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学校の先生と塾の先生、どう違う?

 私が学校と塾の両方で勤務経験があるからか、学校にいた時も塾にいた時も、やたらと”学校と塾の違いは?”と聞かれたりする。

 私としては、単に”仕事内容が違う”ということでしかないのだが、どうも違いを聞いてくる人は、その答えでは満足できないらしい。私がどうにか頑張って回答しても、「その考えは浅い」とか「その考えじゃ学校(塾)では通用しない」とか、まだ仕事を何もしていないのに説教じみた言い方をされることも多く、ゲンナリしてしまう。

 どうやら、学校の先生の中には塾に対して、塾の先生の中には学校に対して、敵対心というか対抗意識のような気持ちを抱いている方が、少なからずいるようだ。私からすれば、まったくナンセンスでしかない。

 今や学校と塾は、補完関係にあるといっても過言ではない。
 塾は学校の授業に付いていけない生徒を救ったり、学校では十分にできない受験対策に特化した学習指導を行うこともできる。
 一方、学校は学習だけでなく生活全般の指導も行う。特にいじめ対策等は、塾にはできない分野である。生徒達の人間関係や生活面が安定していれば、塾の先生だって指導しやすいはずだ。

 結局大事なのは、どの立場であっても、「与えられた仕事に対して誠実に取り組むこと」ではないだろうか。これは学校も塾も関係ない。

 何にせよ、学校も塾も同じ”教育関係”の仕事なのだから、殊更に違いを意識しなくても良いと思うのだが、いかがだろうか。

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