閉鎖病棟でつらかったこと3選
3か月間の閉鎖病棟から退院してきました。
入院生活で1番つらかったことは?と聞かれても、1番は選べません。
病気のつらさは当人にしかわからないものだし、ましてやそれが精神疾患だったら、つらさを語っても他人には理解しづらいでしょう。
なので、入院生活で大変だったことを、病気や治療以外の面から3つ選んで書き残すことにします。
1. トイレにいかれない
私の入院した病棟に大部屋は用意されておらず、すべての患者に個室が割り当てられていました。個室にはベッドとテーブルとゴミ箱のみで、トイレはなし。
私は部屋から出るのを制限されていたので、
トイレへもナースコールを押して看護師と一緒に行く必要がありました。
さすがにトイレの個室までは入ってこなかったけれど、
病室からトイレの前まで看護師に付き添われて用を済ます。
自分の生理現象までが監視されているようで、精神的につらかったです。
トイレへ行くために部屋を出るのさえ監視されるなんて
「人として信頼されてないな、私。どうせ精神疾患の人の言うことなんて聞いてくれないんだな」
と軽く絶望しました。
それに、看護師さんは忙しいので、ナースコールで呼んでもすぐに来てくださるとは限りません。おそらく小学生以来に、漏らすかもしれない焦りと戦いました(笑)。
2. 死と隣り合わせの環境でひとりぼっち
入院した病院は、全国トップクラスの大病院でした。大勢の人が生きるために闘病していたはずです。私が入院していた3ヵ月の間に、命を落とした人は何人もいるでしょう。
なので病室では
「なんで私は生まれてきたのか」
という、考えが離れなくなりました。
最終的には
「生まれてきたのが間違いだった」
という結論に陥って、毎夜泣く生活。
自分の精神疾患の思考のクセとして、本来ウルトラネガティブです。加えて、毎日外の空気も感じられず、独り部屋に閉じ込められていたので、余計に気分の落ち込みが激しかったと思います。
気分の落ち込みは、入院前より入院中の方がひどかったです。気分転換になるものもなく、ただ不安な時間が早くすぎて一日が終わるのをずっと耐えていました。
3. 圧倒的不便さ
スマホ禁止。爪切り禁止。ベルト、靴紐もだめ。
持ち物への制限が多すぎました。
スマホがだめなので、外と連絡が取れないし、暇つぶしもできない。入院前は、お風呂でもスマホをするような生活をしていた私にスマホなしというのは、非日常すぎました。
爪切り等、少しでも凶器になりそうなものは持ちこめませんでした。昔から楽器をさわっていた私は、小学生のころから常に爪を短くしていたので、2週間以上爪を伸ばすのは違和感たっぷりでした。
首をくくる可能性があるからか、ヒモ類もすべてだめ。入院前の持ち物検査で、ズボンのウエストに入っていた紐をその場で抜き取られました。
なので、その後の入院生活ではお腹周りがゆるゆるなズボンを、折ってはいてました(笑)。
以上がつらかったこと3選です。
入院生活はつらかったので、細かいことをいえばいくらでも挙げられます。
でも、ひとまずは、これにて。
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