にコンサル生が喰らった垢BANについて、その経過を書いてみようと思う。
いわゆるケーススタディってやつね。そいつにとってはほんとにご愁傷様で、全く救えない話なんだが、なにかしらの参考にはなるかと。無料だから最後まで読んでくれよな。
ちなみに最後に黒幕が出てきます、お楽しみに。

結論だけ言っとくとeBayに疑われた時点でほぼ助からない

これはまぁ他のケースも合わせた結論なんだけど、俺が見てる限り、一度eBayに「在庫なし」で疑われたら、さっさとそのアカウントを捨てて再スタートしたほうがいいです。
コンサル()によっては復活できますよ、と希望を持たせるところもあるけど、まぁそれはウソでないにしても、あんまり粘らせるのは疲弊させるだけだし問題だと思うぜ。余談な。

それからさっきも書いた通り、このBAN騒動には黒幕がいた。その手口は有料noteの特典として書いておいたけど、あーここまでやるのね・・・って内容だった。執念深いって怖いね。

まぁ黒幕の話はエンタメとして取っておいて、早速ことの発端から入っていくぜ。

それは突然やってきた

まぁコレ読んでる人は当然eBayの無在庫転売やってる人だろうから(違うのか?)、売れた商品の在庫がうっかり仕入先にないなんて日常茶飯事よな。
ある程度の規模の売上があれば、その中に在庫がなかったって話はどうしても避けられないってことよ。
ちなみにそうなった時に顧客と穏便に話を付けるメッセージ手法ってのがあるんだけど、どっかで書くかも。

で、この話の主人公は俺の元コンサル生のAさんな。
俺が高額コンサル()に手を出してみて自分はあんまり使わない2軍扱いの手法でもって、それでも月利10万円ちょっと出してた人だ。優秀だよ。
勤勉というか分析に長けた人で、俺のガチ手法の分析多用するやつを使ったら、もしかしたら月利30万超えてたんじゃねーか、、けど、他人を貶めるなんて絶対しそうにない(いうて無在庫だったけど)、そういう人だったな。

このAさん、ある時うっかり在庫なし売上を出してしまって、顧客とトラブルに発展。
俺もメッセージのやり取りに介入したんだけど、まぁ相手の怒りが半端ない感じだったのは伝わってきた。毎回思うけどアメ公のキレ方は感情的すぎるし、あいつら職場でも泣いたりするからな。本当に困ったちゃんだよ。
けどそこは無在庫輸出、今回は運が悪かっただけだし、次いきましょうやっってAさんとの週次のMTGやって流したわけさ。他にフォローのしようもないしな。

そうやって淡々と売上を積み上げていったんだけど、確か2週間後くらいだった気がするんだが、そんな話を俺もAさんも忘れたころに、いきなりeBayから無慈悲なメッセージとともにAさんのアカウントがサスペンドを喰らった。

え?まじすか?って話から始まって、急遽AさんとZOOM。そこでeBayからのメッセージが確認できたんだが、内容は概ね以下の通りだった。

・顧客から在庫のないものを売っていると通報があった
・本当にそのアイテムを所有しているのか?
・商品の写真をお前のeBay_IDとともに撮って寄越せ
・それからその商品を買ったときの領収書も提示しろ
・1週間以内に出せよ

で、このメッセージと合わせてAさんの無在庫疑いの出品URLが何百件と・・・・つまり、これらの写真と領収書を要求されてるわけだな。
完全に疑われているのがよく分かるw

どう?ゾッとする内容だよな。
そんでこれ見た瞬間に俺は理解したね。
あ、Aさん永久サスペンドされるな。って。

実はこのケース、俺も初回ではなくて、過去に2度ほど経験してるんだよ。他でもない俺がね。一度目は俺も激しく抵抗したけど無慈悲な垢BAN、2回目はもう諦めて返信すらしなくて当然垢BAN、つまり何しても無駄だったったてわけだ。今なら「別垢作って終いや」って割り切れるんだけどな。

実際、Aさんも後に回想してたけど「この時点でこのアカウントは諦めておけばよかった」、本当そうなんだよ。俺もその話をMTGでしたんだけど、そこは初回サスペンドのAさん、どうしても諦めきれなかったんだよな。「なんとか粘ってみます」という弱気な意思表示が返ってきた。気持ちは分かるよ。
けど、この後、eBayからの執拗な追求とそれに対する苦しい言い訳・証拠の「偽造」をし続ける地獄が待ってた。Aさんが日に日に弱気な日報を送ってくるのが見ていて苦しかったよ。
以降はその地獄の様子を語っていくぜ。

さてどうする?

とにかくeBayになにがしかのリアクションが必要だ。とはいえ在庫は当然持っていない。
Aさんは手始めに、以下の回答を試みた。

・遠方の倉庫と契約している
・写真を撮るのは契約買いなので、すぐには写真は撮れない

まぁこれは半分本当で、俺が紹介した倉庫を拠点にガチの無在庫をやってたわけだからな。
Aさんをはじめ、俺のほとんどのコンサル生は商品なんざ見たことないはずなんだ。別にそれで問題ない。

・・・なんだけど、eBayはこの程度で態度を変えない。
あなたはどのように商品管理をしているのか?本当に在庫しているのか?等々の激しい追求。
Aさんは倉庫と契約してるからの一点張りで、状況は膠着状態にあった。

で、のらりくらりとメッセージの応酬をしている間、Aさんが心血を注いだのは、領収書の偽造作戦だった。いや正確には領収書の偽造ではないな。メルカリなどの商品ページをChromeの開発者ツールでさも自分の出品であるかのように書き換えたり(調べてみりゃ色々出てくるよこの手の手法)、、そういう工作をえんえんとやっていた。
eBayから提示された何百というアイテムに対し、ひたすらエビデンスを偽造してeBayに返信・・・・気の遠くなるような作業だったと思う。
そして、これも予想されていたことだけど、そんなのじゃeBayは納得しない。だけど、Aさんだってどうしても諦めきれなくて、そういう手に出ちゃったんだよな。

精神が疲弊、増え続ける赤字

さてその間、確か期間にして1ヶ月ちょいだったと思うけど、Aさんの売上は当然ゼロだ。
外注費の支払いや、売上済&未出荷アイテムの仕入れ代なんかもある(あとで書くけどこれが致命傷だった)。ちなみに最初のサスペンドの段階で出荷用のコンソールが開けなくなっていた・・・かなり重い措置だったと思う。
そしてeBayに支払うショバ代だって馬鹿にならない。
だんだん経済的に苦しくなってくる。
Aさん、詳細は伏せるけど妻子持ちだったんだよな。気丈な人で多くは語らなかったけど、たぶん相当苦しい状況だったと思う。

そしてeBayからの終わらない追求。
証拠を見繕っても全く相手にされず。
正直、「早く終わらせてやれよ」とeBayに毒づいたりもしたくなるような期間だった。

そして終わりがやってくる

最初のサスペンドから1ヶ月ちょいだったと思うけど、ついにAさんのeBayアカウントが永久サスペンドを喰らった。
これで本当に終わりだ。苦労して取得したTRSの証も、独自のリサーチを軸に練り上げてきた数々の出品も、リピート顧客も、すべてが消えてしまった。

ちなみにこのとき、当月の未出荷・売上分は自動キャンセルされていて、これは俺も実際には初めて見る措置だった。さすがにひでーな・・と思ったけど、とにかく、出荷できずに仕入れてしまった高額の在庫だけが残っちまった形だ。

このAさん、毎月の売上が90万円、利益が10万円ちょいだったので利益率は10%超えてたんだけど、これは(正攻法でやってるセラーにしては)それなりに優秀な数字だと思う。
そんなAさんが当時(月末)喰らったサスペンドの段階で、売上済で未出荷のアイテムは原価として50万円くらいあった。売上金は没収。
不運なことに、ちょうどセールを打ってバンバン出品済のアイテムが売れまくったタイミングでのサスペンド、実に毎月の利益の数倍にもなる赤字が、一気にAさんにのしかかった形となった。

こういうのが物販ビジネスの怖いところで、要するに血の流れが止まると、かなりの確率で致命傷となるんだよね。

あんまり個人情報晒すとよくないんだけど、Aさん、eBayの利益は住宅ローンの繰り上げ返済に充ててたと聞く。堅実な人だ。そんなAさんから「カードの支払いが間に合いません・・・」と来てしまい、俺も微力ながら数十万ほど工面したよ。
けどAさん特有の緻密なリサーチの結果が仇になったな。他に在庫の売り手もつかず、のちにコンサルを終了するときにも「その在庫は自宅に眠ってますね・・・」って話だった。

そんな感じでAさんのアカウントは完全に利用できなくなってしまった。世知辛いね。

再起を図るも

大事に大事に育ててきたeBayアカウントの永久サスペンド。
そんな事態を前に、Aさんはなんとか再起を図ろうともがいた。
そう、別垢の作成だ。
奥様のPCを借りたらしく、新たにアカウントの作り直し。リミットも初期設定で10品$500からのスタートだ。

・・・が、それも長くは続かなった。
「何を出品しても、もうダメな気がして」
いわゆる、燃え尽き症候群てやつだな。

根性のないヤツだと思うか?
俺はそうは思わないね。というか頑張りすぎだ。
「Aさん、もうやめませんか」
「はい・・・そうします」
「・・・お疲れ様でした」
最後のMTGでそういう会話をした。
いつも深夜にMTGしてたAさん。たぶん小さいお子さんが起きないように、自宅の脱衣所だかトイレだかに籠もって俺とZOOMしてくれてたんだよね。
Aさんの後ろの換気扇だか洗濯機だかの音が、いやに大きく聞こえて、沈黙に耐えられない打ち合わせだった。

ここでの学び

多大な犠牲を払った話なんだけど。学びは至ってシンプルだ。
・在庫管理をすること
・eBayから無在庫を疑われたら、早々に撤退してアカウントを作り直すこと
 (俺の周りを見ていての判断だが、同一IPなら特に疑われたりはしない)
・サブ垢作っておくのは悪くない 本垢のリミットをあげることにメリットがなければ、サブ垢を育てること
まぁ無在庫あるあるとして覚えておいてくれよな。

黒幕

さ、お待ちかねの話だ。
後日談になっちまうんだけど、この話には黒幕がいた。

なんと、身内のコンサル生Bさんだった。
どうやってバレたかなんだけど、Aさんが最初にトラブルを起こしたバイヤーを分析して、ある証拠を掴んでBさんを問い詰めたら、あっさり白状したってワケ。Aさんの執念ヤバいね。

そこからは泥試合というかスマンあんまり書けないんだけど、とりあえずBさんはコンサル追放、AさんからはBさんへ慰謝料の請求とか色々あって。

結局、せめてもの気持ちと思って、俺からAさんにコンサル費用の全額を返金することで手打ちにさせてもらった。
Aさんからは「サコさんは悪くないので受け取れない」と言われたが、子の不始末は親の責任だからな、Aさんと別件でやりとりしてたPayPalアカウントに勝手に送金させてもらったぜ。

その悪魔的手法

そのBさんがやらかした垢BAN追い込みの手法なんだけど、まぁよくこんなことするな・・・って内容なんだよ。
肉を切らせて骨を断つ・・・的な手法で、未だになんでBさんがそんなこと仕掛けたのかわかってないんだよな。わかりたくもないけど。
誰でも思いつくような手法の積み重ねで劇的な成果を上げてしまう内容なので、一応有料noteの特典扱いにしとくよ。


じゃまた。

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