「愛されるまで愛しません」と考えることで、人を愛さないで終わってしまうことがある

「行動力がないんです」「やりたいと思ったことをやらないで終わることが多いんです」と悩んでいる人の中には、順番にこだわり過ぎて動けなくなっている人がいたりします。順番にこだわるとは、「これを先にしないと、あれをしてはいけない」「あれの前にこれをやってはいけない」というルールを守ることに執着することです。

順番にこだわる人は、「やりたいことができました」「でも、それをする前に、これを先にしなければいけない」と考えます。「あまりやりたくないことを先にしなければいけない」と決めるから、なかなか行動を起こすことができなくなります。あまりしたくないことをすることができないから、結局やりたいこともできなくなります。「しなければいけないことをしていないので、したいこともしてはいけません」となってしまいます。大嫌いなピーマンを食べることができないから、アイスクリームも食べることができなくなります。

やることは決まっているんだから、すぐに始めたほうがいい

「難しいことを先にしなければいけない」と考えることで、簡単にできることが後回しになってしまいます。「絶対にこれを先にしなければいけない」というルールを守ることに執着することで、本来なら簡単にできることもできなくなってしまいます。

たとえば、「私はあの人が先にやさしくしてくれるまで、やさしくしません」と思っていたら、いつまでたっても相手にやさしくすることができなくなります。他人を変えるのは、とても難しいことです。「やさしくない相手をやさしくしなければいけない」と難しい課題を先に持ってくることで、「自分からやさしくする」という比較的簡単なことができなくなってしまいます。

「相手がやさしくしてくれたら、自分も相手にやさしくする」というのは、いずれは自分が相手にやさしくすることが確定している、ということです。どうせ相手にやさしくすることが決まっているのなら、順番にこだわらずに、自分からやさしくすればいいだけです。自分から優しく接すれば、相手も自分にやさしく接しやすくなるはずです。

順番にこだわるから、願望実現が遅れる

順番にこだわることで、本来できることができなくなり、行動力が下がってしまいます。「自信がつくまで恋人をつくりません」と考えることで、自信がなくても恋人をつくって楽しい時間を過ごすことはできる、ということを忘れてしまいます。「私は愛されるまで愛しません」と思うことで、「人を愛したい」という願望を実現することが先送りになってしまいます。「相手に謝りたい」「でも、相手が謝ってくるまで謝りません」と決めることで、仲直りすることができなくなり、大切な友達を失ってしまうことがあります。

順番にこだわらない練習をする

難しいことを先にやろうとして行動できなくなっている人は、順番にこだわらない練習をしていきましょう。「私はお金持ちになるんです」と思っている人は、どうせお金持ちになることが決まっているのだから、今すぐお金持ちのように振る舞っていきましょう。「お金持ちになってから、お金持ちみたいに振る舞うんです」と順番にこだわる必要はありません。「私は自信をつけるんです」「私はモテモテになるんです」と考えているのなら、今すぐ「私はモテすぎちゃって困るんです」と思って生きていきましょう。モテる気分を味わうのを、わざわざ遅らせる必要はありません。

ということで、やりたいことができない、好きなことができない、楽しいことがない、という状態が続いているとしたら、「私は何か順番にこだわっていることはないか?」と、自分に問いかけてみてほしいと思います。「これを先にしなければいけないと思っていたけど、後回しにしても大丈夫なんじゃないか」「これをしなければいけないと思っていたけど、やらなくても平気なんじゃないか」と、行動の妨げになっているものを取り除いていき、どんどん好きなことを始めていきましょう。

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