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12月の色校が出そろいました!

「そもそも色校って何?」


色校とは、正式には「色校正」といいまして、著者やデザイナーさん、編集者などが、思った通りの色で印刷できているかを、実際の印刷を始める前に確認するための試し刷りのことです。カバーや表紙など、カラーで印刷するものは必ず色校をとります。絵本や写真集などのオールカラーの書籍では、本文ページも色校をとることがあります。


■12/13発売
『アフターメルヘン(上)』

「めでたし」のその後のご不要品、どんなものでも回収いたします──。

『ヴィクトリアの電気棺』(スクウェア・エニックス刊)著者・田島生野による最新作!
おとぎの国で役目を終えたモノを引き取る、とある兄弟の廃品回収物語。おとぎの国の各地で役目を終えた「モノ」を回収するベテラン職員で面倒見のよい兄ヤコブと新人職員で兄を尊敬している弟ヴィルヘルム。
彼らが訪れる先々には、廃品に悩む依頼主がいて……。
白雪姫、シンデレラ、ラプンツェル、裸の王様、いばら姫──不思議なメルヘンの世界を舞台に描く、ダークファンタジー開幕!

色校時にカバーの用紙を2パターン試し、そのあとには色味調整で再度色校をとっています。
カバー、オビ、本体表紙には、ピンクゴールドのインキを使用したりと、紙媒体でも持ちたくなる色合と風合いでも仕上げています。
ぜひ店頭でもチェックください^^
12月14日には下記媒体にて、本作の色校に関するこだわり詳細がアップされますのでぜひ覗いてください。

▼MATOGROSSO(マトグロッソ)お試し読みはこちら!


単行本ならではの描き下ろしを入れた構成で、読後感を意識した作りになっています。不思議な世界をお楽しみください。




■12/13発売
『ノス&ザクロ』

物静かな「ノス」と天真爛漫な「ザクロ」。
正反対な訳アリ吸血鬼親子のダークコメディ!!

ようこそ、かわいいモンスターたちの世界へ
 
人ならざる者が住まう、この世とあの世の狭間の町「シャドウズビル」。
町の一角にある怪しげな家には、2人の似てない吸血鬼の親子が住んでいた。
一緒に血を飲んだり、買い物したり…急に事件に巻き込まれたり…!?
 
物静かな「ノス」と天真爛漫な「ザクロ」
正反対な訳アリ吸血鬼親子の
ポップでキュートな日常を描くダークコメディ!

デザインをご担当いただいたのは川谷デザインさん。
今作はとにかくキャラクターが魅力的なため、キャラクターのビジュアルが目立つよう背景をあまり描かないヴィネット風にイラストを仕上げていただきました。
また、コミカルにキャラクターたちが動き回る明るい雰囲気を持つ作品のため、作中のテンション感が伝わるようタイトルロゴも「どどん!」とインパクトのあるロゴに。
配色も色々なパターンを試したのですが、最終的にオレンジと黒のまるでハロウィンのようなカラーが際立つ、ポップでビビットなカバーに仕上がりました!

カバーだけでなく、本体表紙もこだわっています…! もし今作の主人公である吸血鬼親子の「ノス」と「ザクロ」の年齢が入れ替わったら…というifの素敵なイラスト&漫画はもちろん、この可愛らしいイラストが映えるよう、特色の銀のインクも複数ためし…最終的により光る「LR輝」というインクを採用しました。(画像左:初校、画像右:LR輝を採用した再校) まるで墓石? のような雰囲気のある本体表紙もぜひチェックいただけたら幸いです。

ポップでゆるかわいいモンスターたちが、あの世とこの世の狭間の町「シャドウズビル」であなたをお待ちしております。
ぜひ、本書を手に取っていただけたら幸いです!

▼お試し読みはこちら!



■12/19発売
『新版 縄文聖地巡礼』

ぼくたちは、未来に向かって縄文の古層へ旅をする
わたしたちの精神の源泉に触れる待望の新装版

以前から縄文文化に深い関心を寄せてきた音楽家の坂本龍一氏と、人類学者の中沢新一氏が、縄文の古層に眠る、わたしたちの精神の源泉に触れるため、聖地を巡り、語り合います。
 
諏訪、若狭、敦賀、奈良、紀伊田辺、鹿児島、そして青森へ───
 
社会的な状況が大きく変化している現在、これからのヴィジョンを見つけるために、ふたりが人間の心の始まり「縄文」へと潜っていきます。

今回、装幀は坂本龍一さん、中沢新一さんの作品を以前から手掛けられていた奥村靫正さんが代表を務めるTSTJ Inc.さんにお願いしました。

カバーには「新バフン紙N 絹」を使用しています。古い民家の土壁のような風合いを持たせたファンシーペーパー。どこか懐かしさを感じる、がさっとした手触りが特長的です。
タイトルにはコーヒーブラウン箔をあしらっています。コーヒー豆のような、銅のような、綺麗な深いブラウンの箔です。見る角度や陽の入り具合によって雰囲気が変わるので是非実物を手にとって頂きたいです。

オビには「新だん紙 絹」宮中の儀式にも用いられていた伝統ある和紙「檀紙」を再現したファインペーパー。紙全体にあしらわれた細かい皺紋が特徴です。こちらもとても手触りがよく、“紙の本っていいなぁ~”と思わせてくれます。

\\\色校を巻いてみました! ///



■12/19発売
『死ぬまで役に立つ数学教えます』(柳谷晃:著)

人生を救う数式を求めて……。

ブックデザインは、森田直(FROG KING STUDIO)さん。どんなお年寄りでも読みやすく、書き入れやすい装丁になりました。

読者が実際に頭を使って四則演算を行い、「結局 年金はいくらもらえるのか?」「介護の費用はいくらかかるのか?」「預金を2倍になる期間はどれくらいか?」「元号と西暦を簡単に割り出す式とは?」「アルコール摂取 どこまで大丈夫か自分で計算する計算式がある」「足し算 引き算の暗算は少しの工夫で劇的に変わる」などを伝授します。

そして 結局は人生のこれからを自分自身の頭で考えることが最高の脳トレになる、ということがわかります。シンプルな数式こそが 自分を救うのです。



■12/19発売
『アダルトメディア年鑑2024』(安田理央&稀見理都編)

性 (エロ) の「現在」がこの一冊でわかる!

例えば、こんなことが起こっているのをご存じでしょうか。

・同人AV市場は、もはや通常のAV市場を上回る規模に
・写真集もイラスト集もAIが市場を占拠。
・「電子オリジナル同人」こそ、あらゆるエロの中心地。
・アダルトVR 2人のメタバース(フルCG)女優デビューの衝撃!
・「女性向け」を探って初めて見える「男性向けの本質」
・FANZAの3割は女性ユーザー!
・海外は無修正だが「少年ジャンプ」レベルでも18禁に。
・海外アダルトコミック「HENTAI」は世界の共通語!
・パトロンサイトは現代の闇市か?
・ありとあらゆるジャンルで、インディーズと商業という境目が崩壊!

人間の性が根底から変わりつつある中で、アダルドメディアは、ITやAIの進歩によって驚くべきレベルに達しています。
しかし、合法、グレーゾーン、違法さまざまで、全体像を把握するものは誰一人としていません。
それならばと立ち上がった安田理央さん、稀見理都さんら、アダルトメディア総研の面々が、調べてにしらべて、この性の大変動をレポートのがこの本です。

カバーデザインは、鈴木成一デザイン室。モチーフとなっているのは、今年9月に発売され、VRランキングを独占した話題の3DCGAV女優「次元アイリ(つぐもと あいり)」©メタプリンセスプロジェクト。帯をめくると、グロスPP加工のピッカピカの次元アイリが水着姿で。そして、カバーをめくるとそこにはまた驚くべき次元アイリが。ぜひ、書店でご確認ください! 


今月は5作品をご紹介しました。
是非、書店でお手に取ってご覧ください!

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