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昭和28年 パーティーがしたい!

本誌は昭和28年11月発刊、主婦の友の付録です。
昭和28年はNHKが日本で初のテレビジョン本放送を
東京で開始した年です。

戦後8年のことで、翌年あたりからは高度経済成長となり、活気を取り戻りてきた頃だと思います。
そんな時代にピッタリのパーティー特集を紹介します。
コロナ禍でパーティーは難しい時期ですが、これを読んでパーティー妄想を膨らましてみてください。

子供中心のクリスマスパーティー

冒頭から衝撃的なお遊びが・・・

うわつと歓声があがるこのお遊びは、濃いポタージュの中に、玉子で作つた兎や林檎、蜜柑などを入れておき、さつと釣るのです。

釣り上げるまで何だかわからないのが子供には大モテの余興だそう。

な、謎のお遊び・・・
クリスマス感があるかどうかも微妙なところ 
そしてこのポタージュもお献立の一つです。

クリスマスケーキや盛合せランチ、アップルコンポートなど、
なかなか豪華!

そして昭和の盛り付けに多いこのスタイル。
今回はコロッケに肉、人参、芽キャベツが刺さっています。


応用の広い家庭的なティーパーティー

パーティーの誘いを手紙で通知するってなんかいいですね。
最近の電話やSNSで気軽に声をかけられるのもいいですが、
たまには招待状を作ってみるのもいいかも!

献立も特に凝ったものでなく手軽なものが多いです。
しっかり料理して用意するのもいいですが、
出来合いのものや買ってきたお菓子を簡単に盛り付けたりするだけでも立派なパーティーになります。


親睦のための お酒の出る兄弟パーティー

 “兄弟パーティー“なかなか聞かないネーミング・・・!
 最近の家族構成とは違って兄弟の人数が多くて賑やかなものになりそう。
 お正月やお盆の親戚同士の集まり、という雰囲気が
 パーティーとなると少し違った空気感になりそうですね。

きっと来られずにはいられない、と思わせる方法はお酒です。

このパーティーは日本酒に合わせて和食中心の献立になっています。
当日主婦だけが台所にこもってしまわないように、前日の用意が重要!
とのことです。

お買物から一緒に楽しむ 協力パーティー

協力パーティー?

協力パーティー?・・・・・・何なのそれ・・・・・・つてお思いになるでしょう。私たちが勝手につけた名前なんですもの。学校時代の仲よしグループも、卒業後はそうそう簡単に会えなくなつちやつて・・・・・・、それで考えでしたのがこのパーティーなんです。
(中略)
お料理を作るのはもちろん、お買物から献立作り、後片づけ、お勘定まで全部私たちの手でするの。名づけて協力パーティーというわけ。

読んでみると一番気軽でみんなが楽しめそうなパーティーです。
食材の買い物から料理まで一緒にして費用は割り勘!
気を使わずに参加できて、一日中楽しめますね。
・・・というかみんなでご飯食べよう!となるとこんな感じになるのが多いのではないでしょうか。

食事をするだけよりも用意も一緒にするとさらに仲も深まりそう。

参加者や季節などによって料理内容や形態を変えたり、食を介してコミュニケーションを取れるパーティー。外食もいいですが、家で和気藹々と食卓を囲むのもいいですよね。

そもそも「パーティー」って何なのでしょうか。
何だかポップな印象を持つ言葉ですが、ホームパーティーから婚活パーティー、クラブイベントもパーティーと言ったりしますよね。
この雑誌で紹介されているパーティーはそれらとは少し違っているようです。
昭和28年以前からパーティーという言葉は普及していたようですが、
何気ない食事会や集会もパーティーと呼び出した時代だったのではないかなぁ。

はやく会いたい人を誘って食事をしたり、遊んだりが気軽にできるようになってほしいですね。

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