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我が子が幼児だった頃、子育てがチョットしんどかったんだ

私自身まだ子育ての最中で
偉そうなことを書ける段階にはないのだけれど、
なんとなく感じていることがあるので書きます。


子供を産んだ頃、
私は比較的若い家族が多い地域、
子育て支援や子育てサークルの活動が盛んな地域に住んでいました。


そこで良い言い方をすると天真爛漫、
悪い言い方をすると無神経なママさんから
こんなことを言われたことがあります。

「◯◯(私)さんって、この子育てサークルの中で子育てが一番大変そうだよね」(笑)

たぶん別の人から言われたら
素直に言葉を受け入れられたかもしれないですが、
それまでにもちょくちょくとその方から
気に触ると言いますか
モヤッとするようなことを言われていたので、
また私自身も疲れ切っていたので、
「あはは〜、そうかもね〜」
とかろうじて聞き流したものの
顔は隠しきれないほどピリピリ&イライラしていたと思います。


というのも、
我が子は物心つくかつかないかの頃から警戒心や不安感が強く、
周りの子供たちがリトミックやら手遊びやらを楽しそうにやっていても
自分からその中に決して混ざろうとはせず
頑なに私から離れようとはしませんでした。

無理に離れたら周りが引くほど大泣きするので
他の子達より体が大きいのにずっと抱っこしていないといけなかったり、
親子二人だけ少し離れたところで遊んだり…
他のママさん達が集まって談笑していても、
私はその輪に入る時間も心の余裕もありませんでした。


発話も遅く、
外では無愛想で(家ではニコニコだけど)、
保健所にことばの発達相談に行ったり、
慣れの問題かと思って色んな子育てイベントを調べて参加したりしてました。
(今思えば性質的に静かな所が好きな子を騒がしいイベントに参加させるのは逆効果だったかもしれません、とにかく当時の私は必死でした)

そしてそういう場所に行って我が子より小さい子が先生の指示に従って上手に踊ったり、
お友達と仲良く遊んでいるのを見ては、
「他の子はもう〜ができているのにうちの子は…」
とまた落ち込んでいたのです。


ちなみに先に書きました無神経なママさんの子はこれまた優秀で…
お喋りも達者で
幼稚園に入る前から数字にも強かったり、
手先が器用なことをアピールされたり、
お子さん自身も負けん気が強くて、
他の子が自分より出来ていたら
練習?して翌週にはできるようになったり…
とにかく我が子とは真逆なタイプでした。


そんなに大人しくて親から離れない子なら
逆に怪我もなく安心、育てやすいのでは?
と思われる方もいるかと思います。
しかしそれがまたそうでもなくて…
二人きりになれば道では手を繋ぎたがらない、
こちらが強引につなごうとすれば
全身で振り払って走り出す、そしてコケる。
歩道や信号がない道もありましたから、
逃げる我が子の名前を大声で叫びながら
何度追いかけ回したことか…。


あぁ、この子は大丈夫なんだろうか?
どうしてこんな風なんだろう?
私だってママ友作りたいのに、仲良くなる時間もキッカケもないよ…。


幼稚園に入る直前に夫の都合でその地域を離れることになり、
プレ幼稚園など熱心に調べて参加していたのも結局意味はなく、
新しい土地で家から一番近い幼稚園に通うことになりました。


案の定、幼稚園では夏を過ぎ秋になって最後の一人になるまで毎朝の登園しぶり。
担任の先生から私のストレスを心配されましたが、子育てサークルで散々気まずい時間を過ごしていた私には、毎朝数分間の泣き時間など大したことはなく。
子供もそのうち諦めて淡々と幼稚園に通うようになりました。


小学生になっても相変わらず口数少なく、
お友達との関わりも相変わらず少ないようです。

でもなぜか幼稚園でも小学校でも
先生からは人間性を褒められることが多く。

集団生活で子供同士の色んなトラブルがあるなか
親も感心するほど上手くそれらをすり抜け、
気づけば周りの子達からも
「落ち着いた優しい子」という評価をいただいて
それなりに居心地良く過ごしている模様。


あれ、私って今、もしかしたら他の子達の親よりもウンと楽に子育てできているかもしれない…。


引っ越し先で同じように
幼少期に大変な思いをして子育てしていた親御さんとも出会いました。
その方も最近
「実は今、周りの子達よりも子育てが楽に感じてるんだよね」
と言っておられました。


なんとなくなんですが、
その親その子によってそれぞれ
子育てでつまずく大変な時期があるような気がするんです。

それは赤ちゃんの時かもしれない
幼稚園に入る前かもしれない、
幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、
もしかしたら成人してからかもしれない。

きっと先が見えなくて泣きそうになる
(実際泣いちゃう)けど
投げ出さなければそのうち凪の季節がくるので、
休憩しながらでいいから
やり過ごすような感じでいいから
頑張り過ぎないでいいから
そんな日々を諦めずに過ごしてほしいなと思います。


私が経験者として語れるのは幼児の時期だけだけれど、
少なくともあのサークルの中で
子供を抱いたり膝に乗せてる時間は一番長かったと断言できます。
そしてそれは子供にとってマイナスになるようなものではなかったと思っています。


その子その子によって一歩外の世界に踏み出すまでのスタンバイ期間、
愛情充電容量が違うのかなという気がしています。
我が子は他の子より燃費が悪かったか容量がデカかったのでしょう。


いま同じようなことで
シンドイ思いをしているお父さん、お母さん、
充電100%になるまで気長に待ってみてください。
ひたすら抱きしめてあげてみてください。
いつか凪の季節が来ることを信じて。


私もまだまだ道半ば、共に頑張りましょう。

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