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おはようございます。
ダンデライオンです。

今まで3匹のボーダーコリーと
生活を共にしてきました。


初代ボーダーコリー「ボウ」
ペットショップでひとめ惚れ。


2代目ボーダーコリー「おはぎ」
保護団体「ちびたましっぽ愛護会」から迎えた
保護ボーダーコリー。


3代目のボーダーコリー「ソナ」
ラミの相棒。


今日は保護犬だったソナとまめを
迎えるきっかけになった
2代目保護ボーダーコリー「おはぎ」のことを
書いてみようと思います。



おはぎくん紹介

体重が25キロある男の子。
25キロはもはや大型犬サイズです。
ボーダーコリーは中型犬ですが
個体差がけっこうあります。

うちに来たときは1歳11ヶ月。
そして3歳2ヶ月で急死。

家族としていっしょに過ごしたのは
たったの1年3ヶ月でした。


保護犬おはぎを迎えるまで

ラミを家族に迎えてからも
もう1度ボーダーコリーと生活したい気持ちが
大きくなっていきました。

2匹目を迎えられるか
家族で話し合い
保護ボーダーコリーを
迎えることにしました。

なかなか出会えない日々。

そんなある日
目に飛び込んできたのが
里親募集中のボーダーコリー。

ラミと同じ「ペットのおうち」のサイトで
保護団体「ちびたましっぽ愛護会」から
里親募集されていました子でした。

これは奇跡。
さっそく連絡をとりました。


1人目の家族から虐待を受け
2人目の家族では先住犬とあわないため
2回目の飼育放棄をされた子でした。

何てかわいそうなんでしょう。


・ボーダーコリーを飼育していた経験
・ラミの成長を定期的に報告していた

これらのことで信頼していただき
おはぎを里子として迎えることが
できたかなと思っています。



ボーダーコリーはとても頭がいい犬種。
頭がいいからこそ
人をバカにしてしまうと
自分がリーダーになろうとして
人の言うことを聞かなくなってしまう
側面があります。

そして飼育困難となり
飼育放棄されてしまうことが多い
犬種のひとつでもあります。

名前にこめた願いと決意

命名「おはぎ」

過去の嫌な記憶を
思い出してほしくないので
名前は変えました。

写真を見て
和菓子の「おはぎ」を連想させるほど
黒が多いボーダーコリーでした。
第一印象は真っ黒。


甘いおはぎのように
『我が家では甘えてほしい。
そして甘やかす。』

こんな願いと決意をこめました。

おはぎ



初めての出会い

それは飛行場。

飛行場の中から
おはぎが入った
大きなクレートが出てきました。

「大きいね」
「かわいいね」
「だっこできるかな」

久しぶりに
ボーダーコリーを目の前にした私たちは
これから迎える
壮絶な日々を想像できるわけもなく
会話は弾んでいました。

家に到着すると
まずは家中にマーキング。
オス犬だから当たり前ですが
そのときはびっくりでした。

後ろをついてまわり
マーキングした
おしっこを拭いていたら
「ウー」
とひと声。

おしっこを吸収させた
トイレシートを置いておくと
しばらくしてマーキングは終了。

ラミとおはぎは
お互いのニオイを嗅ぎあい
数時間後には
お互いを
なんとなく受け入れていました。

動物たちって柔軟性がありますね。


挑戦おはぎくん

私たちが
ふと触ったり
近づいたりすると
何をされるかわからない不安からか
背中の毛を逆立てて
今にも飛びかかってきそうな形相で
牙をむいてうなってきました。

完全に
戦闘モードです。

こわい・・・

今思い出しても
本当にこわかった。

25キロもある大きな犬が
牙をむいて本気で向かってくる姿は
恐怖しかありませんでした。

人に対する信頼はゼロ。
きっと前の家では
こうして自分を守ってきたのでしょう。

何て悲しい過去。


でも
このままではいけない。
我が家では人の方が上。
上下関係を教えるしかない。

くりかえしくりかえし教えました。

諦めず
何度も何度も
挑戦してきたおはぎ。

うまく対処できなかったときの傷は
今でも腕に残っています。


変身おはぎくん

挑戦してくる回数は徐々に減り
半年過ぎた頃にはなくなりました。

甘えてくるようになったのです!
もちろん甘やかせます。

そうなるとかわいい。

散歩に行って
いっしょに寝て
お腹を出して喜んで
しっぽをふりまわして喜んで

本当にかわいいかわいい
おはぎに変身しました。

無条件にかわいいんです。
挑戦してきていたおはぎが
名前の願い通り
甘えてくるようになったんですから。

しっぽを振るときなんて
お尻までゆれちゃいます。

手がかかった子ほどかわいい
この言葉がとてもよくわかります。

おはぎの挑戦は
本当に大変でした。
でも1番大変だったのは
おはぎ自身だったのではないでしょうか。

裏切られた続けた人間を
もう一度信じてくれた
おはぎの懐の広さに感服しました。



絶対的信頼感

おはぎにとって
初めて安らげる場所はうちだった。
そんな自信があります。

来た時は
人から離れた部屋の隅に横になり
人が動くと必ず起きて安全確認。
なでただけでビクッとなってしまう体。
全身が傷とかさぶただらけ。
毛は毛玉だらけ。

彼にとって
今までの環境が
どれだけ過酷だったのか
容易に想像ができました。

それを乗り越えて
私たちを信頼してくれたおはぎ。


散歩中に襲われたら
守ってもらえる安心感すらありました。

守るんじゃなくて守られる飼い主でもいい。

おはぎは守ってもらえるって
思っていたんじゃないかな。
きっと。

ラミとおはぎ

おはぎは
うちに来た時に
遊ぶことを知りませんでした。

ラミがおもちゃで遊んでいると
その姿を部屋の片隅で
不思議そうな顔をして眺めていました。

3日もすれば
いっしょにボールで遊び
家中を走り回り
ほっとした記憶があります。

ラミがいたずらすればやめさせる。
ラミが遊びたいときは
自分が眠くても遊んであげる。
ラミが散歩で前に進めなくなれば
ラミが進める道に方向転換。
ラミが私たちに怒られたら
隣に座りいっしょに怒られてあげる。

ラミにとっておはぎは
遊び相手であり
お母さんであり
お兄ちゃんであり
心のよりどころでした。

おはぎと寝るラミ


おはぎの死

変身したおはぎの突然の死。

あまりに突然の出来事で
何が起こったのか
一瞬わかりませんでした。


「うちに来て幸せだったのだろうか」
「他の家に引き取ってもらっていたら
もっと長く幸せな犬生を送れたのではないか」
「引き取るべきではなかったかもしれない」

おはぎを引き取ったことも後悔しました。


そんなとき
保護団体『ちびたましっぽ愛護会』の方に
かけていただいた言葉です。

「うちにいる子たちは、亡くなったことを誰にも悲しんでもらえないし、覚えていてもらえません。亡くなったことを悲しんでもらえて、亡くなった後も忘れずに覚えていてくれる里親さんに引き取られたおはぎは幸せです。」

電話口で号泣してしまいました。
この言葉のおかげで
前をむくことができ
残されたラミの心のケアに
向き合えるようになりました。


天国にいるあなたへ

もう少しで
あなたの初めての命日ですね。

あなたがいたから
ソナとまめを迎えました。
保護犬の存在を広めようと決めました。

あなたのことを思い出すと
まだ涙が出てきてしまうことがありますが
少しは強くなったつもりです。

今度あなたに会ったときに
笑顔で話せるようにがんばります。
見守っていてください。

うちに来てくれてありがとう。
これからもあなたは家族の一員です。
これからもあなたのことが大好きです。


おはぎは今
初代ボーダーコリーといっしょに
いつも私たちを見守ってくれています。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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