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パンチャカルマ体験⑤自分のために自分を大切にするセルフラブの心を手に入れる

パンチャカルマが終わってからちょうど1ヶ月、今日はその後の経過を話す及川先生とのセッションの日でした。

治療だけに専念し、社会との接触を絶って静かに過ごした1週間が終わると、日常が戻ってきます。
約束どおりゆっくりとシャバに戻っていけるように気をつけても、そのリズムはつかみづらく、繊細になりすぎたことで現れた症状もありました。でも、それを上回るポジティブな変化が内外両方にあったことが嬉しい。

改めて、パンチャカルマは回復期間もとても大切だなと思ったので、これから受ける方に良かったこと、良くなかったこと、それから何よりも手に入れたギフトについて、今後の参考になるように記していきます。

良い変化:私ってこんなに色が白かったんだという驚き

パンチャカルマ終了後2週間経った頃の写真
ちなみにほぼノーメイク

アーユルヴェーダの不調の見分け方の一つとして、それぞれのドーシャが悪化した時に現れる色というのが決まっています。
・Pitta...赤み
・Vata…どす黒い
・Kapha…牛乳を水で薄めたような白色

これは詳しくない人からすると「そうなんだ」としか言いようのない話なんですが、例えばVataが憎悪するような動きは「とにかく疲れる行動をする」こと。

台風の日に外を長時間歩かなければならなくて、ヒイヒイ言いながら帰ってきた時、鏡を覗き込んだら「うわ、疲れてるな〜」という顔色ですよね。憔悴し、目の下にクマができているかもしれない。
vataのどす黒いというのはそんな色です。(かなり嫌な表現ですね…)

Kaphaの色はあまりイメージがつかないかもしれない。私は真性Kaphaの友達がいて、その子が生理直前に体調が悪くなった時に目の前で、その白い顔がみるみるうちに牛乳を水で薄めたような色になっていくのを見て「古典書どおりだ」と感嘆しました。(もちろんサポートしつつ笑)

最後のPittaが私の体質で、元々ちょっと黄身がかっています。これは日本人には珍しくはない肌色。Pittaの不調はあらゆる炎症なので、調子が悪いと身体の中になんらかの熱を持ち、熱さを持った湿疹やらなんやらができます。

今回のパンチャカルマはVataのケアがテーマだったけれど、Vataを鎮静することで私の中心のドーシャであるPittaも鎮静され、結果的に赤みがなくなり奥からとても綺麗な肌がのぞきました。

「色白は七難隠す」というから、色が白くなっただけで自分がとても美しくなったような気になる。「私ってこんなに色が白かったんだ」と、とにかく嬉しくて、これは一番大きなポジティブな変化。

あとは、
・身体も心も軽快で動きやすい
・判断が速くなり、かつ間違うことが減る
・運動や一定のリズムで食事や睡眠を取れることを続けられる

などなど、本当にいろんないいことがありました。

好転反応:耳と肌が繊細になり、些細なことで反応する

出張先でも無理をせず、一人で緑の中にいる時間を確保する

パンチャカルマは「汚れた布を真っ白に洗い直す治療体験」と1つ目の記事で書きました。

パンチャカルマが終わったら、真っ白に綺麗になった布を新しい色で少しずつ染めていくために、ゆっくりとシャバに戻らなければならない。
私は仕事もかなりセーブし、ゆっくり元の暮らしを再開したつもりだったけれど、なんだかんだコントロール外のことも起きました。

その結果、何度か綺麗になった色白の肌の上に赤いポツポツが出たり、虫刺されがあるとそれが広がりずっと痒くなったのが印象的でした。
食物アレルギーもあってもともと痒みが出やすくて、ちょっとしたことで赤い炎症が広がりやすい。
ベースの肌は綺麗になっても、その上にボコッと大きめの腫れがいくつかでき、それはたいがいマスクが当たっているところや衣摺れのところでした。

また、ちょうど法人化して銀行や役所とのやりとりがどうしても電話での話し合いが増えた時、耳がざわざわしてものすごい疲労が訪れました。もともと電話が苦手なのもあると思う(顔を見ないとリズムが取れないし、自分のペースで言葉を選べないことに疲れを感じる)。

これまで身につけていた衣服でも炎症が起きたり、これまでは大丈夫だった範囲の電話でも疲労を感じたりするのは、触感と聴覚(肌と耳)というVataが司る感覚器官がパンチャカルマをすることによって繊細になったから。

今日先生から「パンチャカルマは憎悪したVataを排出する行為。でも、便が身体の芯を支える力を持つように、憎悪したドーシャも小林さんを支えるという役割も担っていた。病素であっても、それが追い出された後は、そこに空洞ができる
という話を聞いて、私の触覚と聴覚を担ってくれた生理機能のVataが少し足りなくなって、この1ヶ月の小さな不調があったのだと理解しました。

炎症は辛い反応だけど結果手に入れた理解はとてもいいもの。

「自分を大切にする」という当たり前の言葉と向き合った1ヶ月間

家で過ごす時間が増えたから
ちょこちょこと手作りのものを作った
これはライムのシロップ

小さな時に長く患った小児喘息や、28歳の時に現れた食物アレルギーのことに詳しくなっていくと、そういったアレルギー系の反応が「自己免疫疾患」と呼ぶのだと知りました。

本来であれば、外部から侵入してきた敵から自分の身体を守るために働く免疫機能が、自分の身体を傷つけるように働いてしまう。
それを知って、なんだか悲しい気持ちになったものです。

これは喘息や食物アレルギーでなくても、多くの人が経験していることで、わかってはいるけれどお酒を飲みすぎたり、いいことがないと知っていてもタバコをやめられなかったり、ストレスを感じるとどか食いをすることも同じ「自己免疫疾患」のようなものではないでしょうか。

一番大切で、一番そばにいる自分自身をハグするどころか、暴力行為に出てしまうことが、どんな人にだってあります。

かといって「タバコはいけないよ」「アルコールを飲みすぎると中毒になるよ」「どか食いはいけない、感謝して食べよう」といいことばかり言われても、その言葉通りに人が変わるのはとても難しいこと。

私はタバコは吸わないけれど、友達といるとたくさんアルコールを飲む日もあったし、これ以上は絶対良くないと思いながらも仕事で無理をする癖がずっと抜けませんでした。
「自分を大切にしましょう」とお客様に散々言いながら、その言葉の真意をいつも胸の中で探っていたのだと今ならわかります。

セルフラブの心を手にいれることで、自然と良いものを選択することができる

アムラのピクルスも作りました
いい出来!

eatreat.なんて仕事をしながらお恥ずかしい話だけど、友達のヨガの先生なんかが「自分を慈しんで、抱きしめるように」なんて言ってる時、クサクサした気分だったら「ほんまかいな」と思ってる時もありました。

それが、パンチャカルマの治療が進み、先生やセラピストさんたちと一丸となって自分の生命と向き合った時を経て、シャバにゆっくり戻っていくと、不思議と胸の内に小さな灯りが灯ったようにいつも暖かいのです。

Pittaというドーシャは火の力で、Pittaが持つ生理機能は「消化と変換」。
燃やすことで破壊し、また創造する。
全ての力には二つの側面がある中で、私の中心ドーシャであるPittaには破壊と創造という、相反する力があることに随分前から気づいていたけれど、一度破壊されたところから新しく創造されたのが「セルフラブの心」だと気づいた時にはちょっと泣きそうになった。

自分に与えられたPittaの力を、破壊することではなく、創造することに使わなければならない。毎日手入れしてあげないといけない火、それが私の胸のあたりにあるPittaの火なんだと、ドーシャへの理解がまた一段と深くなって、もしかしたら生まれて初めて「自分の身体と心が大切だ」と本当の意味で思いました。

すると、途端にこの大切な身体と心に無理をさせることなんて全くしたくなくなって、アルコールは付き合いがなければほとんど摂らないし、とにかく自分が作る食事が美味しくて感謝でいっぱいになりながら食べて、朝晩に運動をしながら空を見上げるとき「なんて世の中が明るいんだ」と感激する。

自分が大事だ、と本当の意味で理解した時、人は自分に暴力を振るうことがなくなる。
早寝早起き、
空腹を感じてからゆっくりと食事をすること、
身体に入れる食材は自分が美味しくて幸せだと感じるものを選ぶこと、
運動をして代謝を促進させること、
無理に予定を詰め込んだり、
仕事を頑張りすぎないこと、
会いたくない人に無理して会ったりしないこと、
自分で自分の身体に触れてマッサージをし今日もありがとうと言う。

「健康にいいですよ」と言われる情報を鵜呑みにしてその情報を食べるのではなく、自分の内側から溢れる気持ちが正しい選択をする。
そのことで、良い循環が生まれ、循環はまっすぐに進む川のようではなく、巡り巡って戻ってくる輪のようなものとなり、自分の選択が未来の自分の健康に返ってくることを実感するようになります。

長い間付き合っているアレルギーについても、そろそろ治る力を手に入れられそうだな、と本気で思っています。

これからも訪れる変化で調子を崩しても、またこの安心なところに戻ってくる

おやつはこんな意識高い系のだけじゃなくて
普通にクレープも食べました
一回だけ

そういうわけで、初めてのパンチャカルマ体験はいうまでもなく素晴らしいものになったのですが、回復後の調子がこんなに良いのは店の移転期間中でかなり自分のペースを保てていることが大きいです。

秋に新店舗がオープンしたら、また予測不可能な人との接触があったり、なんだかんだ遅くまで働いたり、そうこうするうちにまたVataが憎悪することもあるでしょう。

でも、そういう時はパンチャカルマが終わった時の「自分て大切なんだなあ」としみじみしたあの日の身体の状態」に戻ればいいともう私は知っている、ということが何より良いこと。

そのために、もしまた調子悪いなと思ったら、(私の場合はだけど)
・改めて早寝早起きをする
・食事を数日間軽くする(カフェイン・アルコール・小麦粉など重たいものは避ける)
・朝晩の食事の後には散歩し、神社に行ってお祈りする
・マッサージをして、よく深呼吸する
なんかをまたやること、
何よりも自分を俯瞰し、遠くから見つめて、大切な自分のために今必要な選択はなんだろう?と一つずつ歩み直してみたいと思います。

セッションや料理教室で「これがわたしのほんとの安心、といえる体感を得てください」と色々なところで言ってきました。
それはアーユルヴェーダのトリートメントを受けたり、心のこもった食事を作ってもらって食べたり、緑の多い場所で深呼吸するだけでもある程度得られること。

一方で、パンチャカルマをして真剣に自分の"いのち"と向き合うことで、その体感はより具体に、深いものになり「何かあったらここに戻って来ればいいんだ」という何ものにも代えがたい安心感につながります。
その安心感は、それはどんな健康情報や、新しいスキンケアが登場しても、自分にとって必要かつ正しい選択をするための確かな杖です。

パンチャカルマは患者側が時間・費用・体力(気力)全て提供する必要もあるし、セラピストやドクターとの信頼関係を築き上げてから初めて受けられるもの。
誰もがおいそれとできることではないんですが、古典書でチャラカ先生が書いてある通り「どんな人でも、人生の中で定期的に受けるべき貴重な治療」であることは間違いないと思います。

みんなオーダーメイドの治療なので全く同じ体験になることはないけれど、気になる方はまずは時間を作り、先生と話し、"いのち"と向き合うパンチャカルマ体験に挑むことをオススメします。

***
いかがでしたでしょうか?
パンチャカルマ体験ファーストシーズンはこれにて終了です。
次回は10月ごろ、新店舗オープン前にもう少しライトなパンチャカルマをしたいなあと思っています。セカンドシーズンもお楽しみに!

▽ファーストシーズンの全記事はこちら(レシピもついてるよ)






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