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中国市場無くて中国半導体装置産業の繁栄はあり得ない

米中貿易戦争の中、半導体装置産業の最大市場は「中国」です。
統計データは嘘を言わないFACTなのです。
最新の2024年第2四半期の半導体製造装置販売額が、前年同期比4%増の268億ドルとなったとする調査結果を日本半導体製造装置協会(SEAJ)がSEMIが共同で発表した結果以下の通りです。
前年同期比での各国・地域別の成長率を見ると、欧州が42%減、台湾が31%減、韓国が20%減、北米が19%減と2桁のマイナス成長を記録した一方で、日本の6%増に加え、その他が46%増、「中国が62%増と高い伸び」を示しています。
この事は、2024年9月18日発売の週刊エコノミストに寄稿しています。
現状は、海外から装置輸入がメインですが国産化も装置やEDA分野まで進んで来ています。

【筆者寄稿記事】
国際・政治エコノミストリポート
米中対立 中国半導体覇権 ソフトと装置の国産化を加速 逆効果だった米の対中制裁=豊崎禎久2021年1月4日


【参考記事】
~引用~
半導体の国際団体SEMIは、2024年における世界半導体製造装置の販売額が前年比3.4%増の1090億米ドル(約16兆6500億円)に達し、過去最高を更新するとの予測を発表した。世界の半導体製造装置市場は、その後も成長が続き、25年はそれを上回る1280億米ドル(約19兆5500億円)規模に達するとみている。
セグメント別にみると、前工程向け装置(ウエハーファブ装置)の販売額は23年に約960億米ドル(約14兆6600億円)と、過去最高を更新した。24年は前年比2.8%増の約980億米ドル(約14兆9700億円)を見込む。中国の好調な設備投資の継続、AIコンピューティングにけん引されるDRAMやHBM(広帯域メモリー)への投資がその要因になるという。
ウエハーファブ装置の販売は、その後も大きく伸びるようだ。25年は前年比14.7%増の1130億米ドル(約17兆2600億円)になると予測する。先端ロジック及びメモリーアプリケーションの需要が増える見通しだ。


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