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魚の冷製作ってみた!

前回魚の冷製を作ってみたい!という記事を書きました。

 手持ちの料理本にあった田村魚菜先生の魚の冷製という料理です。
なんという写真のインパクト!これ作ってみたい!ということで再現してみました。白いゼラチン状のソースをかけたショーフロワという料理。魚菜先生の本にはたびたび登場します。
 付け合わせのトマトや卵もいい雰囲気だしています。この料理そのもののレシピはこの本にはなかったのですが同じ調理法は多くでてくるので組み合わせながら、完成図を参考に作ってみました。

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まずは付け合わせのマセドアンサラダからです。魚のまわりにおいてあるジャガイモの賽の目ぎりサラダです。

材料
ジャガイモ 350g  にんじん 100g  グリーンピース 1缶
マヨネーズ 0.5カップ

① じゃが芋、にんじんを蒸す

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② 1をさいの目切りにし、グリーンピースと合わせる

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③ 2にマヨネーズを加え、あえる

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なんかこれだけでちょっとレトロな感じのする懐かしいサラダです。
では次は付け合わせの卵ゼリーを作ります。

材料
卵 2個  黒オリーブ 2個  えび 4尾
水 600ml  粉ゼラチン 14g  コンソメ 9g  塩胡椒 適量

① ゆで卵を作る(水から12分)
② 1のゆで卵をチューリップ切りにする

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③ 水を熱し、コンソメと塩胡椒で調味し、粉ゼラチンを加える
④ 型に2のゆで卵を入れ、輪にスライスした黒オリーブを1枚のせる

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⑤ 3のコンソメゼリーを4に静かに流し入れる
⑥ 冷蔵庫で冷やし固める

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⑦ 6を型から抜き、上に茹でたえびを飾る

なかなか抜くの大変でした。
次はトマトのバスケットサラダです。

材料
トマト(小さめ) 4個  カニカマ 50g(ほんとはカニ肉ですが節約しました)
玉ねぎ 1/2個  マヨネーズ 大さじ2  塩胡椒 適量 
ゆで卵 1個  パセリ

① トマトはヘタつきを下にして2/3の高さからナイフを入れて、バスケット型に作り、中をくり抜く

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② 玉ねぎを薄切りにして塩で揉んで晒し、固く絞ってカニと共にマヨネーズで和えてトマトに詰める

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③ ゆで卵は固茹でし、黄身と白身に分け、裏漉しする
④ 2に3の黄身と白身、刻んだパセリを飾る

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そしていよいよメインの魚の冷製です。

材料
魚の冷製

魚 1尾(本では鮭のようですが、今回は手に入ったスズキを使いました)
水、酢 適量(オーブンで焼く時にかけます)

チューリップ部分

赤ピーマン 2個  万能ネギ 1束
飾り用
車海老 2尾  レモン 1個  ラディッシュ 8個 パセリ 1束

マヨネーズソース

マヨネーズ 1カップ  板ゼラチン 13g  牛乳 大さじ1

仕上げゼリー

水 200ml  板ゼラチン 20g  塩 4g  胡椒、味の素 適量

①魚は下拵えをして水洗いをし、天板にのせ、酢と水をかけオーブンで焼く

②1が焼き上がったら皮を剥ぎ、冷ます

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③板ゼラチン20gを水に浸して柔らかくし固く水気を絞り水2カップによく煮溶かし、塩コショウ、味の素で味をつけ、布で濾してゼリーを作る

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④ ゼラチン13gを水に浸し、柔らかくして固く水気を絞り、ボールに入れてそのまま湯煎で溶かす。マヨネーズに熱い牛乳を加え、マヨネーズを温めてから、溶かしたゼラチンを入れ手早くかき混ぜて、ゼラチン入りのマヨネーズを作っておく

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⑤ 大皿に2の魚を盛り、ゼラチン入りマヨネーズをかけて少し冷やし固めた上に、ピーマンで花を、ネギで茎と葉を作ってチューリップに飾り、その上にゼリーを塗って艶出しをし、冷蔵庫で冷やし固める

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⑥ チューリップ切りにしたレモンと茹でた車海老を刺して飾る

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⑦ 魚の周りをマセドワンサラダ、トマトバスケットサラダ、卵ゼリーで飾る。飾り切りしたラディッシュ、パセリを飾る。

そして出来上がりがこちら!!

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大迫力です!
さっそく切って食べてみました!

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 手の込んだ料理とはいえ、一応家庭料理のなかで紹介されているものです。なかなか現代ではないタイプの料理。とりあえず作るのは時間がかかりました。楽しかったけど。
 味はというと、まぁマヨネーズです、、、でも作るのが面白いんですよ。なんか普段の料理感覚とは全く違ってて、不思議な時間をすごしました。
 いまから60年くらい前にこれを本で見て作ってた人がいたんだろうなと想像するとなんかキュンとします。

 ふつうに考えると家でこの料理を作る意味がよくわからない。アートであるとしか言いようのないところも感じます。なんていうか文化ですね。

 この料理もそうですが、手持ちのレトロ本の中身をこっそりとnoteに少しずつ紹介しています。ネット上に残すことによって、また50年ごとかにこれを見つけて作ってくれる人がいたら嬉しいなとそんなことを考えています。


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