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探究的な学習の過程において「主体的・対話的で深い学び」を実現するには? ~対話的な学び~

 以前より、総合的な学習の時間では、他者とともに探究的な学習に取り組むことを大切にしていました。ですので、引き続き、多様な異なる他者と力を合わせて課題を解決していくような、質的の高い学習過程を展開していくことが求められています。

 小学校学習指導要領解説(総合的な学習の時間)には、多様な他者と対話する価値を三つ挙げています。

 一つは、他者への説明による情報としての知識や技能の構造化です。 
 子どもたちは、身に付けた知識や技能をもとに、他者に説明することを通して、知識と知識、知識と技能をつなげ、構造化された情報へと変容させていきます。話すことで、知の構造化だけではなく、自分の考えもより明確になってくるでしょう。。

 二つは、他者からの多様な情報収集です。
 多様な情報が他者からもたらされることで、情報の量が増えるだけではなく、その質も高まります。情報の構造化は一層、その質を高めることになりますし、多面的に物事を理解することができるようになります。

 三つは、他者とともに新たな知を創造する場の構築と、課題解決に向けた行動化への期待になります。実際の授業場面では、情報の質と量、再構成の方法等に配慮して、子どもたちが学びやすいように、具体的な学習活動や学習形態、学習環境を整える必要があります。
 その際、例えば、「考えるための技法」を意識的に使い、対話的な学びを確かなものにしていくと期待されます。なぜなら、情報が「可視化」され「操作化」されることで、児童が自ら学び共に学ぶ姿が具現化されるからです。こうした授業の工夫は、思考を広げたり深めたり、新たな知を創造したりすることにつながります。 

 なお、対話的な学びとは、子どもたち同士で行うだけではなく、教材との対話、自分との対話、書物等を通しての先人との対話、離れた場所をICTとつないで対話するなど、様々な対話の姿があります。
 
 探究的な学習を進めていく上で、対話は欠かせないものです。














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