小金井の新規EDH民、2つ目のデッキを組む(邂逅篇)
ギャザには、5つのマナカラーがある。
前回構築した巨大なるカーリアは白赤黒の3色デッキなので、青と緑を使ったデッキも作りたいな、出来ればカジュアル〜バトル寄りで作りたい、なんて事を思っていた。
そんなタイミングで、先週の水曜日には激情の後見もパックから出てきたし、風が吹いている訳ですよ。
青と緑の統率者
しかしまぁピンと来ない。
青と緑を含み、使った事がある統率者候補、
となると、ムルドローサと初代のアトラクサが思い出される。
随分前だがレガシーのNicFitで同じデッキでこの2枚のカードを使っていた。
黒緑(ゴルガリ)や白黒緑(アブザン)のカラーリングは元々結構好きで、デッドガイエイルや石鍛治あたりとは結構付き合いが長い。
ムルドローサはカードを見ていても全然ピンとこないが、
アトラクサは感染との相性が良さそうで、感染、毒性などの新旧のカードをたっぷりと使う事が出来そうな面構えだ。ただ、既存のデッキと色が2色も被るので、遊ぶにはカードの入れ替えが、ちょっとだけ面倒くさそうな印象。
まぁとりあえず感染関連のカードと、青と緑のカードを探すかな、という感じで家のストレージを漁りはじめる。
あまりカードを捨てたり売ったりしないので、量もそれなりで時間は掛かるが、ベランダから外の空気を入れて、という家での過ごし方としては、楽しい時間ではある。
ところで、ギャザは待ってくれる、という言い方を良くする。
長く遊んでいると、人生では就職したり結婚したり子供が出来たりで、遊ぶ土地や遊ぶ人などが変わったり、場合によっては遊べなくなってしまう事がある。
それでも、何年かして遊ぼうと思えば、リミテッドだって楽しいし、エターナルフォーマットなら遊ぶ分には十分遊べる。
で、ストレージを漁っている訳なのだが、
「あっ、このカード、いつか使いたいと思ってたんだ・・・。」というカードと再開をする事がある。
人によって様々だと思うけど、僕の場合はこいつだった。
写実的な油彩画、って感じで美術館に飾られてても違和感のない絵なのも好みだが、書いてあることの雑さが最高。
少なくとも、当時自分が普通に遊んでいてクラーケンやリバイアサン、タコ、海蛇(以下、海の生き物)にこまる事はまずなくて、
なので、自分が海の生き物を使う事も構築ではまずない。
なので、せいぜい「全てのクリーチャーをバウンスする」と読み替えるのが関の山なんだけど、
テーロスの一年前に「相手の土地以外のパーマネントを全部バウンス」する、とんでもないカードが現役だった。
そんな感じのカードなので、
書いてある事は分かるんだけど、ほんとに何に使えばいいのか分からない、という類のカードだった。
しかし、それから10年位の時間が経っている。
てことは、海の生き物、この10年で増えてるんじゃね??
もしかしたら、おあつらえ向きな統率者だっているのかも知れない。調べてみるか。
そして、まさに海の生き物のためにあつらえられた統率者との邂逅を果たす事になるのであった。
全く見たことがないカードだったが、ジャンプスタートという製品から出てくるカードらしい。
もし占術をするなら効果が増えるけど、
自分で占術はしない。
4マナで釣りをする。釣れると場に出る。
あ、なるほど。これ、さかなクンだ。
さかなクン
日本には、さかなクンという魚人がいる。
小学生の頃にカブトガニの人工孵化に成功する、吹奏楽を水槽学と勘違いして楽器を始め、
後に、東京スカパラダイスオーケストラとコラボする、TVチャンピョンの全国魚通選手権で1度敗退した後に、視聴者に愛されて5連覇する、絶滅したと思われていたクニマスを再発見するなど、幾多の伝説に事欠かないことは皆さんもよくご存知だと思う。(ここまで7秒)
筆者は、さかなクンの自伝も読んでるし、
youtubeのチャンネルも登録してるし、
マイキーワードを3つしか登録できないNHKオンデマンドで「さかなクン」を登録している、
程度にはファンだ。
そんなに面白いのか?と思われると思うので、
参考までに、いくつかお気に入りの動画リンクを貼っておこうと思う。もし気が向いたら見ていただきたい。
1.元クイズ王である事が凄く分かりやすい、クイズノックとのコラボ動画。
2.卓越した専門家の視点から見たChatGPT
さて、さかなくんを語る上で欠かせないのが、
なんと言ってもさかなくんのお母様の存在だ。
エジソンの母親が、学校から渡された「もう、うちの学校では面倒見きれません」という手紙を、「あなたは天才なので、もう学校で教えられることはありせん」と涙ながらに幼少期のエジソンに読み上げて伝えたのと同様、
さかなクンのお母様も相当に愛が深い。
特に好きなのは、第一回目の魚通選手権で何種類かの魚で出汁を取ったスープから材料の魚を5種類くらい当てる最終問題で、当時高校生だったさかなクンは高級魚の名前を当てる事が出来ずに決勝を敗退するのだが、
その敗戦を受けて、母親が高級魚を食卓に出して特訓をする、というエピソード。
今も、多忙で外出の多いさかなクンの自宅の水槽はお母様が面倒を見られていたりと、今もさかなクンをサポートしている、とのこと。
タッサの神官、ケネッソスというカードは、
当然ながらタッサという存在を示している訳だが、
母なる海、その海の神こそが、タッサ。
さかなクンのお母様が破壊不能に類する能力をお持ちかは定かではないが、
さかなクンにはお母様がいて、
タッサの神官、ケネッソスには海の神、タッサいる。
ケネッソスは単独では占術をしないが、タッサが占術をするとケネッソスは真価を発揮する。
ここまで鮮やかに、さかなクン親子をカードに落とし込むとは、やはりWotC社のデザインは卓越していると言えるし、リスペクトが感じられる。
そして、4マナの能力も見逃せない。
簡単に言えば4つのマナソースを消費して1回釣りをする、という特殊能力を持っているのだが、
この能力を沢山使うには、沢山のリソースを並べる必要がある。
そのリソースとは、
まず、海を表す島。
その海を育む森、
そしてさかなクンの地元、
千葉県館山の漁師たち。
釣りをして成功すると、釣果が世の中に出てくる。
自然と仲間に囲まれると、沢山釣りができる。
お母さんがいると本領を発揮する。
唯一無二の伝説性がある。
そして、本当に残念ながら鮫に関係する能力は無い。
・・・よし、デッキ作ろう。
そんな事を決心した。
(続く)
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