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小金井の新規EDH民、2つ目のデッキを作る(タッサの神官、ケネッソス構築篇)

「圧倒的な波」に飲み込まれて導かれて、統率者にしたいカード、「タッサの神官、ケネッソス」との邂逅を果たした。
改めてカードテキストを確認してみよう。

Kenessos, Priest of Thassa / タッサの神官、ケネッソス (1)(青)
伝説のクリーチャー — マーフォーク(Merfolk) クレリック(Cleric)
あなたが占術を行うなら、代わりにその枚数に1を足した枚数の占術を行う。
(3)(緑/青):あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。それがクラーケン(Kraken)やリバイアサン(Leviathan)やタコ(Octopus)や海蛇(Serpent)であるクリーチャー・カードであるなら、あなたはそれを戦場に出してもよい。それを戦場に出さないなら、あなたはそれをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい。
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http://m.mtgwiki.com/wiki/タッサの神官、ケネッソス/Kenessos,_Priest_of_Thassa

起動型能力に青緑の混成マナシンボルが含まれているため、緑色のカードも使う事ができる。

このカードを強く使うには、
どんな軸が考えられるだろうか?

とりあえず、僕の思考はこんな感じだった。

・強い海の生き物を出来るだけ入れる。
海の生物は基本的に5マナ以降が多く、序盤はマナを伸ばしたり下準備をする行動に割かれる。
クリーチャーは恐らく30枚くらいになるが、手札のマナコストが重すぎて憤死しないようなバランスを見つける必要がありそう。
多分、普通に組むと当たりになる海の生物は15枚くらいになる感覚。たぶん。


・引いてしまった海の生き物をトップに積み込める。
端的に渦巻く知識が思い浮かぶ。
これをアーティファクトで表現した石なる知識なるカードを1枚持っている。
けど、何度も使える4マナのPWがおったやん、と後で思い出した。
そして、巻物棚。この辺りは是非使いたい。

・起動型能力のコストを軽くする。
訓練場がすぐに思いつく。
マイナーな所だとハートストーンというカードが同じような能力を持っている。

のだが、訓練場との格差が酷すぎるな・・・という感想。並ぶと強そうだけども。

・マナを出来るだけ伸ばす
土地を伸ばす、マナクリを展開する、繁茂系で伸ばす、マナアーティファクトを伸ばすなど、色々な軸がある。
出来るだけ多くのマナが出る、色マナが出る事を念頭にバランスよく採用。巻物棚を使いたいので、悩ましい所だけどアウフは採用しない。

ネットで探すと、2件ほどの先例を発見した。

・日曜統率者の集い

・晴れる屋のデッキレシピ

で、とりあえずケネッソス含めて持ってない海産物を高田馬場の市場でざっと買い揃え、
まずは適当に組んで1人回しをしてみる。

そうすると、明らかに「海の神、タッサ」が出ている時の動きが変わる。具体的には、射倖性が急激に高くなる。

タッサ本人はフレーバー的に最高だけど、
まぁ言うてそこまで大切ではないのかな?
と思っていたのだが、
・恒常的に占術を出来るようにする。
という要素が、めちゃめちゃ大事だった。

占術は確定演出みたいなものなので、こっちの方がキマりやすい。
実際に回していて、どう考えてもハートストーンより占術の方が強そうなので、
ちょっと真面目に考えることにしてみた。

計算してみた。

極端な例だけど、統率者を除いて、初手7枚から2枚を引いてライブラリーの残数を90枚とする。

ケネッソスで釣れる海産物を1枚も引いておらず、海産物は15枚とする。
この時、当たりを引く確率は15/90、つまり1/6なので、6回の能力起動(attack)が必要、とする。

ケネッソスの能力起動よる釣りの実行(dig)は通常4マナなので、
当たりが6枚目の最後にあると仮定をすると、
4マナ✖️6回なので、釣果をお披露目するには24のコストがかかる、と言うことになる。

式っぽくするとこんな感じ。

通常時のケネッソス
1dig=4m
attack=6
comp =24

もし訓練場を設置できている場合、
一回の釣りのコストは2マナになる。
起動するマナが半分になるので、当然総コストは半分になる。

訓練場を設置した場合
1dig=2m
attack =6
comp=12

ハートストーンの軽減効果は1マナのみなので、
こんな式になる。

ハートストーンを設置した場合
1dig=3m
attack=6
comp=18

次に、占術について考えてみる。
ケネッソスが場に出ている時、占術1のカードは効果によって2になる。
ターン開始時に占術が出来ていた場合、当たりはかならず最後になるので必要なアタック回数は4回となる。

占術2の場合
1dig=4m
attack=4
comp=16

ヴァントレス城などで占術2を行った場合は、占術3となるので以下の式になる。

占術3の場合
1dig=4m
attack=3
comp=12

実際には海産物が必ず6枚目にはないので、
あくまで強さを測るための計算だし、
マナがめちゃめちゃ伸びてるなら一回の占術より訓練場の方が効果が大きいのだけど、
現実的に運用するマナから考えると、
訓練場=占術2>占術1>ハートストーンという序列である事が分かる。

少なくとも、ハートストーンよりも毎ターン占術2をする方が強そうで、感覚的なカードの強さと試算した数値は一致しているように思える。

以上を踏まえた上で、
こんな感じでデッキを組んでみる。

実際に水曜日に回した時にはWillや対抗呪文、誤った指図とかを入れていたりしたけど、
別にそこまで強く無いんじゃないかな、という感覚でリストは更新している。

回ればクリーチャーは困らないし、
もし相手に全体除去打たれたとしたら、
自分だけ英雄的介入打った方が強いので、手札1枚ピッチで使うほどなのかな?と思って抜いてみている。
また、オーコはあまりにもヘイトを買いすぎるので解雇。同様の理由で、トロピも無駄に警戒させてしまうので差し替えてもいいかも知れない、と思い始めている。

ただ、水曜日、そして先程までたっぷり遊ばせて貰った真珠亭の定例で思ったこととしては、
ケネッソスは出したら即起動しないと生きて帰って来ないので、アップキープの占術は強いけどプレイングのリスクとは噛み合わない感じはする。

今日の真珠亭定例会では、終日ケネッソスを回し続けたが、
コーマをケネッソスで釣り上げる、無限マナから海産物を全部出す(その後流される)、圧倒的な波を打つ、9/9のクラーケンを7体出す、戦闘ダメージでプレイヤーのライフを0にする、などなど、ド派手な盤面を何度も体験する事が出来た。

勝ったか負けたか覚えてないけど、とにかく楽しかった。という感じなので、多分狙いに近いデッキが組めたのかも知れない。
「ケネッソスって、そんなに強いんだ」という感想が貰えたのがちょっと嬉しかった。

しばらくはこのデッキをメインで遊ぼ、と思えた。まだまだカードに慣れてないし、1人回しでも唱えてないスペルがあるので、まだまだ遊んでみたいと思う。

今日はそんなところで。
遊んでくれている皆さん、ありがとうございます。

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