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海洋プラスチック問題にチャレンジするMCSCC-SmaGO

一般社団法人サイバースマートシティ創造協議会(MCSCC)は、MCSCC加盟企業FORCETEC(SmaGo)と共に、地球環境及び生態系に大きな影響を与えている海洋プラスチックゴミ問題に国内外同時にプロジェクトとして取り組んでいます。
2016年世界経済フォーラム(ダボス会議)は、少なくとも世界で年800万トンのプラスチックが海に流出しているとの推計を示しています。
魚や海鳥の体内からマイクロプラスチックが検出されており、人間も含め生態系の長期的な影響についてはまだ明らかになっていない部分も多いが、マイクロプラスチックが有害物質を吸着して魚介類に取り込まれ、食物連鎖で人間を含む多くの動物に悪影響を及ぼす可能性があります。
今迄の学術調査で、太平洋や大西洋、インド洋など世界各地の海で、プラスチック片が密集する海域が見つかっています。
地中海でも同じレベルのプラスチック片が検出されています。
米国ジョージア大などの研究チームの推計によれば、プラスチックは年間で最大1,270万トンが海に流れ込んでいると報告されいます。
流出が最も多いのは中国で最大353万トン、最大129万トンのインドネシアが続いており、上位30カ国中、13カ国がアジアの国々が占めています。
日本は30番目で5.7万トンと推計されています。
米国やブラジル、エジプト、南アフリカなど世界各地に排出量の多い国です。
プラスチックごみは海流に運ばれるなどして特定の海域や海底に集積していると考えられています。

SmaGo
インドネシア政府要人
ミス デンパサール
デンパサール空港

【プラゴミ新条約】
~引用~
世界的に深刻化するプラスチック汚染問題の解決を目指す新条約について、条約策定に向けて最終会合となる今年11~12月の政府間交渉委員会では大枠での合意にとどめ、数値目標など詳細は先送りにして条約採択後に決めるとの2段階方式を交渉委議長が各国に提案していたことが分かった。複数の交渉関係者が15日、明らかにした。  各国の意見の隔たりが大きく、目標とする年内の合意は現状では難しいとの判断が背景にあるが、各国が受け入れるかどうかは不透明だ。  議長は各国に示した非公式文書で、最終会合での合意について「プラスチック汚染廃絶の目的にかなう、効果的な条約の実現に必要な要素に焦点を当てる」と提案。

【調査会社の報告書】
~引用~
世界の海洋リサイクルプラスチック市場規模は、予測期間中にCAGR 7.7%を記録し、2030年までに29億1,325万米ドルに達すると予測されています。海洋プラスチック廃棄物の増加が、予測期間中の業界の成長を促進すると予測されています。国連環境計画(UNEP)の報告書によると、プラスチックは海洋ごみの85%を占めています。2040年までに、年間2,300万トンから3,700万トンの廃棄物が海洋に追加され、海洋におけるプラスチック廃棄物の量は3倍になると予想されています。
海洋では、プラスチック廃棄物は海鳥、魚類、海洋哺乳類を傷つけ、摂取、窒息、飢餓、感染、溺死、もつれなどで死亡させています。プラスチック汚染の影響を最も受けているのはウミガメで、ゴーストギアに絡まったり窒息したりします。プラスチックは食物連鎖を通じて人体に入るため、人間も危険にさらされています。マイクロプラスチックは、空気中に浮遊している場合、吸い込むこともできます。水源では、プラスチック汚染はホルモンの変化、生殖異常、発達障害、さらにはガンを引き起こす可能性があります。また、世界経済にも重大な影響を及ぼします。また、国際的・国内的な不法廃棄物の増加にもつながります。2050年までには、海には魚よりもプラスチック廃棄物の方が多くなると推定されています。
アジア太平洋地域は、海洋に流入するプラスチック廃棄物の80%以上を占めています。これは、廃棄物の不始末と、この地域のいくつかの国で廃棄物の収集と処理が行われていないためです。リサイクルは廃棄物処理方法のごく一部に過ぎず、東南アジアでは野外投棄が最も多く利用されています。河川は海洋廃棄物の主な発生源であり、南アジアと東南アジアの河川は、海洋プラスチック廃棄物の世界最大の発生源となっています。例えば、フィリピンのパシグ川は最も汚染されており、アジアにおけるプラスチック汚染の主な原因となっています。


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