見出し画像

おなかがいっぱいになりすぎないコツ。


美術館へ行った。自分の住む地域でいちばんすきな美術館。一緒に行った祖母は「はじめてきた、素敵なところじゃない」と言うので「前にも私ときたことあるよ」と教えると「そんなことない、絶対初めてだよ」と返した。でもそういう気持ちがわかるくらい私から見ても今日の美術館は良い姿だった。

展示はとても良くて、最初の部屋で30分ほど過ごしてしまった。自分の全てに疑問を抱かれているような、その上で全てを肯定されてるような安心感があり、はらはらと泣いた。ひとつひとつの作品が濃厚で点数も多かったし、体調や祖母の鑑賞ペースを考慮して1/3程度の作品しか鑑賞しかしなかったけれど、今日の自分にとっての”ちょうどいい”を見定めれた気がする。年間パスポートも買ったことだし、またひとりで適当に来よう。
美術館では写生大会が行われていた。たくさんの子供が大きな白い紙を挟んだバインダーを抱えて、モチーフの前に座り込んでいた。筆と絵の具を用意してる子。何十色も並ぶ色鉛筆から一本を選ぼうとする子。我が子たちの為にせっせとたくさんの荷物を運ぶ親。羨ましかった。
お昼はおしゃれなフレンチも考えたけれど、今日は大衆的な定食屋にした。隣の席は、地元のやんちゃな青年たちが、“押し込められてる”と言っても良いような窮屈さで6人座っていた。ひとりの男の子が「リコんちの犬がめちゃくちゃかわいいんだって。みて」とスマホの画面を全員にむけていた。「犬なんてみんなかわいいだろ」という友達に「違う、リコんちはマジでかわいいんだって!みて!」と強めに言う。誰も興味なさそう。リコんちの犬、私は見てえよ。


祖母とは私の地元の喫茶店で別れた。ひとりになり、今日美術館で購入したポストカードを介して友人たちに話しかける。10月の末だけれど、今日はキリッと冷えたアイスコーヒーがよく似合う。


以下10月まとめ。

映画
花様年華
恋する惑星
天使の涙
ブエノスアイレス
2046
バッドガイズ
マイブロークンマリコ

ありがとうございました


映画枠は「ブルーアワーにぶっ飛ばす」

展示会
ゲルハルトリヒター展(豊田市美術館)



以下告知

第5回ラーメンズで死ぬ日!やるよ!



以上!
★11月も波乱のたべてせんせいのご活躍をお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?