ドラマチックに見てしまう本能
ご無沙汰しております、やまもとみずです。
毎年2月は体調をとことん崩すのですが
今年も例にもれず貧血・風邪・席喘息・貧血・めまいと
なかなかしんどい日々を送っておりました。
が、娘の看病のため有給はほぼ使いきり、年度末の保育園休園のための貯日を残せばもう休めずでここまできてます。
きっとワーママあるあるですよね。
さて、そんな中でも読書だけはやっていました。
今月…いや
ここ最近でのクリティカルヒットがこちらの本です。
前々から気になっており、いつか読もうと思っていたのですが
超絶尊敬する知り合いのFBの投稿を見て即購入。
彼が「必読です」というからにはそうなんだろう。
結果→必読です。
ファクトフルネスとは「事実ーデータ」を使って正しく世界を見ること。
人はどうしても発動してしまう思い込みや心理的本能(この言葉が正しいかはおいといて)により
世界をどうしてもドラマチックに見てしまうとのこと。
例えば「正義と悪」だったり、「強者」と「弱者」だったり
「億万長者」と「超貧困」だったり、
世の中は「私たち」「あの人たち」に分断されながら、悪いことが起こっている。
これはこの本でいうところの「分断本能」という1つの思い込みのことですが、
このような「ドラマチックに見てしまう本能」の理由となる10の思い込みを紹介しつつ、
ドラマチックに見ないようにする方法を教えてくれる本です。
自然派ママに対して思っていること
私はママというものになり、「自然派ママ」という言葉を知るようになりました。
できるだけ自然のまま育てる教育方針を持つママと定義づければよいでしょうか。
最初はほう、なかなか良い考え(誰目線)と思っていましたが
自然派ママについて調べていくと
・予防接種は受けさせない
・アトピーは自然に治るのでステロイドは塗らない
・砂糖玉をなめていれば健康
などの、私からしたら不思議な価値観も出てくるようになりました。
で、この思想の激しい方はこのようなことも言われていました。
「予防接種は悪で、製薬大企業と政府の陰謀で金儲けのためにやっている。私たち母親は政府や大企業の陰謀からこどもを守らなければならない。」
・・・・・・・・・・・・・・・。
いや、それはないやろ(心の声)
そら私かて、無添加のものと保存料着色料化学製品てんこもりを比べると無添加選ぶやろけど。
エスカレートしすぎやろ。
私はかねてから、この偏り思考に対して
何がどうなってこうなったと疑問に思ってたのですが
その理由の1つに
ドラマチックに見てしまう本能があるんじゃないかと思います。
麻疹を例にとると
「麻しんにかかった子どもの多くは回復するが、いまだに発病してからの治療法はない。最高の対処療法を行っても、1,000人に2人はなくなってしまう」(本書より抜粋)
予防接種を打っていれば防げるはずの麻しん。
けれど、化学物質やワクチンを身体に入れることへのよくわからない恐怖や
(本書ではこれを化学物質恐怖症と呼んでいる)
上記のような「政府や大企業という悪と戦う正義の母親」というドラマチックに見てしまう本能によって
データを見ることや事実(事例数や実証・実験数、論文らへんかなと私は思っています)を確認せずに
「○○は悪い」と思い込んでしまっているのではないか、と思うのです。
過激派自然派ママが悪いわけじゃないと思うんです。
自分の子どもを思って、悩みぬいた挙句
よくわからない・ソースもろくに書いていない、挙句医療関係者でも何でもない、医学部も薬学部も出ていない人の情報を真に受けてしまっただけだと思います。
が、やってることは私からすれば大変奇妙なことで
その子どもが髄膜炎とかなったとき、自身を責めないんだろうか…とか考えます。
(私は父が細菌性髄膜炎になり死の淵をさまよったので恐ろしさはよくわかっています)
こういう世界の見方ー予防接種の見方1つとっても、
ドラマチックに見てしまう本能を抑えるために、この本は大変効果的なのではないかと考えます。
まとめ
私は医者でも薬剤師でもないので、予防接種とか医療系の話をするのは本当は良くありません。
こちらの方のツイートに深く共感しました。
いや、ほんと。
自分が理解できないことは拡散しちゃだめ。ほんとに。責任取れんのかって話。
なので私はどんなに1つのネタが流行っても拡散はしません。
ドラマチックに見てしまう本能により、あることないことを拡散するのではなく、
まずは事実・データ・数字、そしてそれらの読み方を学び続けていくことが大事だなと思ったのでした。
私もまだまだですが、精進せねば。
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